純情と不埒

junjou to furachi

純情と不埒
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×25
  • 萌9
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
49
評価数
16
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
天禅桃子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784813050124

あらすじ

★好きだからそばにいられるだけでいいと思ってた★男子校に通う浩人は幼馴染みのサトシから部活の先輩であるナオに想いを寄せていることを打ち明けられる。しかし、浩人は相手がナオであることに戸惑いを覚える。ナオは浩人が一夜を共にしたことのある相手だったのだ。浩人はサトシとナオがうまくいけばいいと思うのだが、二人を見ているとつらくなる。この気持ちはいったい何なのか・・・ナオに対する複雑な気持ちは膨らむばかりで・・・!?「純情と不埒」に加え、「瞳に鮮やかな緑」を加筆書き下ろし、他3作品収録!!

表題作純情と不埒

高校生,バスケ部の後輩
高校生,バスケ部の先輩

同時収録作品pretender

高校生
高校生

同時収録作品瞳に鮮やかな緑

大学生,31歳
大学生

同時収録作品セカンドラブ

同時収録作品君のいちばんになりたい

同級生
同級生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

萌えたり、萌えなかったり

2000年以前に描かれた作品も収録されているので、作画の振り幅が結構あります。

【純情と不埒】 萌2
親友のサトシから「宮澤先輩が好き」と打ち明けられた浩人。
男同士という以前に、浩人はナオ(宮澤)を抱いたばかりで…。
いやー、この話、ものっすごーーーーくその後が気になりませんか?
完全に当て馬になってしまったと言うか、思いがけず間に入って行ってしまった形になったサトシが、今後2人にどう接していくのかが気になって仕方ない!

【pretender】 中立
まどろっこしいと思っちゃいかんのだろうなと思いつつ、まどろっこしいと思ってしまう。
ずるいゲイと、勇敢な元ノンケのDK同士の話です。
ゲイの方の子がもだもだもだもだしていて、元ノンケが気の毒になります。
短気な人には向かない短編。

【瞳に鮮やかな緑】 萌
「変人」と専らの噂の園田を毛虫から守ってから、すっかり懐かれてしまった高宮。
髪を切って、周囲からすっかりイケメン扱いになった園田に、貢ぎに貢がれまくることに違和感を覚えて…という話。
園田がストーカー気質でちょっと怖い部分もあるけど、見ようによってはスパダリと言えなくもない。
スパダリって超有能なストーカーだったのか!と気付いた作品。

【セカンドラブ】 萌2
記憶力には自信のある榛野が、小学校の同窓会で見かけた見知らぬ顔。
久々の再会で榛野に謝らなければいけないほど、上永は過去に一体何をしたのか?
次第に解けていく記憶と今の気持ちが、ちょっとミステリー風味を交えて描かれた作品です。
全てを知った榛野のモノローグが秀逸なので、ぜひ読んでほしい!

【君のいちばんになりたい】 萌
意地っ張りくんと、一途だけど詰めが甘いDK。
ここまで長いこと好きだったなら、もっと頑張れ!と思ってしまうけど、もっと頑張っちゃうと話が全く違う方向に行ってしまうんだな…。
フラれたと思ってすぐ彼女作るキャラは、好きになれないんだよなあ。

収録順がなあ…。
一番最後に、一番古い作品を載せることで読後感が良くない方に左右されてしまう気がします。
最後の2つの順番が逆なら、もっとしあわせな気分で読み終えることができるのになあ、と思わずにはいられません。

0

やっぱり好き

天禅さんは好きな作家さんの一人ですが、このレビューを書くのに何年振りかで再読しました。
1999年~2005年にかけて雑誌に掲載された作品が5つ収録されています。
一番古い作品はラストに収録されている『君のいちばんになりたい』ですが、この作品と他の作品では絵柄が明らかに違っていて、初期の頃の天禅さんの絵柄が見れます。

高校生~大学生の若者が主な主人公です。
若者らしいピュアな片想いやキュンとする展開のお話ばかりでした。
中でも好きだったのは『瞳に鮮やかな緑』。
大学生同士のお話ですが、周りに流されない高宮君もちょっと変わっているけどひたむきな園田君も好印象でした。
2人とも男前だな~と思う所があって魅力的です。

0

短編集

5つのお話が入っています。

最初のお話は、自分の気持ちを
はっきり気付くことができないばっかりに
思い悩むせつないお話。
2つめのお話は、大好きな相手の事を
思うばかりに、相手を突き放そうとする
せつないお話。
3つめのお話は、相手に振り回されて
相手の気持ちをどう捉えていいのか
悩むお話。

。。。と、せつないお話が続きますが
もちろんハッピーエンドでとても楽しめました。

4つ目のお話は、ちょっとばかり無理があるような・・・
そんな気がしつつ読みましたが
でも嫌いじゃなかったですw

5つ目は、作家さんも古いと書かれていたように
絵がずいぶん他と違いましたw
絵のせいで頭の3作品よりは
どっぷり浸れなかったのですが(笑)それでも、
お話がとても面白かったです。

どれも短編なのに、ストーリーがしっかりしていて
とても読み応えがありました^^
初読み作家っさんでしたが、他も全部読んでみたいと思わせる
楽しめる作品でした。

0

切なくてキュンとする。

『純情と不埒』
幼馴染みのサトシから好きな人がいると打ち明けられた相手はナオ。
浩人はナオと一夜を共にしたことがあって。
サトシを応援したいのに、このもやもやする気持ちは…。

ナオ先輩がとにかくキレイv
ちょっとちょっとと欲張っているようにも見えるナオ先輩がかわいいv
浩人がサトシの存在で自分の気持ちに気付いていく様子が見ててかわいい。

『pretender』
片瀬が好きな真中。
彼女と別れたのをきっかけに思い切って打ち明けた真中は2週間の期限付きで片瀬に付き合ってもらうことになるのだが…。

真中が一生懸命というか必死です。
2週間しかないからとすぐに肌を重ねたがるところとか、何言われても奴隷みたいに命令に従っちゃうと告げるところとかすごく好き。
片瀬は片瀬で自分と真中との違いを理由にしてたりするんだけども、そういうのはやっぱ感情が最後には勝つんだよね。

『瞳に鮮やかな緑』
高宮はある日、ベンチに座っていた男の肩から毛虫を追い払ってやった。
すると、その翌日現れた毛虫男は学内でも有名な変人・園田で。
園田はそれからというもの何かと高宮に構うようになるのだが…。

園田が確かに変人でした。
いや、でも、「残念な可哀想な人」まではいってなくて。
ちょっと不思議ちゃんぐらいかしら。
たぶん、人とちょっと感覚がズレてるくらいの感じで。
だからどうやったら喜んでくれるのかってところでズレが生じて貢ぐクンみたいなことになってるだけで。
中身はすごくかわいい人。

『セカンドラブ』
久しぶりの同窓会。
榛野にはその中で1人だけどうしても思い出せない男・上永がいて…。

今回の本の中ではこれが一番好きかな。
思い出せないのにはそれなりの理由があって。
けれど、上永が何かを言う前に「思い出せない」ってはっきり言うところが上永も言ってるけど潔くて。
そういうところは好きになっちゃうポイントなんだろうなと。
榛野が上永のことを思い出すことで、それぞれの気持ちが違うものだと感じるあたりのシーンが好き。
榛野が自分の気持ちを認めて揺れてる感じがかわいい。

『君のいちばんになりたい』
ユキヒロと智のちょっとした気持ちのすれ違いというか言い方のせいでの行き違いがちょっぴりせつない。
智がちゃんと告白した後のユキヒロのセリフを聞いた時の智の表情が印象的。

1

甘かゆく痛切ない話

痛切ない話が今回多かった気がします。もちろん、甘い話もありますが。
読む度に、天禅さんの虜になる気がします。

純情と不埒
三角関係で同じ人を好きになった幼なじみとの正面衝突がなかったので、どこか綺麗事めいた面があったような気がします。
余韻や想像を残す意味で、そういうのもありといえばありです。
もしあったとしても、選んだ道は同じだったと思うので。

pretender
同級生同士のカップルで、受けの子の方が積極的。
お試しに二週間しか好きな人とつきあえないから、好きだからシたくて、そばにいたくて……。
刹那という言葉がぴったりなぐらいで、激しくも熱いです。
最後の言葉に、全て持っていかれました。
今回は、この話が勢いがあって、一番好きです。

瞳にあざやかな緑
黒髪長髪攻め・園田×やんちゃ系の高宮
園田さんの押しがなんと言っても、すごい。
こんなにキラキラしてかっこよかったっけ?と驚いてしまう位で。
ヘタレ攻めかと思いきや、黒髪長髪王子様攻めですよ。
不思議系キャラ園田さんは、更に色んな秘密があってすごかったです。
この話がエロさで言えば、一番でした。
そんなにハードなことをしている訳でもないのに、表情が色っぽいというか、エロいというか。
男の子って感じの子がなんで、こんなに可愛くなるのか、園田さんフェロモン出し過ぎです。
臨場感があって、たまらなかったです。
男の子が男の子としてきちんと描かれているのも、好きなポイントです。

0

切なくて残酷

表題作『純情と不埒』は、
親友から好きな人がいると打ち明けられたものの、
その相手は自分が酔って関係したことのある先輩だったという三角関係なお話。
親友と好きな人が一緒って時点で、
どんな結末になっても、後味は悪いものなのかもしれないけれど
2人の駆け引き、探り合いは切なくて残酷でした。

同時収録の『瞳に鮮やかな緑』が個人的には一番のお気に入り。
毛虫を払ってあげたのをきっかけに親しくなっていく高宮と園田。
園田のロマンチストぶりが、嫌味なく、爽やかで、
高宮の素直さにも、好感が持てました。
少しずつ惹かれあっていく過程が、良かったー。

イラストも綺麗だし、心理描写も丁寧で繊細。オススメの一冊です。

1

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