人は皆、生まれながらに大切な役目を担っている

落とし子と従者の物語

otoshigo to juusha no monogatari

落とし子と従者の物語
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
18
評価数
4
平均
4.5 / 5
神率
75%
著者
水花-suika- 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
アルファポリス
レーベル
アルファポリスCOMICS
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784434275432

あらすじ

檻の中で死を待つだけの醜い奴隷・クスターはある日、冷たく美しい領主の次男・ユリウスに護衛として買い取られる。ユリウスは妾腹(しょうふく)の子であるがゆえに家族と様々な確執を持ち、さらに定期的に“客”の男たちと体を重ねていた。初めはクスターに対し冷淡なユリウスだったが、純粋で献身的なクスターにその固く閉ざした心を開いていき――。耽美な主従BL、待望の書籍化。

表題作落とし子と従者の物語

ユリウスの護衛・醜い元奴隷
領主の次男

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下漫画

レビュー投稿数1

素顔を晒さない元奴隷の献身

ちょっと童話的な主従BLファンタジーです。

領主の次男・ユリウスは妾腹の子であり、家族とは離れて暮らす身。
そのユリウスが護衛として雇ったのが、醜い元奴隷・クスターです。
クスターの素顔は兜で隠されていて分かりませんが、多分ものすごく醜いのだと思います。
どれだけ酷い扱いをされてきたのかと思うと、それだけで切なくなります。
そのクスターがとにかく献身的で健気で、身を挺してユリウスを守る姿に心打たれます。

唯一慕う兄を守るため、叔父に性的虐待をされてまでクーデターの証拠を集めるユリウスでしたが、裏切りがバレてしまい……という展開です。

「人は皆、生まれながらに大切な役目を担っている」と言うクスターですが、ラストは自分の意思でユリウスのそばにいる事を選びます。
私はここがとても良かったと思うのです。
使命感でも恩義でもなく、恐らくクスターが初めて自分自身で選んだ人生……ここに価値があると思う。
ユリウスが優しいクスターに癒されていく姿にほっこりし、そっとキスして寄り添う姿が素敵でした。

話としてはちょっと雑であっさりしているかなと思うのですが、クスターの見た目を気にしない優しい人たちと、ユリウスを愛しながらも寄り添うだけのクスターは尊い!
こういう愛の形があってもいいのかなと思わせてくれる、とても優しいお話でした。

6

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