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boku no deshiiri tenmatsuki
電子配信の乙吉先生の短編集。
「僕の弟子入り顛末記」
年代は明治?昭和初期?
憧れの小説家に弟子入りしたいと熱望する書生さんが主人公。
自分の書いた小説を持参して芝村先生の家に押しかけた辰午(たつま)。
だが先生は会った途端に性的に誘ってくる美形の男だった…!
…という感じでいきなりHになりますが、辰午はずっと良い子だし先生は別にビッチというわけでもなく、両思いの恋人になります。
「貴方に好きと言われたい」
女性と付き合っても長続きせず、別れ際にゲイじゃないの?と言われたことでゲイに目覚めたリーマンの市丸。
ある日食事に入った店の和服美人マスターに一目惚れし…
マスターの新津はゲイで、襲い受けされてのめり込むが、新津は恋人に裏切られたことがあり人間不信で本気の恋はしないと言われてしまう。
市丸がひたすら一途で、新津の心も癒されていきますよ、というお話。
「果てしなく、ただお前を」
江戸〜明治くらい?
1人の男の臨終場面。美しい男が看取っている。
その美しい男はどうやら不老不死で、長く愛し合っていた相手を今亡くそうとしている…
必ずまた見つける、と言い残して逝くが。命の長さの違いを描く切ない系。
「背中越しに恋の花」
江戸時代。
奉公人であり、小遣い稼ぎに男を抱いたり抱かれたり、の利助。
ある日湯屋で新入りの三助・藤二郎に一目惚れして…
藤二郎もカネ次第で湯屋の客と寝ていた。利助もカネを注ぎ込むが、藤二郎には心に秘めた恋があって。
乙吉先生の絵柄が結構好み。スッキリ美形で非常に読みやすいように感じます。
ストーリーは正直短編ということもあるのか唐突な部分もあり。
「貴方に好きと言われたい」はストーリーも良かったと思う。また、「果てしなく、ただお前を」は主題が好きなので、こういうお話をもっと読みたい。