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表紙画像無いのは寂しいなーと思って表紙スキャン用に掘り出したのでもっそい久々に読み返してみました。
ありそうでいてあまり無い暴走族物(パッと思う浮かぶのは綺月さんの獣位?)にピアノが絡んだ刹那的作品。
由郷は暴走族レッド・クロイツの8代目でカリスマ的魅力を持つ男。
その由郷に魅せられクロイツに入ってきた異色の音大付属に通い本格的にピアノの道を目指していた筈の陽。
とりあえずピアノやるなら指もっと大事にしろよーーとか思いつつ、でも彼自身が長年やってきたピアノから離れてまで由郷に魅せられてしまっているのでそういう心配をする所ではないらしいです。
ついに陽は由郷を手錠で繋ぎ監禁します。
由郷が陽を突き放せない理由は最後で分かるのですが、何故陽がここまで由郷に執着するのかはよく分からなかったけどそういう理由を考える作品ではないんだろうなー。
陽自身も分かってないんだろうし。
クロイツの意味はバツ印、そう告げて由郷スプレーで陽が手にスプレーで×印を描かれるとことか、その後監禁した由郷の胸に同じくスプレーで大きく×描くとことかは無条件で漫画的に何かかっちょいい。
音大付属でピアノを教える久米教師が出てきてから陽は一度捨てたピアノへと戻り、由郷は…。
正直観念的過ぎて分かんない部分もあるんですけどそういうのをひっくるめて不協和音っぷりを読む作品なんだろうなあ。
趣味かと言われると、あんま趣味じゃないんですけど、耽美っぽいのもあんま好みじゃないし。
あ、暴走族リーダーの由郷が監禁されるシーンは下克上で萌えました!
趣味じゃないけど中立にするのは惜しい作品だと思うので萌で(萌ってより、作品としての評価です)
同じ作者の「美しい美しい美しい」と似た感じで、え?これで終わるの?っていう、なんかよくわからない話でした。
最後に彼らのこの後を暗示して終わってるってことなんですかね。
由郷は信号にかけて、青だったら(たぶん)陽のところへと思ったけど、トラックに轢かれたらしいことが暗示されて終わっていて死んでしまったかもしれない感じ。
陽はピアノの先生に呼び出されレッスンを受けに行った部屋でBLしてるっぽい感じが匂わされて終わり。
そうだとして、結局なんだったのって思っちゃうんですが、彼らのこの刹那を切り取って描いたっていう感じなのかな、と思いました。
ここからここまでの彼らを描いたけど、気持ちの決着とか、だからどうなんだとか特に書いてなくて、これを見て好きに感じてください、みたいな作品なんでしょうか。