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koi no ajimi wa ichido dake
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初読み作家さんです。
評価は中立にしてますが、「しゅみじゃない」に近い中立です。
丸ごと一冊表題作シリーズのお話です。
コミカルな脇役も登場して、全体的な雰囲気はラブコメになると思います。
攻め様の禅四郎はレストランチェーン会社社長を父に持つ犬竹家の四男、受け様の蒼馬は母親が亡くなり、母親が経営していたお好み焼き店を継ぐのですが、まともなお好み焼きも焼けないというダメな男。
借金を抱え、返済が出来ない代わりに借金先である大学の先輩に身体で支払うということをやっています。^^;
禅四郎の父親が蒼馬の母親と昔付き合っていたことがあり、もしかしたら蒼馬が自分の息子かも知れない、このまま見捨てておくことは出来ないと、お店の立て直しのために尽力するよう禅四郎を派遣します。というのがお話の始まり。
お好み焼きさえまともに焼くことが出来ない蒼馬を助けようと、禅四郎と禅四郎の部下の猿渡が美味いお好み焼きの作り方を研究することから始めるのですが…
禅四郎と体の関係がある熊倉の存在が出てきたり、ラブコメの軽い雰囲気でお話が進みます。
このお話で好きになれなかったのが実は受け様でした。^^;
借金を返済しなきゃいけないのに、その努力をしているようには見えないし(取りあえず熊倉に抱かせておけば期限を延ばせられるみたいな感じ?)、禅四郎と猿渡が一生懸命お好み焼きの研究をしている時でも自分は何もしてないし。
まず店主の意識を変えなきゃどうにもならないんじゃ…?という感じでした。
こんな蒼馬を好きになる禅四郎の気持ちも分からないし、禅四郎が何だかいいように蒼馬に利用されているだけな気がして少し気の毒になりました。
借金で苦しいのであれば、せめて自分で努力している受け様が見たかったです。