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孤独な龍神社長×心優しい霊感男子の異種族婚姻譚
ryujinsama ga hanashitekurenai
スパダリそうでいて、寂しがり屋で独占欲強めな甘えたがり龍神様攻でした!
現代神様ファンタジーだけど、他の漫画に比べて、なんでおばけがこわいのか?というところにドラマがあって、中盤はシリアスパート長め。最後はちゃんと来世の約束もしてくれる安心のハッピーエンド!
小さな頃からおばけが見えるたもつは同じくおばけが見えていた祖母を亡くし、いつも怯えて暮らしていて、就職活動も難航中。
唯一内定した『龍神不動産』はなんと従業員全員が神様で、社長の長峰は龍神様。
人間の世をさ迷うおばけの類を導くのが本来の仕事で、おばけを引き寄せる体質のたもつを気に入った龍神様は、たもつを守る代わりにおばけに怯える事のない生活を約束すると契約を持ちかけ、泥酔状態だったたもつはされるがまま受け入れて…
龍神様・青龍とたもつの『孤独感』がリンクしていて、神様と人間、種族は違えどお互いが孤独から救ってくれる存在となっていく過程が、おばけという様々な思念の形態を絡めて細やかに描写されています。
それぞれの時の違い問題も、魂の契りを結ぶ事で来世もその先も決してふたりは離れることがない、と安心させてもらえました。
龍神様は絶対離してくれない、ですね。
倉橋先生の作品を拝読するのは前作『神様たちの甘味処〜見習い狐に甘いおねだり〜』に続き2冊目で、繊細なタッチはそのままで線がスッキリされてより見やすく、龍神様の顔面がとにかく良すぎて拝み倒してしまいました(笑)
小竜様もめちゃくちゃかわいかった〜。
前作で気になっていた八咫烏の黒田の事が少し補填されていたり、神様作品で繋がりがあって楽しめました。
人ならざるものを扱うお話としてはあるあるな感じかもしれないけど、そこにBLが合わさって心地よかった! 不動産屋さんっていう設定も面白かった。
他にも神様が出てくるお話があるんですね。これ単体でも全然問題なく読めましたが、ほかのも読んでみたいです。
すこしオカルティックなファンタジーでした。
龍神さまといえば、綺麗な長髪。
こちらの龍神さま、長峰も、ビジュアル大変宜しかったです。
見えないものが見えちゃう生活は、大変そうです。恐ろしいものならばなおのこと。
たもつの事は素直にお気の毒と感じました。
でも、そのお陰で出逢えたわけですね~!
契りを結ぶことで、力を相互に渡し合う。異種婚姻譚には、欠かせない事です。
キラキラした龍神さまのお陰で、セックスもどこか清らかな感じがしました。エロさじゃないんです。
たもつ達を取り囲む神様も個性的です。なんと云うか、戦隊ヒーローを思い起こさせる…
結局、たもつを恐れさせていたのは自分自身。弱さをどう克服するか、あるいは受け入れてみるのか。
うん。万物に寄り添って生きていくのが大切なんでしょうね。
色々、感謝して生きねば。