BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
atsumeru hito
内容は完全オカルト系。だけど、絵柄がさっぱりとした白い感じなのでそれほど怖いイメージ無く読めると思います。
レビューが無いようなのであらすじ多めで書きます。ネタバレ注意です。
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大学生の宮古は、レポートを書くために空き会議室に飛び込んだ。
室内には民俗学の講師・八原がいたが、宮古が室内に入った途端電話が鳴り始める。
だがその電話は「かかってきた」のではなくて「誰かがかけている」…!
その上電話の上に「手だけ」が見える!
…と、これが宮古と八原と心霊現象との出会い。
八原はある意図を持って「事故物件」と言われる部屋を探していたが、それに宮古も同行することになる。
八原が探しているのは…
亡くなった姉の遺灰と、それを持ち去った義兄。
八原は不動産業者の神崎と共に怪異が起きる部屋を探し回る。
そしてある日。
義兄をついに見つけるが。
霊的なモノが見える大学講師、彼といる事で自分も見えるようになる大学生。
2人が怪異を見たり解決(?)したり、そして「義兄」と対峙する、というお話。
結局は、生きている人間の歪んだ思考というモノが一番怖いのかも。
私としてはもっとオカルトでも良かったのに、という印象。
絵柄的に白が多く、夜とか闇とか暗さが描写されてないのでおどろおどろしさというものはほとんど感じられない。だから怖いの苦手な人も大丈夫だと思います。
BL的には、かなり微妙というか薄め。描写はキスまで。特に恋愛絡めなくても〜とも読めてしまいますね。
霊がみえる体質の先生と、完全ワンコ生徒のカップルでした。
ちょっと不思議な雰囲気で、ややもすると霊の世界に引きずり込まれそうな危うさを持っている八原。しかし、それとは対照的に、明るく霊など吹き飛ばしてしまいそうなワンコの生徒(大学生)、宮古。
この対照的なカップルは、一緒にいるとお互いにぴったりくるのかなと思いました。
ただ、お話の中では、八原の方が宮古に助けられていて、逆に宮古は八原のどこを月になったのかな、という印象があります。
キーマンは、霊を愛してしまう異常な義兄(八原の)。なくなった妻(八原の姉)を自分のまわりにとどめている。
この義兄に振り回されますが、八原は、その義兄に恋ともおぼつかないような感情を抱いていて、その辺の揺れる感じがよかったです。