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bokuto tsugai ni natte kudasai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
あとがきに、「連載途中に打ち切りの知らせを受けて・・」と完結前に最終回になった理由が描かれていましたが、
残念です。
出版業界の状況は、下降傾向と聞いていますが、こんな所にまで皺寄せがきているのか、と暗い気持ちになりました。
・・紙版より電子版のほうが印税が少ないと何処かで読みましたが、それならば、印税のシステムを改変して頂くなどで、良い作品を生み出す動力源になるかもしれないなど。。色々心配してしまいました。
何等かの形で完結の最終回が掲載されることを期待致します。
出版社が決めた打ち切りというのは、作家さんにとってどうしようもないことだとは思うものの…。
言わせてください、出版社さん。
読者もものすごくつらいです。
1巻、2巻と読んで、ものすごくやきもきする状況でこの終わり方は…。
生まれて初めて感じたΩのフェロモンに「運命」を感じる蒼生。
未だに橙二との重い過去に苦しむ巴。
家のために別のΩと番ったものの、巴への想いは消せない橙二。
そこに橙二の気持ちに気付いて、「巴とだけは番わないで」と言う妻の桜子も交じって、ハラハラとモヤモヤが最高潮に達していたのに…。
ジェットコースターのてっぺんまで来て、「機械の故障が見つかったので、運行を停止します」って戻されたような気持ちでいっぱいですよ。
ここまで盛り上げた三角関係をどう収めるのか、先生が考えた結末で読みたかったです。
ご多忙とは存知ますが、あとがきにあったように、どこかで発表されるときは声を大にしてお知らせくださいますよう、切に願っています。
連載打ち切りという事で、とにかく頑張ってぶった切りだけは回避したって感じのエンドでしたが、なんちゅーか、作者さま、ホンマに、お疲れ様でした…。
基本さえ押さえておけば、アレンジ自在なオメガバースの世界ですが、ちと設定を盛りすぎましたかね…三種の中でαだけは一夫多妻OKとか、Ωはαの子を一度妊娠したら番契約してなくてもそのαとしか子供が作れないとか。
たぶん、この設定を完全に盛り込んで、元カレαと年下αとの三角関係と、名家のα×庶民のΩとの家同士の関係とか、広げまくった風呂敷を畳んで行こうとしたら年単位での連載になっちゃう…どっかでセーブしたほうが良かったんでしょうねえ。
個人的には絵が好きなので、次は読み切りでシンプルなお話が読みたいです。
上下巻だし、これで完結だとは思うのですが、何か最後いきなり終わってしまった印象。
本当はもっとじっくりとしたお話展開を構想されていたのではないかなーと思わせられました。
上巻で、なんとなく惹かれ合う二人の紹介が済んだというところでしたが、下巻は色々なことが展開してきます。
厳しい蒼生の家、義兄である橙二と巴との過去、様々なことが二人の障害のようにみえて、実は本当に悪い人は登場しない。
なんとなく、これから二人は幸せになっていくんだろうな、というところで下巻が終わってしまい、やや不完全燃焼の感がありました。
もう少しどっしりしたラストがよかったなー。