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ほのぼのとした警察モノ
1冊丸ごと同じシリーズのお話です。
メインの主人公は犬好きな交番勤めの警官、柳田深美（よしみ）と大学入学のために近所に越してきたモデルもしている大学生の叶。
深美が大の犬好きで、犬を散歩させている近所の人達とも仲がいいのですが、叶はいつも深美にツレないので、却って野良犬っぽい印象を深美に与え、深美に一方的に覚えられてしまっています。
この2人が中々挨拶さえ交わせない可愛い恋愛をしています。
2人を取り巻く周囲のキャラがまたいい味を出していて、深美の後輩の同僚の広大、深美の弟の衛、そして忘れてならないのが深美の愛犬のえい吉ちゃんです。
このえい吉ちゃんが魅力的なんですよ。衛との攻防戦も元気で面白いし、人間の言葉を完全に理解しているえい吉ちゃんのリアクションが楽しかったです。
警察が舞台になっているので、それっぽい展開もありますが、全体としてはとてもほのぼのとした作品です。
深美が少し天然っぽいキャラなので、警官っぽくないのですが、こんなお巡りさんならお友達になってみたいです（笑）。
犬のおまわりさん
むしろ、えい吉ちゃんがこの作品の主役ではないかと錯覚してしまう。
表題『犬とおまわりさん』
小さい頃に、可愛がっていた犬が盗まれた。それを探して連れ帰ってきてくれたのが、交番のおまわりさんだった。だから、絶対に交番勤務のおまわりさんになろうと思った。
そして現在、その夢が叶って交番に勤務するおまわりさんになったのだ。
とにかく犬好き、犬フェチ。であった人はすべて犬種にたとえて記憶する超人が今回の主役。
いつも交番の前を通る、人にけっして懐かないノラ犬にそっくりのモデル叶（かなえ）君がどうしても気になって・・・！？
どのキャラクターも、男前でクールな感じを装ってはいるものの、シャイでテレやな部分であったり、大好きな犬に対する反応だったり。
むしろ、犬の暴言（ぇ）とか。
霧島作品の味でもある、ホノボノとコミカルなストーリーが読みやすく面白かったです。
毎度のことながら、「プルプル」と涙目で震えるキャラクターたちがまた可愛いのです。
普段、大人しくて温厚な攻が最後に見せた鬼畜な笑みも印象的でした。
ちなみに、えい吉ちゃんは受でいいと思うのですがいかがでしょうか？←ぉぃ
