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ryu no honmei doctor no namidaame
ついに長江組との抗争が始まりますが、お話はいつも通り氷川視点で進むので、それほど生々しい戦争の場面はありません。
タイトルと表紙イラストで、京子&加藤の息子との戦争のような悲惨な展開かと身構えていたのですが、時代は情報戦のようです。
(と言っても、作中では京子の件から1年も経ってないんですが…)
SNSや人気ブロガーを利用した情報操作で、清和率いる眞鍋組が極悪非道の犯罪組織だという話が巷に溢れ帰ります。
退職して眞鍋の保護下に入るか、何事も無かったように仕事を続けて眞鍋組に一切関わらないか、佑に選択を迫られた氷川は、仕事を続けて眞鍋組に関わらない方を選びます。
そのせいか、話の展開が妙に物足りないような気がしないでもありません。
氷川の核弾頭ぶりが炸裂しないので淡々と話が進んで行きます。(多分それが正常な状態w)
それでも、リキに扮した長江組の極秘戦闘部隊の兵隊が氷川の寝込みを襲おうとしたり、長江組のNo.3一行が、桐嶋組に身を寄せていた氷川と藤堂のところへ押し入って、あわや指を斬られそうになったりと、危うい場面も。
長江組が眞鍋組組員にハニートラップを仕掛けて組員が裏切り、長江組の兵隊を眞鍋第三ビルに手引きしたり、サメの部下の特殊部隊と眞鍋組組員が何人も死んだり…というエピソードもありましたが、そういうことがあったと事後に佑から聞かされるだけで、実際の描写はありません。
清和と氷川がお風呂に入ってるときに長江組の外国人部隊が襲ってきても、氷川視点なのでバスルームのドア越しに音を聞いているだけです。
読者も氷川と同じ風景しか見れないという蚊帳の外の徹底ぶり。
そこが逆に面白い部分でもあるのですが、もうちょっと氷川以外の視点でも物語を読みたいような気も。
裏では佑と藤堂が手を組んで色々と画策してます。そのせいか、長江組は内部分裂状態に。
長江組幹部に扮して行動しているサメが非常に気になるのですが…
サメはダイアナに誑かされて宋一族側に付いたような印象でしたが、実際どうなのか?
サメの部下である眞鍋組特殊部隊が4人犠牲になったので、部下を大事にするサメがブチ切れたそうですが、それで長江組を潰そうとしてるのか?
本編が頑なに氷川視点なので、何がどうなったのか、さっぱり分からないです。
アマゾンの特典SSや電子特典SS、ホワイトハート公式サイトのSSにはその辺のことは特に書かれていません。
さらに他ストアでも特典SS目当てに買わなきゃならないのか…それともいずれ本編で明かされるのかな?
特典SSが多くて集めきれないです…(/ _ ; )
今回、長江組の大原組長の姐をレイプしたという桐嶋の汚名が返上されたのは良かったです。
清和と桐嶋が肩を抱き合ったり、本当に心を許しあってる場面も良かった。
出会いが氷川レイプ未遂という最悪な形だったのに、よくここまで仲直りしたなぁと。
氷川の身体を暴いた櫛橋組の男達は残らず始末されたのに…むしろ、桐嶋の方が氷川の身体を隅々まで観察してたような…( ̄O ̄;)
それでも清和に消されない奇跡の男、桐嶋!
清和はサメを使って長江組を潰して、天下統一を図ろうとしているのか?
氷川はそんなことはありえないと思いながらも、不安に打ちのめされます。
まだこの巻は序章?革命と言うには少し物足りない。氷川の涙雨も印象が薄かったかな…
とにかく、読み終わってから無性にインドカレーが食べたくなりました。