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1冊丸ごと表題作カップルのお話です。
舞台はTV局のカスタマーセンターで、バイトの電話オペレーターとして働く小杉君と社員でオペレーターの指導員の緒方が主人公。
小杉君は年齢は分からないのですが、外見や雰囲気から20才前後くらいかなという印象です。
緒方は社員の中でも仕事が出来る大人な雰囲気で25~27才くらいに見えました。
性格も年齢もかなり印象の違う2人ですが、小杉君視点で幼さが残る感じがしてなかなか可愛かったです。
中立評価にしたのは緒方と小杉君の上司に当たる神沼が苦手なタイプのキャラだったのですが、小杉君にいちいち絡んでくるのがう~んという感じだったからです。
主人公カップルはいいキャラ達で、展開も王道で安心して読めたのですが…。
個人的に電話オペレーターは身近な職業なので、状況が楽に掴めたのでお話に入りやすかったです。
歳の差カップルなのですが、こういうの読みたかった!て思える個人的に好きなツボをたくさん押された作品です。
小杉と緒方はテレオペのバイトとその上司という関係。
受けが子供ぽくでやんちゃで健気、攻めが仕事ができてちょっと意地悪。
悪い人でないけど当て馬役の人もいる…これ以上ないてくらい好みのシチュエーションでした。
何よりよかったのが、男の人なのになんで惹かれるんだろう、なんでドキドキするんだろう、という疑問が自然に扱われているところです。
最初は意地悪で苦手だった緒方の、仕事ができるかっこいいところも、意地悪に見えて実は優しいところも、次第に惹かれて目が離せなっていく。
恋愛ものとしてスタンダードなのですが、主人公が感じるドキドキをそのまま読み手も感じられるように描かれるってすごいことだと思います。
緒方は緒方で失敗しながらも頑張る小杉の様子に好意を持ち始めます。
ゲイでもないのに恋に発展するまでが早いという感じでなく、でもどこが好きなのかわからないとか、なんで恋になったんだろうという不自然さもなく、これは恋になっていくよね。。と小杉の気持ちに自然に共感できました。
すごく丁寧に恋になる様子が描かれていて、その上えろシーンもかわいかった。
小杉の表情がくるくる変わるところがよくて、照れたりすねたり怒ったり笑ったり、でも一番不安そうな顔や泣き顔にドキリとなります。
お話自体は軽くさらっと読めるタイプなのだと思いますが、萌えがすごくつまっていました。
歳の差カップルが好きな方に是非おすすめしたいです。