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ほんわかした絵柄が好きだ!丁寧で繊細な描線が良い!
伏せた目とか、頬染めて恥ずかしがる描写とか、どうしようって戸惑った顔とか、そういう変化を描くのが御上手です。
キャラクターの内面描写も多様で凄い。
ツンデレよりも幼い意地っ張りっぷりだったり、繊細故に人と距離を置いてしまう性格だったり、人間臭さがちゃんと出てて良い。
受が乙女ではなく、「男の子」らしさをちゃんと持っているのが良い。
男の子だけど、好きな人に触られて、気持ち良くて、愛されているのが嬉しくて、こういう時だけ涙で瞳がうるうるで乙女思考爆発って限定条件が好きです。
えーっと本題!今回のお話は古賀嵐、通称コガラシはカワイイ顔をしているが、振られてばかり。相手のいいなりになるばかりでつまらないというのだ。主体性のある男になるために本屋に立ち寄るが、そこの店員に親切に声をかけられる。最初は怪訝に思うが、いつしかそれが嫌ではなくなっている。つきあうことにした二人だが、コガラシは以前振られた経験を思い出し、極力きっぱり意見を主張しようとがんばる。意地を張っているけれども、いつしか店員のいいなりになって身を任せたくなる誘惑に勝てなくなってくる。同じ学園を舞台とし、さまざまなカップルが繰り広げる恋愛模様を集めた連作集。
コガラシのはんなりとした京都弁、いいなりになってしまう自分でも説明出来ない感覚、口に出さない出せない想い、弓道とか人物像をより鮮明にする小道具。
設定がシッカリとしている上に、ちょこちょこと入るエピソードがカップルの関係を明確なモノにしています。
作者の方が同人出身、それもショタ方面の出なので、外見と年齢が一致しないって場面が多いですが見た目可愛く中身男前でそこまでショタ色が強くないのでロリ絵が苦手な方でも楽しめると思います。
そして、可愛い絵柄なのに濡れ場シーンはガッツリと激しいです。この作者さんは話の甘い雰囲気とエロの緩急が絶妙だよっ。
ショタっぽい絵柄に、「うっ…苦手かも…」と不安になりつつ読みはじめたんですが、読み進むうちにこの絵が大好きになりました。
ふわふわの優しくて繊細なラインが目に心地いい。
表情のひとつひとつが可愛い。エッチしてるときの表情がいい。
なにより、ストーリーと絵がばっちり合ってる。
高校生同士のカップルばかりが登場する短編集ですが、どのカップルもういういしくて良かった。
どの受けも女の子っぽいんだけど、うじうじしたお姫様タイプの乙女受けじゃないのもツボ。
キューンとできる可愛くて爽やかなお話ばかりでした。