お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
ファンシィな表紙、ライトなタイトルにも関わらず扱うテーマは結構重く、
それなのにその割にはストーリー展開は悲しくなりすぎないよう甘くコミカルに進んで行って、
グロい要素が結構あるのにそれを気持ち悪く感じさせない表題作がかなり神です。
その表題作。体を売り続ける刹那い人生を送ることになってしまってる五野上に対しアパートの住民のすべてが性欲のはけ口にする中、唯一そういう目で見ない佐藤。
そういう所に逆に五野上は惹かれていくわけですが、佐藤が五野上を性欲の対象にしないわけは実は別の彼自身の障害にある・・・という話。
障害は彼の下半身、特にペニス。幼少の頃にやけどを負った影響で成長を辞め、しかもその影響でホルモンバランスにも異常を生じている。
傷口のグロさと幼児並と言っていい現状は男として自信を失うどころかコンプレックスを負うにはあまりにも十分すぎる条件と言えるでしょう。
(そういうもんなんですよ、男ってやつぁ)
しかし、この二人が出会い蜜月を送るうちに「貴方しかいない」をお互い揺れながら、エッチしながら見つけあっていくのですが。
基本線は五野上、受けがベースのエロ魔人なんですよ・・・ね。
そこがまた佐藤に忸怩たる思いを抱かせるのです。そこは性的に百戦錬磨な五野上が攻めたり受けたり(あ、この本リバです)しながら自信を取り戻させる様子が見られます。
でも残念な点を上げるならこの本は絵柄が惜しい・・・後半は少し変さが軽減してくるのですが、前半中心に顔のバランス、特に顎が非常に尖っていておかしいのです。
口が開いているときと閉じているときで顔の長さが同じ、とか。
その辺になれられるかどうか、が萌えられるかどうかの分岐点になるかも。
でも萌える前になんかしんみりするか笑っちゃうかになる本です。