アイドル様は、触られたい。【完全版】

アイドルの容姿が…

カッコよく見えなかった…。

売り出し中のアイドルグループのセンター担うハルは、誰かに触ってもらわないと欲求不満で何もかもうまく回らなくなってしまうという、変わった性癖の持ち主。
その日もいつものようにネットで予告した場所で痴漢プレイを楽しんでいたところ、何も知らないDKに不本意にも助けられてしまい…。

はい、よくある「中途半端になっちゃったから、お前が責任取れ」展開です。

触ってもらうだけで、別にビッチというわけではないので、輝に触れられるうちに今までと違う感覚になることに戸惑うハルには萌えます。
「触ってもらう」→「自分も相手を触りたい」という気持ちが初めて芽生えるものの、それが何か分からない。
輝(DK)相手だと触られただけじゃ足りなくなるのも、どうしてなのか分からない。
それが分かるようになるまでの動揺やもやもやの心理描写は、かなり興味深く読めるし、ちょっとぼんやり気味で鈍い輝の方の気持ちの変化もときめきます。

だけど、ハルがカッコよく見えないんだ…。
輝はカッコいい。
ハルは、何だろうなあ、どうしてカッコよく見えないんだろう。
この子がセンターなのに、両脇の2人の方がカッコいい。
イケメンは見飽きるけど、ちょっとクセのある子をセンターにすると目を引く戦法？
単純に好みの問題かもしれませんが、わたしにはこの子のビジュアルが一番微妙に見えてしまいました。

そのせいで自意識過剰な反応にも「えー…」ってなってしまったし、一応アイドルなのにリスクの高い遊びをして、自分の首を絞めちゃう流れも同情できず。
そこでしっかりは
ハルの気持ちに寄り添えていたら、もっと萌えたかもしれません。

基本的に「お前が責任取れ」から始まる展開は萌えにくいので参考にならないかもしれませんが、初恋同士で「この感情はなんだ！？」って戸惑ってる2人を見るのは楽しかったですよ。