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renai shousetsu ga dekiru made
BLを性差論の材料として用いる方はいらっしゃるの
ですが、そう言う方は果たして松崎司さんの初期
作品の存在をどう認識しているのだろうか、とふと
気に掛かりました。
国文学界の重鎮・大江山京介が没した後、遺児の
文人は驚愕の事実を知らされます。彼には一切の
遺産が残されない事が判明したのです。
その理由として故人の一言。
「ホモの息子とホモの弟子を持った老人の苦悩を
知るがよい」【原文ママ】
しかし、どうやら隠し遺産なるものが存在する事が
判り、文人と故人の弟子・真一郎は巻き込まれつつ
自分達の心にも向き合う事となり…。
この駆け引きは、軽い口当たりながらも読み応えが
ありますね。
同時収録作も性差論をおちょくった軽快な作品です。
男性作家であるが故にこういう作品を描けと言う
オーダーがあったのかどうかは余人の知る所では
ないでしょうが、