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aoi haru yo saraba
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
切ないよう…切ないよう…。
これだから10代物は堪らない!という感じです。
一緒にいたい。けれど相手のことを大切に想うからこそ、それが簡単なことじゃないと分かっている。
一緒にいられる一秒一秒の大切さ。
読んだ後にキラキラしたものが胸に残る一冊です。
学生BLを読むと抱く不安を、まるっきり登場人物の不安として描いてくれている作品です。BL作家さんによって同じテーマでどんなオチをつけるのか見てみたい気もします。
以下、強めのネタバレ
この作品では2人は学生のうちに逃避行を試み、特段のトラブルも起こらずそれを諦めます。大学までは連絡を取り合っていたようですが、社会人になり、彼女も作る。
後半の作りが好きでした。大学を卒業してから、ないしあるコミュニティを出てから連絡が途絶えるなんてことはよくある話で、それがあっさり描かれているのが自然でした。このまま2人が2度と出会わなければ、高校生の2人を熱く描いた意味がなくなっちゃうので最後はくっつくんですけど、パラレルワールドにはくっつかない2人が存在するんだよなーそれがある種現実だよ。そのパラレルワールドを、明言していないにしろお隣のお兄さんで表現しているとも読める。主役の向こう側にある、この顔も知らないお隣のお兄さんの存在が、余韻を残す作品でした。
行動派の芳野と、慎重派の栃本。
真反対なのに気が合う二人は惹かれ合い付き合いだす。
が、ある日芳野の慕っていたお隣のお兄さんが男と付き合ってるのがバレて勘当されたのをきっかけに栃本に駆け落ちしようと言い出す。
驚きつつ平静を保ち「ちゃんと準備をしてからどんなものか試してみよう」と提案。
後日、電車で遠くまで行く二人。
3日目の朝、「もっと遠くまで行こうか」と声をかける芳野に無言の栃本。
そして「帰るか」と言い直す芳野。
切なかったーーーーー!!!
好きだけど、子供の自分にはどうしようもできないもどかしさ。
たまらない。
二泊三日の駆け落ち旅行から帰りそのまま離れる二人がもぉなんとも。
その後大学までは「友人」だったけど卒業と共に音信不通になるのがね。うん。
子供というどうしようもない状況が大きな壁になってて自分の信じる愛さえ手放す二人がもどかしかった。
高校時代の3話までは最高に切なく、大人になった栃本の4話・芳野の5話も再会への切なさ満開でした。
ラスト6話が、子供の頃あんなにもがき苦しんだ心配が杞憂だった展開が個人的にちょこっとテンションが下がってしまったので評価は「萌」で。
男子高校生とか、アオハルとかに弱くつい読んでみたくなってしまいます。
お初の作者さんでした。
高校生になってから出会った栃本と芳野。
お互い惹かれあって付き合うようになります。
しかし同性だということに後ろめたさを感じ初めてて、好きだし勿論別れたくなどないのだが、終わる事ばかり考えてしまう栃本。
芳野もある出来事がきっかけで、間違ってることかも知れないけど栃本と離れたくない「駆け落ちしよう」と…。
自分たちに直接何かがあったのでもないのに、この唐突さに若干戸惑いはありましたが、あらすじにも帯にもあったし、この突拍子の無さが芳野らしさであり、DKらしさなのかなと自分を納得させ読み進める。
お互いの家に行くと言って、2泊するのですが駆け落ちってこういう事だっけ?
まあ高校生の2人が駆け落ちって言っても、そんな感じになりますわな。
自分たちが子供で、無力で、好きだからどうにかなるって世界じゃないって身をもって知る機会になったんですね。
繊細で真面目な2人には別れしか選択肢がなかったのがもどかしい。
そして別れた次のエピソードではもう30歳になっていて驚いてしまいました。
自由度が上がる大学生で復縁とか、就職してすぐ復縁とか出来なかったのかな。
所々で引っ掛かり、盛り上がるはずの再会にも気持ちがついていきませんでした。
後半モノローグの多さも気になる。
それと高校時代のお顔と30歳の顔が一緒だったので、もう少し描き分けは必要じゃないかなと思いました。
辛口になってしまい、すみません。