好きになった男には運命の相手がいたー―。

僕たちは運命に嫌われている

boku tachi ha unmei ni kirawareteiru

僕たちは運命に嫌われている
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×218
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
16
得点
216
評価数
53
平均
4.2 / 5
神率
47.2%
著者
KINACO 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784864423755

あらすじ

高校2年の八尾のバースはベータだった。
しかしある日、同じ陸上部のライバルでアルファの九條と一緒にいる時に突然ヒートを起こしてしまう。
抑制剤は手元になく、周りの人間にまで影響を及ぼしてしまったヒートを治めるためには、
九條とセックスするしかなくて――。
バースに弄ばれる高校生たちの純愛ストーリー。

表題作僕たちは運命に嫌われている

九條(α・高校2年生)
八尾 かなめ(β?・高校2年生)

その他の収録作品

  • after story(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

レビュー投稿数16

切なさがヤバい、運命に抗うオメガバ高校生

初読みの先生でした。表紙絵からもっとなよなよした主人公なのかと思っていたら、明るく元気な陸上男子で。後天性Ωで悩むも、自分らしく生きようとする姿が、読んでいて楽しかったです。

そして、そんな主人公・八尾を助けてくれるαの同級生・九条。一緒にいるうちに、九条に惹かれていく八尾。でも実は、九条には運命の番がいてー…。

この話は、ここが本題なんですよね。数あるオメガバでも、ここまでの設定は珍しいのでは。

運命に抗うと、最悪死ぬこともあるー…。

なんとも、残酷な設定です。

運命の番がいても、好きな人は別にいるのに。どんなに好きでも、本能は運命の番に反応する。それでもー…と必死に抗う姿は、まさに青春でした。

ラストの展開には、意見が分かれると思いますが、個人的にはハピエンで良かったと思います。

ただ、九条の運命の番くん…。この子が最後まで好きになれませんでした。八尾は良い子だから許して友達に…的な感じでしたが、最後まで自分勝手過ぎてイライラしてしまい…。もう当て馬レベルではない。確かにラストはこの子のおかげもあってのハピエンかもしれないけど、それにしても〜。…という感情が止まらなかったです(笑)このモヤッと感さえなければ、もっと面白いと素直に思えたかも。

本が割と分厚いので、好きになったきっかけなど、細かなところまで書かれていたのは◎。

オメガバ好きな人は、是非読んで見てほしい一冊です。

0

そんなにです。

面白そうだったので購入しました。レビューを見ずに購入して、こんなに評価が高くてびっくりしました。申し訳ないんですけど、涙が出るほどではなかったです。結構涙もろい方なんですけど、そんなに感情移入して読めませんでした。運命のΩの方の性格がよくわかりません。
また、設定があまりフィットしませんでした。違和感しかなくて、運命の番ってそう簡単には見つけられないと思うのに番になるリスクが高すぎてΩがかわいそすぎる。もうちょっと受けの子の気持ちがしっかり表されていてもよかったと思います。

0

初めて読んだ作者様!泣けたぁーー!キュンしたー。

初めて読んだ作者様。KINAKO様。

何かのフェアーで購入しました。なかなか新しい作者様を知るのはわからないので購入に迷いますが、こちらの作品はキャラも設定も良かったー!神です神!
買おうか迷ってる方私はオススメです!
結構ハードな性差別世界設定ですね。
でも寡黙で一途なα九條くんと純粋で前向きなΩ八尾くん。
何でしょう?なんだろう久々に、キュンキュンしました〜青春〜。そこにオメガの世界設定が重なって
お互いを想う純粋な気持ちとかなんか初恋の淡い苦しい感じとか良かったです。泣きましたーー小説ではよく泣きますが漫画で泣いたのは久々です!



ここから下はちょっとだけネタバレです。
後天性Ωと言う事で、Ωになった事で辛く嫌な思いもします。ひどいし、辛い〜。
しかし、元々の性格が差別をしない元気なやんちゃな男の子なので最初はかなり落ち込みますが九條くんの区別や差別をしない優しい強い気持ちに助けられ、明るく自分の居場所ができます。お互い純粋なんだけどやはりオメガの世界観いたしちゃいます。沢山。ありがとうありがとう〜笑。
元々αの九條くんは八尾くんが好きだからちゃんと優しいんですよ。なんかかわいいんですよね。
九條くんにライバル心丸出しだった八尾くんも後天性Ωになってから、彼の優しさとかに惹かれてくんですよ〜キュンですよ。

しかしながら運命の番の設定がまぁ本当に残酷で
やだーどーなっちゃうの!後こんだけしかページないよ!って思いましたが。笑笑。
きちんとまるっとおさまりました。
九條くんの気持ち側はない?のかな。また続きがあれば寡黙なイケメン九條くん目線の恋に落ちた瞬間話しが読みたいです。その後の片思い的な部分とか是非読みたいです!

1

神×2

オメガバース作品はけっこう読みましたが、こちらの作品は間違いなく自分にとってNo. 1でした。

実はオメガバースはあんまり好きではないのです。
最初は物珍しさで読んでいましたが、やはり設定の縛りがあるので、だんだん飽きてきてました。
作中にもある、αは確かに優れてはいるけど、それは生まれつき備わっているものなので、努力は関係なく、金持ちの子と同じでそれは生まれたもの勝ちみたいなところがあるし。
運命と言えば聞こえはいいけど、所詮敷かれたレールを辿るだけのもので、じゃあこれってただの出来レースな人生じゃないの?って思えてきてあまり萌えなくなってました。

それがこちらの作品のように、まさに運命に抗うというのがテーマで、とても面白かったです。

二葉みたいなキャラは、性悪っぽく描かれそうなものなのに、八尾と九條のことをちゃんと理解できる人間だったからこそ、本当に好きになった人と結ばれて幸せを掴むところも心地よかったですし、八尾と九條の人間性によってわかめ先生や、友人達もどんどん変わっていくのも読んでいて爽快な気分になれました。
九條が意識を取り戻した時のわかめ先生が面白かったです。
ほろっとくるシーンも多かったです。
美少年好きですが、八尾は普通っぽい男の子というのがこのストーリーには合ってたと思います。
感動の物語をありがとうございました。

1

オメガバ苦手な方にも読んで欲しい…!!

(感想を述べるのが少し苦手ですがとても素敵な作品なので是非読んでみて欲しいです!)
この作品、初めて読んだ時の衝撃は凄かったです…。
オメガバの世界には「運命」が絡んでくる作品も多いと思います。この作品もまさにそうで、「好き」とか「その人自身」関係なく「運命」に翻弄されてしまいます。とてもとても切ない…。切ないお話好きな方めちゃくちゃオススメです!
そんな「運命」に抗って好きな人と一緒にいることを大事にしていく、ハラハラドキドキのお話です。
途中涙が出るくらい感情移入してしまってとても切なかったです。

2

運命に逆らう2人が素敵すぎる

オメガバースと言えばある日突然運命の番と出会って苦難を乗り越えて結ばれるってのが定番な気がするけれど、これは真逆の作品。
運命に逆らえば命さえ危ないのに自分の心に嘘はつけないと運命の番を拒絶する九條くん、九條くんを思うが故に九條くんと離れ別のαと関係を持とうとする八尾くん、お互いを想いあうが故の2人が切なかった。
それでもやはり奇跡はおきて・・・
最後にはちゃんと二葉ちゃんも大切な人が出来て本当に良かった〜
涙なくては読めない作品でした

2

涙腺が壊れました

もう本当に大好き!!の一言です!!
私自身、KINACO先生を認知した作品は「僕たちは運命に嫌われている(以下僕運)」が初めてでした。
前情報は全く入れておらず(当時知らない作家さんだったので)美麗な表紙に惹かれて購入を決めました。
ですが、まさかこんなに悲しくも、尊い作品になるとは思いもせずに…。

BL作品でオメガバースというと、メインのキャラクターは互いに運命の相手同志で、最終的にそのまま結ばれる、な展開が多いですが僕運は、運命の相手と違う人とを好きになり、運命という縛りに逆らうストーリーです。
強烈な運命という繋がりをあえて逆らう展開って今までになかった展開だったので、作中はその展開にとても胸が締め付けられました。

主人公である八尾くんは、βからΩに突然変異してしまう後天性のΩです。
Ωであることにショックは受けつつも、持ち前の明るさと元気な性格がシリアスな部分の物語を終始明るくしてくれます。いやもうほんと八尾くん可愛いんですよ…!
そして相手となるαは、陸上部でのライバルである九條くん。
運命の相手は自分自身で決めたいという強い意志を持ったキャラクターで、Ωに変異している最中の八尾くんに対し「臭い」発言!(いい匂いってことはぼそっといいますが本人には臭いw)いきなり笑かしてくれますw

そんな愛嬌のあるキャラクター達を揺るがすのが九條くんの運命の相手である二葉。この二葉ちゃんがなー、いい子なんですけど、まぁー主人公二人をかき乱すかき乱す…。
二葉ちゃんは運命を素直に受け入れていますし、決して悪いことをしているわけではないのですが、それを跳ね除ける九條くんには強い意志が…。
ここから既にタイトルにある「運命に嫌われている」は始まっています。

物語の中盤から九條くんは運命に逆らい、苦しみながらも八尾くんを好きであることを伝えるのですが、もうここからずっと苦しい…苦しいんですけど一気に物語に引き込まれていきます。
八尾くんもそんな九條くんに惹かれつつも、運命に逆らうことで九條くんがどうなるかが分かっているからこそ、自分の気持ちを押し殺しながら笑顔で誤魔化すんですけど、またその後の展開がもう辛すぎます…。
なんで他のαとしちゃうのおおおお!!だめだめだめ…と手で顔を覆いたくなりました…。
そして一緒に行くはずだった花火大会の花火を遠くから眺めているところに九條くんが…!この告白シーンがもうすっごい良いのですよ…!
言葉ではうまく表現できないので、ここはぜひ単行本で確認して頂きたいです…。
私はここからずっと涙腺が壊れました…涙が止まりません。
ただ互いに思い合っているだけなのにタイトルの通り「運命に嫌われている」んです。
運命から抗い続けた結果、二人には悲しい展開が…。
九條くんが運命の相手より八尾くんを選んだことで、九條くんは長い長いこん睡状態に陥ります。
その空白の期間(5年間という長い年月)はページの都合上なのか、作中にないのが非常に残念です…そこをすごく読みたかったです…。

しかしまあ、なんですかこの展開…。
美麗な表紙だな、素敵だなと思って買った作品がこんなに涙する切なくて苦しくて尊いなんて…。
世の中に溢れているオメガバースとは一味も二味も違うと感じました、まさに神の評価に相応しい作品だと思いました。
色んな方にただのオメガバースの作品ではないことを知っていただきたい!そんな風に思える作品でした。

4

幸せとは

まさに"命がけの恋"でした!
αとしての葛藤、後天性Ωという稀な体質、運命では無い相手、抗う覚悟、幸せの定義、
"自分ならどうするだろうか"と色々な事を考えさせられる作品でした。

努力ではなく"αだから"と判断されることを嫌がっていた九條くんに、唯一"αだから"とは見ないでいてくれた八尾くん。これがどんな意味を持つか、どれほど嬉しかったのか、九條くんの健気で一途な想いが伝わってきて、凄く素敵だなと感じました(*^▽^*)Ωのためにラット抑制剤と男性用ピルを服用していたのは、九條くんへの想いからなんじゃ無いかなと思うと、意志の強さを感じるし、運命に抗うことと向き合って生きる心の強さを持つ人だなと思いました。
ずっとβとして生きてきたのに、後天性Ωと診断され、周りの目が一変する八尾くんの悲劇。ぱっと見何も変わらないのに、住んでる世界が違うように感じる。どんなに辛くて苦しかっただろうと、胸が痛かったです。
そんな2人が、互いが運命の番では無いことに対して諦めなかったことや、幸せとは何かを悩んでいる姿に、読んでいて感情的になり涙が出ました。

九條くんの運命の番、後輩の二葉くん。九條くんと八尾くんの幸せは、二葉くんの覚悟なしには有り得ません。犠牲だなんて言ったら二葉くんや二葉くんを支えている十和田先生に怒られてしまうかもしれないけど、九條くんと八尾くんが"運命に逆らう事"が、自身達だけの問題ではない事も描かれていて、それも良かったです。確かに好きでもない人と番う人生はあり得ないと思うし、私なら絶対運命に決められた人生は歩みたくない…でもそれは、自分のエゴで、自分の意思を突き通すにはその代償もあることを忘れちゃいけないと思いました。運命に逆らった結果、九條くんが昏睡状態となり5年が経過。二葉くんは"運命を断つ"決断をし、その事が九條くんを救う事になるのですが、二葉くんは代償として子供を授かれない体になります。二葉くんは、九條くんを幸せに出来るのは運命(=二葉くん)じゃなくて、八尾くんだと、九條くんと八尾くんの幸せを願ってくれました。二葉くんには支えてくれている十和田先生がいてくれたし、先生を愛する気持ちがあったから、そう決意できたのだと思いますが、何より、二葉くんにとって九條くんは本当に大切な人なんだと感じました。無性の愛を感じました。二葉くんはもしかしたら、運命の番だから九條くんを好きだったのかもしれないから、九條くんが八尾くんを想う"好き"とは意味合いが少し違うかもしれないけど、どんな意味であれ二葉くんの"好き"の気持ちを忘れたくないし、そう思えるくらいに、二葉くんのことが私は好きです。

凄く素敵な作品でしたが、一つだけ。九條くんを忘れるために八尾くんが知らないαてセックスしちゃうシーンだけが、少し苦手な展開でした。流れ上しょうがないとは思いますが、未遂で終わっても良かったんじゃないかなと思ってしまいました。

運命を受け入れることか、想いを貫くか、どちらが幸せになれるかは、決断するときには絶対的な正しさは誰にも分からないし、"どちらが幸せか"なんて比べるもんじゃないかもしれません。結果として今が幸せだと感じたときに、あの時の判断は正しかったと思えるのかなと思いました。幸せは自然にはなれなくて、見えない努力や誰かの犠牲があることも、忘れたくないなと思いました。"犠牲"とは思いたくないし思われたくない、だから、些細な喜びや思いやりを忘れないことを、自然に出来る人になりたいなと思いました。涙なしには読めない作品でした( ◠‿◠ )

1

素敵なオメガバース


同じ高校、同じ部活の九條くん(‪α‬)と八尾くん(後天性Ω)がお互いに惹かれて、けれど 運命に遮られて、お互いに苦しむけど、光を魅せてくれる素敵な作品です。

‪α‬だからΩだから関係なく、お互いがお互いに 目の前の一人の人間として 惹かれており、運命とは何か 本当の幸せとは何か みんなが苦しみ どうしたら良いか考え心と反した行動に出たりするけど、それでもお互い好き同士で、、、途中、 苦しんでしまう展開が待ち受けてはいますが、最後はみんなが幸せで笑顔な日を送れるようになります。

ストーリーもしっかりしてますので、読み応えがありますし、何より色んなオメガバースを読んでいますが、リアルな感じを味わいます。(いい意味で)

また、タイトルも なるほど そういうことかとわかる部分が出てきます!

そして、KINACO先生の絵はとても綺麗で、ひとつひとつが丁寧です。

ぜひ、読んでほしいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ここからネタバレあり】
βだった八尾くんが突如後天性Ωへとなってしまいます。 ヒートにあてられた先輩や同級生たち(その他諸々)が襲いかかろうとしたところに、同じ部活のライバル 九條くんが手を差し伸べて、助けてくれて、ヒートを抑えるために同意で 行為をするところから展開が変化していきます。

後天性Ωになってしまった八尾くんに対して、今まで仲良かった友人たちも同じ部活の先輩たちの態度も変わってしまう一方で、九條くんだけは、「おまえはおまえだ」と ‪α‬だからΩだから関係なく今まで通り八尾くんと接します。

八尾くんもだんだんと九條くんに惹かれ始めた時、九條くんがラットを起こしてしまいます。
運命の番の二葉くんのファーストヒートにあてられて。
その場はなんとか収まりますが、そこからが九條くんと八尾くんの苦しみが始まります。

運命を抗うと 最悪死に陥ってしまうと知っている八尾くんの行動や言動が、切なくて けど 好きだからこそ そうするしかない気持ちが現れていて、涙が出ます。
けれど、運命に抗ってでも 好きな人と一緒にいたい九條くんも真っ直ぐ八尾くんと向き合います。


彼らがどう乗り越えて、幸せを手に入れることが出来たのかぜひ読んでほしいです。

九条くんも八尾くんも二葉くんもみんな救われる結果になっておりますので、最後はハッピーな気持ちになります。

※態度が変化した友人たちも、八尾くんが普通に接することから、いい子たちになります。

3

純粋な思いがギュッと

オメガバース作品は数あれども
攻めさま側の運命の番いを諍った
弊害が命の危険があると言う設定の話し??
なのですが、行きなり5年後
攻めさまが昏睡状態になってる!
その諍った時からの5年間を
読みたかった…
頁数の問題なのか残念
そこまで書かれていたら神を付けたかった…
オメガバースでのオススメの1冊かな
攻めさまの受けに対して
中学からの純粋な思い
その気持ちも読みたかった~

2

今までにない新しいオメガバース

"自分の運命くらい自分で決めたい"α×性に縛られず真っ直ぐに生きるβ(→後天性Ω)高校生のお話。
後天性のΩになった八尾くんへの周囲の当たりはきついけど、襲われそうな時に助けてくれて、Ωとわかっても態度の変わらない九條くんが凄く良かったです。
オメガバース作品が大好きでよく見ますが、運命の番(本能)を拒否した時の反動がこの作品独自のもので、その内容にとても驚きました。
"本能に従うことがαにとって自然で幸せなこと"だと言われている世界で、運命に抗い好きな人の為に真っ直ぐに生きる彼らに感動しました。
九條くんの運命の番であった二葉ちゃんもまた、意思とは関係なく運命に動かされて苦しい思いをしています。
最終的に二葉ちゃん含めた2組のCPが誕生した事、とても嬉しかったです。運命に大きく振り回されたけれど、4人……いや、7人には幸せになって欲しいです。

5

新たなオメガバースの魅力に気付かされる作品

胸が締め付けられました。もっとたくさんの人に知ってほしいオメガバース作品です。オメガバースってロマンチックでエッチな世界だと思ってたけど、こういう視点からみるとこんなにも切ないものなのかと唸らさせられました。

オメガバ作品て斜に構えたひねくれたキャラが多い中、この作品の子達は本当に素直でまっすぐ。普通の子達という印象。だからこそ余計にこの子達に降りかかる「運命じゃないという運命」が辛く感じた。好きあっているのに、運命がそれを阻む…泣けました

八尾も九條ももう一人もいい子だから余計に切ない。初めから両思いじゃないのが余計良かった。
できたら前後編で読みたかった…いい作品にはちゃんとページ数や巻数をあげてほしいよ…(東京オメガバで1番面白いと思うのに…)

オメガバースを語る上で外せない作品だとおもいます。

他の方も言ってるけど、オメガバースでこんなにまっすぐで純粋で切ない作品はこれ以外なかなか出会えないと思う。

気持ちが溢れてちるちる初レビューしてしまいました。なんだか中身のない、エッチなだけの作品が増えてきたBL界で、こういう難しいテーマにまっすぐ向き合って描こうとする作家をしっかり評価していきたい。頑張ってほしいな…

2

運命に抗うαに胸打たれちゃう

関西弁で明るい主人公とそのライバル。
なんか勝手にわちゃわちゃした明るいオメガバースを想像してたけど、しっかりタイトルに忠実なお話でした。

同じ陸上部のβ八尾が、頑張るがα九条にはいつも勝てず。
先輩たちに「アイツはα様だから仕方ない」などと言われるも「アイツは影で努力してるはずだからこっちは5倍努力して勝つ」と返す八尾。
あぁ~もぉ~こういう子好き。純粋で真っすぐなのたまらん。

そんな八尾が突然学校で後天Ωになりβも反応するほど強烈なヒートが来るが、九条に引かれ用具室へ逃げ込む。大勢のラット状態の男たちに追われ抑制剤のないその場で治める方法はαの中出ししかヒートを抑える方法がなく「外の奴らに犯されるか俺とやるか」の二択を掲示した九条とセックス。
しかし、九条は元々αでも飲む人は少ないラットを抑える薬と男性用避妊薬を飲んでいた事を後から医者に教わる。
あぁ~もぉ~こういう子好き。αなのにΩの事をちゃんと尊重してくれる優しさ。紳士。

後天性Ωは普通のΩよりヒートがきついので薬が効きずらいからαのセフレを持つことを医者に勧められ、八尾は九条とセフレになる。
ライバル関係から少しづつ変わっていく二人の関係にキュンキュンしだした頃・・・
元々現れていた九条の”運命の番”が初めてのヒートを迎え二人の前に満を持して再登場。
中学時代から八尾が好きだった九条は運命に抗おうとして・・・

泣く。てか、泣いた。

九条が運命に抗おうとしたところで4話が終わり、5話では一気に5年後になってます。
高校時代Ωを下に見ていたαの友人が理解者となって仲良くなってたのも嬉しかったです。

オメガバースの設定って作者それぞれですが今回の「運命の番」の強固さには八尾と九条の愛がめちゃくちゃ試されてましたね。
こんなに切ないなんて。

3

設定は珍しいけれど

受けの方言具合に惹かれて購入しました。なぜ方言というのは、こんなにもえっちに聞こえてしまうのか...可愛い男子だっただけに余計に印象がプラスされました。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
運命に抗う場合、Ωの弊害についてフォーカスされることが多い印象ですが、今作はαに起こる弊害が軸でした。

攻めのαは運命には翻弄されず、一途に好きな人を想い続ける、男前な人。
受けのΩはβからΩへ突然変異した人。Ωであることに戸惑いながらも生活していきます。この突然変異を結構あっさりめに受け入れていたので、拍子抜けしてしまいました。

2人の関係は、身体の関係を持ち始めたことから始まります。
まだヒートが安定せず、突然発情してしまう受けのために、何度も身体を重ねていく2人。
これはαの運命に抗う物語なので、α側に”運命の番”が現れます。

運命になんとか抗おうとする攻めの姿はかっこよかったですが...
突然の場面変換で、攻めが昏睡状態に陥っている場面は困惑してしまいました。ところどころ話が飛んでしまう印象を受けます。

とはいえ、設定は面白くすらっと読むことができました。

2

「運命」に抗うということ。

――たとえ目の前に「運命」が存在したとしても、自分の本心を大切にしたい。

好きな相手に運命の相手が現れて……という作品は数あれど「運命を断ち切る」という部分に焦点を当てた作品は、案外少ないように思います。

「運命」に支配されるオメガバースの世界でも、大切な人を想う気持ちだけは、変わらない。
「運命を断ち切る」という決断が、果たして最善だったのかは分かりません。
ただ……
こんなにも悲劇的で美しいオメガバースを、他で見ることは出来ないでしょう。

5

運命と本能に抗えるか?

紙本
修正…白短冊
カバー下…表紙

1

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