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イイ男の幼なじみ二人に主人公・ユキが想いを寄せられるという両手に騎士のお話です。
元気で明るくて可愛いユキに、メロメロな秀才・アキと、美形・トオル。
子供の頃に、性的イタズラを受けたトラウマを持っているユキを、守りたい気持ちもあるけれど、自分のものにしてしまいたい気持ちもある彼らのもどかしい気持ちや、あるきっかけにより、二人のうち片方を意識しはじめるユキの戸惑いなど、テンポよく楽しめる展開でした。
三角関係のお話ですが、選ばれなかったほうにも救いのある終わり方で、読後感は良かったです。
古い作品なので、絵柄はやっぱり最近のものと比べると違うなぁ~という印象ですが、そんなに極端には気にならなかったですね。
わんことにゃんこで有名な天咲さんの初期の方の作品です。
天咲さん自身がかなり前の絵で下手と言っているだけに、表紙以外の絵はびっくりするぐらい粗く、残念な感じになっています。
いまのピカピカな美形絵を知っているだけに、ギャップが凄かったです。
ですが、どこかエッチな雰囲気のある絵はこの頃からなんだなという片鱗が見えます。
この話事態は、性的にトラウマがある受けなので、あまりエロはないです。
生徒会副会長で超秀才の暁史(ヘタレ気味なワンコ攻)×性的トラウマ持ちの雪広(強気なニャンコ受け)
やはり、組み合わせは、わんにゃんティストです。
雪広は守られてはいますが、女々しくはない子です。
家事全般を幼い頃からこなしていて、正義感の強いいい子です。
それぞれタイプが違う幼なじみと三角関係で、学園物です。
昔は、二人ともユキに守られていたというのに、ユキを守ろうという思いから男として成長し、いまはとても大事にしている。
幼なじみの3人の絆が萌えました。
お金持ちでルックスよしの透に、もう少し頑張って欲しかったですね。
雪広がトラウマ持ちなので、好きだけどユキを傷つけたくないから触らないと言う事を自分に課しているんです。
おまけに、自分自身もトラウマを抱えていて。
透の健気さと弱さに心うたれました。
個人的には、三角関係なだけにもうちょっと取り合う展開が見たかったですが、
幼なじみの絆があるからこその熱いぶつかりあいもあって、きちんと納得が出来るまとまり方でした。