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boku ga kimi wo korosu made
私はバレエを取り上げた恋愛ものの「つま先に火」で作者を知りました。独特で個性が強いので、好き嫌い別れるようですが、私は好きです。万年筆で書いているという柳沢先生の描写は粗く太い線が特徴で、人物の区別がをしにくい難点があるけれど、推理ものが多く謎ときが面白いです。神評価
▼あらすじ
殺人を犯した犯人が被害者と同様の手口で『死刑執行』され、それが生中継で配信される近未来の日本・・という設定の推理物。死刑執行というドラマを娯楽として観る未来設定。
どこか狂ってる社会が舞台。国民は、死刑を最高の娯楽と捉えている。死刑執行ドラマ=娯楽を作るために冤罪を誰かが仕掛けているかもしれない、という黒い闇を感じさせる1巻目。
死刑執行はドラマ仕立て、台本があり、刑務官が被害者を演じる。
脚本家の船越は、人を操るかように刑務官・渡瀬(水谷)と死刑囚・織田のシナリオを書いて演じさせる。
二人殺した織田薫は、美男子。28才。元警察官、成績優秀。母子家庭だが母は死亡。練馬同性愛者殺人事件の犯人。
被害者役の刑務官水谷も素顔は美男子、でも被害者;渡瀬に似せて整形している。
ドラマが進行してシナリオライターの船越は二人は互いの本質に触れ、事件に疑問が生じて台本執筆が行き詰る。事件の記録資料には、動機が抜けていた。・・織田は、現在唯一独りの死刑囚。
死刑囚・織田の渡瀬殺害の動機に疑問をもった刑務官・水谷は、執行の引き伸ばしを行う。
台本と違う行動をとった執行官・渡瀬(水谷)は、目に液晶コンタクトを埋め込まれ、行動を監視されることになってしまった執行官の渡瀬。
台本に無い台詞が飛び出す
キスした後、織田が「渡瀬、俺とできるか」・・この瞬間視聴率は最高を記録する。
冤罪かもしれない・・刑務官・水谷は、被害者遺族の調査を行う。すると驚きの事実が明らかになる!遺族は、織田に感謝をしていた。
心中目的の殺人が流行していた当時、新死刑法が施行されてすぐの時、女性をレイプして心中と見せかけ複数を殺人していた夫について、妻が真相を話す。
被害者の遺族から事件の真相を聞いた水谷たち。織田からも事情を聞こうと政治家の力を使い画策・・死刑に関わる法律の改正をよびかける。
上手く行かない・・上手く行かないのは都合が悪い人がいるから? 阻まれてます。冤罪を推理するストーリーのどんでん返しはこれから。
以上、10巻迄の状況でした。
碧雲
13巻で完結。
水谷達が織田を無罪、冤罪、裁判のやり直しを要望したのですが、織田本人が救いの死を求めてる意志が堅く、そのまま死刑執行になってしまった。
法に抗えない、無力を描いた作品。
凄く悲しい結末。