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1冊丸ごと表題作です。河合(受け)の視点で進んでいきます。
「人魚姫じゃないから」
両思いの恋人同士から始まる珍しい作品です。
河合(受け)は、相手先の社長である祐天寺(攻め)と恋人同士。先輩の北川と一緒に、祐天寺の新しいビルのディスプレイを手がけることになりました。祐天寺に愛されているとは思うものの、北川との関係を疑ってしまい、自己嫌悪に陥ります。そんな中、祐天寺と北川が道端でキスをする姿を、祐天寺の新しい秘書である柳沢と一緒に目撃してしまい…という話です。
読んでいて、祐天寺と北川の関係は誤解だろうなと感じるので、オチは分かります。そういうビックリ具合はありませんが、河合が信じようとするのを打ち砕くような祐天寺と北川の言動は面白かったです。北川の狙いが柳沢だと気がつくと特に楽しめます。
河合が一人称で語っていくのですが、あっさりと祐天寺が裏切ったと思い込むような鬱陶しいタイプじゃないので好感が持てました。
ただ、祐天寺が河合にそれほど惚れこむ魅力がいまひとつ伝わってきませんでした。一目惚れだったとしても、読んでいくうちに河合の魅力が分かる場面があるかもと思ったのですが、素直で真面目というくらいしか感じられませんでした。
あと、どうにも腑に落ちなかったのは、祐天寺と北川のキス。挨拶のキスで頬にとはいえ、二人の関係は良好じゃないわけなので違和感を覚えました。「北川がアメイカナイズされている」というだけでなく、祐天寺が嫌がるのが面白いからとか、何かもう一押しの理由が欲しかったです。
「人魚姫」の話は面白かったです。
祐天寺が河合をそう呼んでいたこと、それから新しいビルのコンセプトにしたこと、北川が祐天寺をそう評したこと、そして河合がみんな人魚姫じゃないということ。無理もなく、表題とも絡んでいて良かったと思います。
年上セレブ攻め、素直年下受け、社会人カップル、これでもかと受けの願いを裏切る展開、重いシリアスじゃない読みやすい作品がお好きな方にお勧めです。
倫〔受〕は取引先の社長・祐天寺〔攻〕と一年前に知り合い、そして付き合いだして三ヶ月と蜜月中のラブラブモード。
しかし倫の上司である北川と祐天寺との仲の良さが次第に気になって行き、ある時、街中でキスを交わす2人を見て本命は北川で自分は捨てられるんじゃないかと危惧します。
それと平行して祐天寺の新しく秘書になった柳沢は北川の事が好きで、そして彼も祐天寺と北川が付き合っているのではないかと疑っています。
まあ最後は人魚姫の様に恋に破れて海の泡になる事もなく誤解も解けるんですが、そもそも祐天寺と北川が挨拶代わりとかでキスとかするからややこしくなるんじゃーい!
内容は普通、かな。平均点はクリアしてるけど特に凄く面白いって訳じゃなかったです。
最初は嫌な奴?と思わせておいて実は北川が好きなだけだったっていう柳川が結構いい味出してました。
王者のオーラ漂うアパレル会社社長 祐天寺と
ウインドウ・ディスプレイプロデューサー 倫の恋愛。
仕事も恋も絶頂な受け。
幸せ絶頂のところに職場の先輩と祐天寺の関係を疑いはじめる・・・
攻めのことを疑ってしまった受けは
最終的には、ちょっと激しいプレイでお仕置きされちゃうっvてパターン
うーん、定番かな。