メテオラ 伍

人の心の闇、ケモノの哀しみ

琥狗ハヤテ先生による非BL中華系獣人ファンタジー「メテオラ」の第5巻です。
前巻より電子配信のみとなっています。

前巻にて、新たな虎のメテオラ・武松と出会った盧智深と林冲。
武松の家には病に伏せる兄・武大と、その妻・藩金蓮が住んでいたが…
智深と林冲は金蓮の怪しい行動に疑惑を抱き武大に直接知らせるのだが、武大はすでに金蓮が自分に毒を盛っている事に気付いていた。
しかし、武松には言えない。
なぜなら、それを知ったら武松は絶対に金蓮を許さない。そして金蓮を殺すだろう。わたしは武松を「獣」にしたくないのです…
弟が「トラ」に変身する獣人と知っている兄の、死を賭けた想い。
しかし時は遅すぎた…
武大の本心を立ち聞きした金蓮は、武大を手にかけます。
それを見た武松は、兄の想いを知っても金蓮を噛み殺すために虎に変身し…
さて、武松は今後仲間として同行する事になるのでしょうか？

話は変わって、かつての「将軍」・王進が、「宋江」として再登場します。
宋江は柴進の使いとして武松を迎えに来たのですが、彼の知っている「混沌」についても「秘策」についても何も語らずに再び去ってしまいます…
次巻より、また新たな旅、新たな敵、の展開となりそう。
そして、非BLながらほんのすこし「匂い」の匂わせが出てきた？
この辺もBLファンとしては期待したいところ。