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ただの獣になってもあなたを守ろう 異世界の魔法学校で寮生活始めます
hakugin no ookami to mahoutsukai no tamago
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁」が大好きだったので、あの世界観をまた読めるのがとても楽しみでした。
今回の2人は界渡りをしていて前作とはちょっと違うけど、淡雪と炎も登場して要所要所で活躍しててとても感慨深かったです。
異世界での物語りを進めながらも、阿波谷と伊月の過去から恋人になるまでを上手く織り込む手法が流石だとしか思えませんでした。
阿波谷が狼の姿のまま苦悩する姿や、陰ながら伊月を守る姿にハラハラしましたがそれも面白くてページをめくる手が止まりませんでした。
漸く伊月の使い魔として側に居られる事になった時は一緒に喜んだし、伊月が狼を阿波谷だと気がついた時はウルウルして伊月の大胆さに驚きました。全ては阿波谷に対する愛情故なんですけどね。
何となくただの狼でない事は気が付いてましたが、そう来たかと思って拍手喝采でした。
霊獣である阿波谷が卵を編んで、伊月が魔物と戦うべく魔法使いとして修行しているのも、想像と違って面白かったです。
それからなんと言っても熛候が孫会いたさに通って来るのと、月氏の家族が阿波谷と伊月に好意的な姿にほっこりしました。
中華風の名前は相変わらず苦手に感じましたが、度々ルビがふってあり助かりました。
今回は異世界で白銀の狼となった大学生と辺境の地の主の三男のお話です。
知らぬ間に界渡りして狼になっていた攻様が受様と再会し家族となるまで。
受様には年上で幼馴染の恋人がいます。恋人である受様は既に社会で働い
ていて、マイペースで興味の無い事にはとことん無関心な攻様に、大学生
のうちから積極的に人間関係を広めるようにと助言してくれたます。
なので親しくもなく、日頃から攻様の事を格下に見ている大学の同級生に
飲み会に誘われた時に頷いたのですが、男女の合コンで来た早々に帰ろう
として女子が余ると強引に連れ込まれます。
どうやら自分達の引き立て役にと攻様を選んだらしいのですが、家は成城、
母校は全国的な有名男子高で、女子は盛り上がってしまいます。それでも
攻様をこき下ろそうとした2人がむさくるしい容姿を突いていると、なんと
背後から近づいていた人物にそのむさくるしい前髪をかき上げられて整っ
た顔をさらされてしまうのです。
攻様の顔をさらした人物は攻様が店名をメールで教えていた受様で、彼は
「邪魔してごめんね」と去っていきますが、攻様は受様に誤解されたかも
と慌てて数枚の札を置いて受様の後を店を飛び出しますが、寄っているせ
いかなかなか追いつけません。
受様がちょうど信号が変わった大通りに踏み出したところで、攻様が恋人
の肩をつかもうとした瞬間、一緒に飲んでいた女の子の悲鳴のような声が
響き渡り、真横から強烈なヘッドライトの光が浴びせかけられます。
そてし次に攻様が気が付くと、自分が孤独な狼になってどこ待ても駆けて
いく夢から目覚め、夜の森の冷たい土の上に転がっていたのです。
ここはどこだ? どうしてこんところにいる?
混乱しつつ携帯電話を取り出そうと動かした手首の先には肉球と鋭い爪つ
きの獣の前肢が見え、慌てて跳ね起きて全身を改めようとすると尻尾まで
目に入ります。
とりあえずは落ち着いて直前の出来事を思い出そうとして自分が轢かれた
情景が広がりますが、自分の前にいた受様もただではすまないだろうと
思い至り、ぶるぶると震えてしまいます。
その時、攻様の狼耳が受様の声を捕えます。凄く遠くて微かですが、聞き
間違えるはずがなく、その声の聞こえた方向に走っていくと、1台の馬車
が夜盗に囲まれていて、護衛らしい男の背後に受様の姿を見つけます。
攻様は暗がりからわざと明けた場に飛び出して遠吠えを上げ、夜盗に飛び
掛かって撃退しますが、護衛は攻様にも剣を向け、受様に向けてすぴすぴ
と鼻を鳴らしても、受様も攻様から後ずさっていったのです。
身を翻した攻様は大きな湖の湖面で自分の今の姿を見る事となります。攻
様は恐ろしく大きな獰猛そうな白銀の毛並みの狼だったのです!! こんな姿
では恋人だとすぐにわかってもらう事は難しいでしょう。
果たして攻様が森で見つけた青年は本当に受様なのか!?
狼になってしまった攻様が再び恋人の手を取る事ができるのか!?
成瀬先生の既刊『狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁』のスピンオフで、既刊
から数十年後、界渡りしてそれぞれ霊獣の狼と魔法使い見習いとなった
恋人達が再び互いの手を取るまでのもふもふファンタジーになります♪
既刊カプも受様が入学する魔法学舘の顧問として登場し、2人が共にいる為
に色々と人力してくれるので、既刊を読んでいるとより楽しいかなとは思
いますが、本作単独でもそれほど問題なく読めると思います。
但、界渡りした攻様はほぼ狼姿のままで進むために2人のHが獣姦有りなの
で地雷な方はご注意必須です。
攻様はトラックに轢かれた事で異世界にトリップし、なぜか狼になってしま
います。そして同じ様にトラックに轢かれた受様を見つけて、なんとか自分
が恋人だとわかってもらおうとしますが、人語は話せず、意思疎通は出来ま
せん。
それでも見つけた人物が受様であると確信して彼についていくのです。とい
うのも攻様が追う受様とみられる人物は辺境の地を護る魔術師一族の三男な
がらも魔術師になれる程の魔力に恵まれなかったのですが、4ケ月に記憶喪
失になるほどの高熱を発した事で魔力があがり、遅れて魔術学舘に入学する
事になったのです。
受様が本当に攻様の恋人なのかは、読者にもなかなか判然としませんが、
どうやって受様に分かってもらうのか、どうやって恋人になるのか、そもそ
もどうして2人は界渡りする事になったのか等々、様々な謎がてんこ盛りな
のですが、受様を巡る生家の思惑や魔術師の特殊な師弟関係等も巧みに絡ま
せて、大団円の幕引きまで楽しく読ませて頂きました♪
受様を追いかける攻様は名家の子息として狙う夜盗達を討伐しつつ後を追
い、受様を守り続けている健気な狼さんに萌え萌えです♡ 陰ながらという
点がすごくイイ、狼だけどワンコな感じがMYツボでした o(^O^)o
攻様視点で進みますが、攻様が受様を求める縁として現代での馴れ初めとか
をパラパラと過去回想するのが、ちょっとあっちこっち振られる感じを受け
たので「萌2」としました。
デキカプなので過去回想で馴れ初めとかが入ったのはわかるし、邪魔とかで
はないのですど、無くても良くない!?って思ってしまったところがあって、
ごめんなさーい <( _"_ )>
世界設定が楽しいのでまた新作にお目にかかれれば嬉しいです♡
こちらは「狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁」と同じ世界の物語です。しかし異世界トリップ(転生?)してきた2人が主人公ですのでテイストはかなり違うかと。なので前作の2人も登場しますが、読んでなくても問題なく楽しめると思います。
まずこの本でびっくりしたのは攻めが全く人にならない!!!トリップした世界で攻めは狼になってしまいます。けど多分すぐ人間に変身するんだろうな〜と思ってましたが、それは本当に最後の最後。本番エッチは全編獣!!溺愛甘々獣姦なので背徳感は薄め。むしろ獣の攻めより受けが乗り気なので抵抗感は感じず読めるかと。獣姦スキーとしては少々物足りなさも感じますが……。
あと現世の回想が要所要所で出てくるのですが頭の切り替えが大変。そのため内容があまり頭に入ってこなかったのかもしれません。
現世で死んでしまった受けは魂だけこちらの世界の肉体に入るわけですが、その肉体の持ち主は多分自殺しています。これは魔法が使えないプレッシャーや家族からの冷遇があったようですが、この辺りあまり納得できませんでした。孫が生まれて溺愛する父親も親類に対して愛情を抱ける人ならなぜ肉体の元の持ち主である息子に少しでも優しくできなかったのか……。
うーんうーん中立寄り萌えです。
「狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁」が好きだったので購入。さらっと読んでしまったので中立より萌にしました。「狼頭の・・」のカプが異世界転生した今作カプの「支援役」として登場するので前作を読んだ方がより楽しめると思います。本編230P超+あとがき。獣姦ありますので苦手な方はご注意ください。
騙されて連れていかれたコンパのお店に、現れた年上の恋人。女子に囲まれた自分を見て出て行ったのを追いかけたところ、横から来たトラックに跳ね飛ばされ、気付けば何故か狼の姿で異世界。そして遠くから恋人の声が聞こえてきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
炎・淡雪(前作のカプ)、賢木(受けの従者)、驟雨(衛兵たちの長)、紺青(魔法学校の同期の子)、金剛(魔法学校の教師)、雲海(魔法使い)、伊月の兄、父等。漢字2文字多数。
** 以下 より内容に触れる感想
異世界に行ったら狼になってしまった攻めさん。人語がしゃべれないんです。コミュニケーション出来ず、そーっと潜んで受けを一生懸命守るのです。現世の記憶ばりばりのまま、狼となって超気色悪い化け物にかぶりついて戦って・・ほんま健気。そして最後の方まで人型を一切とれない。獣人じゃないです、狼原型のまま。このまま終わるのか?!と思っていたら、最後にようやく人型になりました・・良かった。
受けさんは異世界行った後は鹿耳ぴるぴる、魔力ばりばりある戦闘一族生まれなんだけど、魔力がさっぱり無かった三男坊で、従者からはやや虐げられています。こちらも現世の記憶あるけれど、まさか狼が元恋人とは気づけず、読んでいるこちらは少々せつない。そんな中だけど、狼さんを使い魔として側においておけるようになり、狼さんは狂喜。
傍から見れば、すごく災難・試練続きのカップルという印象でした。だから最後の方に少しだけある卵から出てくる狼の子のくだりは、ちょっとホッとするものです。鹿耳ぴるぴるだの、狼もっふもふだの、魔法学校の同級生(おこちゃま)たちの舌足らず言葉で少々柔らかいものを足してはいるし、攻めはめちゃ健気なんですが、個人的には甘さが足りな―い、ちょっと残念という気持ちです。