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komorebisou de aimashou
高校進学と共にシェアハウス「こもれび荘」で自立することを選んだ茜が、
こもれび荘の住人との関わりで、少しずつ成長していく群像劇…
少しせつなさも感じさせる、ゆるふわほのぼの作品です。
一人では何にも出来ないと言われる茜が、
勇気を出して一歩踏み出した新しい環境ですが、緊張で一杯いっぱいの状態。
管理人の斎、少女漫画家の莉央、大学生の類、会社員の玲弥にグイグイこられ少し引き気味の茜に、
少しずつ進めばいいと、優しく声を掛けてくれる斎の言葉に安心する。
茜が自立を目指す背景に、母子家庭の母と生活のすれ違いや誤解から、
自分が母の負担でしかない想いが強く、孤独な環境から仲良くなったお坊ちゃまの幼馴染み直に
過保護に干渉されてきたことで、自分に自信の持てない状況。
この辺りの描写に少し違和感が…何も出来ないと言われながら、母の代わりに家事をこなし
身辺はしっかり自立している茜ですが、幼馴染みがそれに気づいていない?
何かと上からで茜の世話を焼いている描写が、なんだかイマイチしっくり来なかったです。
そして、直の心に響いた言葉が、実は斎が書いた小説の一説という展開…。
斎が書いた小説は途中で終わったままで、直と茜との関係はその小説の内容になぞらえた感じ。
茜はこもれび荘に来てから、斎と過ごす時間に安心するようになっており、
直が強引に家に帰るよう説得しだすと、実は斎のことがスキだと告白する。
展開が強引な感じは否めない…斎はゲイで失恋を引きずっていたり、
15歳のDKとの関係に葛藤する描写もなく、昔の自分に茜を重ねている感じ。
茜は恋したことで悩みながらも前向きで、学校もバイトも頑張って、斎との関係も積極的。
母との関係は修復されますが、お互いに一方通行な歪な関係描写が悲しい。
実は母も気に掛けていた流れなんですが、愛は感じない。
直は大切なものは守りたいと思い茜の世話を焼いてましたが、
束縛しか感じていなかった茜はシェアハウスに逃げて来た感じでした。
それぞれの人物描写になんだかズレを感じる。
斎は茜に向き合うことで執筆することができ、二人の気持ちも通じあう展開ですが、
この作品のほのぼの感にふさわしくない年齢差…ずっとしっくりこなかった。
そして直は、会社員目当てでこもれび荘に入り浸り、会社員も満更ではない。
少女漫画家と大学生の同級生ゲイカップルの、馴れ初め話だけはなかなか良かったですが、
気付けばシェアハウス全員ゲイカップルかな。
「おとな」になりたくて高校進学を期にシェアハウスへ住むことにした茜と
管理人斎のお話。
最初読み始めて大学進学で引っ越したかと思ったら
15歳でビックリ。
独り立ちをするきっかけの一つにもなった
世話と言う名の甘やかしで茜の傍で見守ってきた
幼馴染が速攻迎えに・・・呼び戻しに来るけど
なんか、その子も結局はイイ子っぽいし、
実際に茜はしっかりした子だったし、
読んでて「ふーん。・・・ん?」な感覚も
ちょっと出てきちゃいました。
斎さんと茜が惹かれ合うのも「いつの間にか」感が否めませんでした。
でも、茜自身の仕草や表情は可愛かったので
ホッコリはたっぷり満喫出来ました!