ボタンを押すと即立ち読みできます!
gouka he picnic
心惹かれるタイトルは、多分文字通りの感情を伴う。
微妙な緊張感を伴って、一気に引き込まれて行くんだけど。
どんな業火に焼かれても、一緒に居られるなら。きっと幸せ、とか。もうその手を離さない!みたいな。もの凄くて、壮絶な熱さを感じる様な…。そうでも無い様な。
物語は、2人が高校生だった所から遡って現在。5年後の2人。
瑛斗は俳優を目指す人気モデル。柊は脚本家を目指すライター。
寡黙だが内に熱いものを秘めている瑛斗は、天然人タラシの柊にまんまと乗せられ、魅きつけられてしまう。
「恋人になるか、二度と会わないか。」
高校生の時に一方的に叩きつけられた二択を柊は選べなかった。それ以来会うことが無かったのに。柊は人気モデルの瑛斗を取材する仕事で再会してしまう。
そこには積年の想いを拗らせまくった瑛斗が居た。
いや〜、これは柊がイカンですよ。どう見てもアザと可愛い煽り受け。単に興味があったという理由だけで、瑛斗に思わせぶりな態度。そりゃあ気を惹かれるよねぇ。
自分の恵まれたルックスだけ見ては告白して来る女子たちにうんざりしていた瑛斗は、柊が自分の中身を認めてくれているという事に嬉しさが隠せない。だからトンデモな2択を突き付けてしまうんだけど。重い‼︎ 重いんだよ。
そしてふわっふわしている柊も満更では無いっていう。
『創作があれば恋なんて。』がおそらくは信条だったと思われる柊はちょっとムカつく女子みたい。
気持ちは成長していないまま、仕事の上で成長してる2人は清々しいんです。
いつか柊が素晴らしい脚本家になった頃、自分は彼に「選ばれる」俳優になっていよう、として努力していた瑛斗は偉かったりするんだけど。それじゃあ何故にそんなに鬱々と重いの⁈ っていう。
自分の気持ちを言わずに、柊の書いた脚本にかこつけて、柊の気持ちを告白させている瑛斗はしつこくて笑えるんだけど。ここがクライマックス⁈ だとしたら、饒舌が過ぎる!
もうそこは察するんで、大丈夫です。と、瑛斗の肩を叩いてあげたい。
芸能BLあるある、人気俳優なのに、隙だらけの瑛斗が週刊誌にパパラッチされたり。
2人の恋は前途多難なんだけど、それを「業火」と言うのなら。重過ぎるって‼︎
一応めでたし!なんだけど、突然終わるので。甘あま後日談とか、めでたしの余韻は欲しかったなぁ。
絵はちょっと硬い雑さがあるんだけど、それがかえって緊張感を生んでると思いました。
柊はどんどん可愛くなってる!
初読み作家さんでした。
タイトルがかなり好きです。
だって業火ですよ?
思わず意味を再確認。
仏教で、悪業(あくごう)が身を滅ぼすのを火にたとえていう語。また、罪人を焼き苦しめる地獄の火 …ですって。
それなのに、ピクニックって言葉を合わせちゃう?
パンクな要素を感じますね。
ですが、お話はそこまでパンクでも、悪人が出ちゃうわけでもなくて。
高校の同級生同士の叶わなかった、そしてどこか後ろめたい気持ちに対してのいく末の話ですね。
高校を卒業後に、桐ケ谷は俳優に、柊はライターに。
実は、いったん2人の関係性は途切れているんです。桐ケ谷が柊に告白したから。友人じゃないからね、一緒にいられない。
再会してからが、桐ケ谷早かった!
柊もね、高校で告白を無かった事にしたかった筈なのに仕事絡みで桐ケ谷に抱かれちゃって。
そんなん有るかい…
2人の速度は早くって。
とうとう2人のキス写真まで撮られるくらいに。
でも、いったん走る気持ちには蓋が出来ない。一緒にいるだけ、進むしかない。
桐ケ谷も、傲慢さは有りますが許容範囲内かなぁ。冒頭に有るほど業火にはならない気がします。
でも、仕事柄リスキーな関係では有ります。
焼き付くされたって、かまわない。
そんな気持ちが伴う2人なのかな。
ひとつひとつが、コマ送りされたように感じるところも有ります。流れるようにコマを見ていく感じじゃない部分も。狙いかな?
タイトルよりは、優しいです。
でも、インパクトあるタイトルに萌えました。