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utsuro na ai
めちゃくちゃ痛くて可哀想な本です、が、ラストがハピエンなのでいくらか救われます。
メインCPはどちらもネグレクト気味な家庭で育ち、黒く染まっていく。仲間と店をオープンすることになったトアと、幼い頃からずっとトアを、トアだけを慕ってきたジント。真っ黒な大人たちの手に絡め取られ、彼らの人生は狂っていく。
そんな中、トアが共同出資者のオトコに犯されたことを知ったジントは、自分を抑えられなくなる。トアの身体を無理やり暴き、更に執着を募らせ、見るもの全てを疑い、なんとかして、トアだけは離すまいともがく。
一方のトアは、大きな秘密を抱え、みんなから愛される偽りの自分に押しつぶされそうになる。楽な方を選ぼうとするが、誰も選べない。
終盤に向かうにつれ、ジントの行動力に驚かされる。最後の最後まで、目が離せない展開が続きます。
モブかん、監禁、暴力、クスリ、コロシ…なんでもありのくらーい世界なので、地雷に注意してお進みください。
個人的注目作家のレンジ先生作品。
私が読んだのは表紙絵が違う電子特装版です。
綺麗な絵柄で、痛く苦しく哀しい物語世界が展開します。
お互い苦しく愛の無い幼少時代からの幼馴染の永愛(とあ)と臣斗(じんと)。
臣斗には永愛しかいない。絶対的に崇拝しています。
永愛は21才の若さで一つの店を持つが、共同経営者の金本には何か裏がありそうで臣斗は信用していない。
そんな背景のある中で、金本が本性を表して…
…とここから救いのないBADな世界が開幕。
金本はとんでもない犯罪者で、レイプ、恐喝、乗っ取り、薬物、果ては殺人…
そして、永愛も完全被害者というわけでもなく。
それでも初めて「ひとを愛する」感情を知った臣斗は、何があっても永愛を!という信念/執念?を貫いていきます。
ストーリーの印象は、純愛と言ってもかなりダークな色合い。地獄の中の血の色の薔薇、といった風情。
ラストはハッピーエンド。でも作風としてはメリバの方が合うのかも。