白銀の狼と魔法使いの卵 Amazon限定ペーパー 初めての変身

hakugin no ookami to mahoutsukai no tamago

白銀の狼と魔法使いの卵 Amazon限定ペーパー 初めての変身
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
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レビュー数
2
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
白銀の狼と魔法使いの卵(アマゾン購入時のみ)

商品説明

ノベルズ発売記念・アマゾン購入限定特典書き下ろしペーパー
B5版4つ折り片面にてイラスト1頁+小説3頁
本編後、清月が初めて人間に変化するお話です。

レビュー投稿数2

初めての経験

本品は『白銀の狼と魔法使いの卵』のアマゾン限定特典ペーパーです。

本編後、清月が生まれて1年後のお話です。

いまだ魔法使いの雛である伊月は要領の城に滞在しています。城内には
師である炎と淡雪の子や孫達がも住んでいますが、清月は彼らとはほと
んど会った事がありません。

というのも霊獣が編んだ子は不安定で幼いうちは簡単に散ってしまう事
もあり、不測の事態を恐れた阿波谷はこの1年間をほとんど与えられた
居住空間に引き籠って大事に世話してきました。

伊月はいまだ人間に変身することができない息子を覗き込み、だっこし
て阿波谷の変身を見せようとします。どうやら阿波谷の変身を見せて人
の姿になってくれないかと思ったようですが、その気は無いようです。

阿波谷は狼姿でいる事と往々にしてひどい目に遭わされると知っている
ので放っておいてもそのうち変身する思っていますが、伊月にも清月に
も阿波谷の真意はわからないようです。

霊獣も最初の1年を乗り越えられれば散る確率はさがるらしく、1才にな
った星月の世界を広げるべく、阿波谷は伊月と相談し、清月を連れ出す
事にします。

城の庭園で日光浴させていると長い耳付きの子供達が寄ってきて・・・

B5サイズ片面にて清月が初めて人間に変化するお話になります。

かわいー! なでなですゆ ぼくもしたげるー!

だーっと芝生の上で転げていた狼の子にむらがります。後からゆつくりと
した足取りで現れた淡雪が伊月と阿波谷に小さく会釈し、子供達に「清月
ちゃんはまだ小さいのだから優しくね」と言いますが、返事は良くても
撫でまわす手は無遠慮です(笑)

清月はほとんど伊月と阿波谷のみと過ごし、たまに炎や淡雪、月家の人々
と会う程度だったので、大人達にごく優しく扱われた経験しかありません。
ぴゃーという今まで聞いた事もない叫び声を上げますが、阿波谷はあえて
黙って見守りました。

あわあわした挙句逃げられないと悟った清月は子供達の手に噛みつこうと
しますが、炎の血もひく子供達は機敏で、一番大きな子にマズルを掴んで
口を開けなくしてしまいます。

阿波谷もこれは酷いと思いますが、清月はぶるぶる震えだしてぽろり一粒
涙をこぼすと「ふぇっ、ふえええん…っ」という狼とはまるで違う人間の
赤ちゃんの泣き声が響き渡ります。

丸裸の我が子を阿波谷がそっと抱き上げゆすってあやしながら見下ろすと、
子供達がきまり悪そうに服の裾をいじっていました。自分達が人間の赤ち
ゃんを玩具のように扱っていた事に気付いたのです。

場の空気が何ともぎこちなくなりますが、「やっぱり人の姿の清月もすっ
ごく可愛い」と感激した伊月の声が打ち壊します。阿波谷が今後の我が子
は自分程の苦渋を舐める事はきっとないとこれからの幸せを祈る

・・・という清月にとってはちょっと迷惑な初変身の様子が語られています。

霊獣として産んだ清月への阿波谷の想いが滲む少ししんみりとした部分も
ありますが、全体としてはほのぼのとした可愛いお話でした。

狼の子が兎耳の子供達にわちゃわちゃしている様子は清月には申し訳ない
けど絶対可愛い♡ 小椋先生のイラストで見たかったな (^-^)

※他店舗特典(レビュー済)
フェア店特典は清月と兎耳の子供達のお話、
コミコミ特典は伊月が界渡りした直後のお話です。

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二人のお子様のお話

本編後日談で、阿波谷+伊月の子の清月(チンユェ)が出てくるお話でした。本編よりもホッする心地が多めなので良かったです。

++

本編で卵を編み、清月を孵した二人。まだ人型になれない清月を心配して、阿波谷が人型に戻るところを見せてみたのですが、まったく興味なしの様子。1歳を過ぎ、散ってしまう可能性も低くなったので、こもっていた部屋から日光浴に城の庭園へ出てみると、淡雪の孫たちと思われるお子様方がわらわら寄ってきて、清月をぐりぐり容赦なく撫でまわし!初めての容赦ない扱いに清月はびっくり!

狼の姿のままでいると、阿波谷がかつてされたように、もっふもふぐりぐりされまくるということを、体験した清月ちゃんのお話でした。清月、ガンバれ。

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