歯科医の憂鬱

shikai no yuutsu

歯科医の憂鬱
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×224
  • 萌17
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
16
得点
327
評価数
82
平均
4.1 / 5
神率
42.7%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
歯科医の憂鬱
発売日
価格
¥543(税抜)  
ISBN
9784199003608

あらすじ

マスクの下の怜悧な美貌に、キツい口調。
大の歯医者嫌いの新城穂高は、担当医師の三和が怖かった。
でも、白衣を脱いだ三和は、穂高の知らない別人に!笑顔を絶やさず、何をされても怒らないなんて、二重人格ってやつ!?医院の内と外で激変する性格の、どっちが本当の顔なのか。
次第に三和から目が離せなくなる穂高だけど!?アダルト・スイートLOVE。

表題作歯科医の憂鬱

新城板金塗装ニ代目の板金工,元ヤンキー
普段は温和なのに治療は鬼対応の歯科医

その他の収録作品

  • 歯科医の秘密
  • THE SPECIAL GIFT

レビュー投稿数16

二人のキャラクターが良い!

元不良のカリスマ板金屋、新城穂高の苦手なものがあった。
工場の若い連中や知り合いには決して知られるわけにはいかない__二十五歳にもなって歯医者が怖いなんて。
とはいえ痛む歯を放置し続けるわけにも行かず通い始めた藤井沢歯科。
しかも担当医の三和はクールで患者にずばずばキツイことを言うサディスト?!
ところが病院の外で会った三和はどんなことにも怒らないきわめて柔和な青年で……
どちらが本当の三和なのか。もしかして彼は二重人格なのか。
気づいた時にはそんな三和から目が離せなくなっていた穂高だったが……

まっすぐなカリスマ板金屋×二重人格?の歯科医。
歯医者バージョンではずけずけものを言うクールビューティの三和先生は、白衣を脱ぐと穏やかで気弱な青年になります。どんな状況でも怒らずに自分が折れることが当たり前だと思っている三和に穂高は苛立ち、いつの間にか彼から目が離せなくなってしまう。

この二人の関係性が好きでした。
理不尽なことも我慢してしまう三和に「怒れ」という穂高と、それによって少しだけ感情を開放するすべを知る三和と。
感情の動きが丁寧に書かれているのですごく共感して読める。
穂高の告白がすごい格好良かったです。

続編の『歯科医の秘密』は二人の性格からくるすれ違いの話。
これも自然に入り込んで読めました。
三和がただ守られるだけのキャラじゃなかったのがよかったな。
いざとなったときの彼はすごい男前でした。

前半は穂高視点の三人称。
後半は三和の一人称。
どっちも書ける時点ですごいけど、一冊の本の中に混在していて、まったく違和感がないのに感動しました。
さすが榎田さんだ。

5

白衣越しの二重人格

歯科医!白衣!ケーシースタイル!と叫んで(←心の中で)購入しました。

治療中は無愛想でおっかないのに、白衣を脱ぐととんでもなく穏やかで何をされても怒らない三和先生。
読み進めるうちに、この極端な二重人格っぷりは彼が真面目で不器用なゆえだと分かって、愛しくなってきちゃいます。

表題作の「歯科医の憂鬱」は攻視点、同時収録の「歯科医の秘密」は受視点、「THE SPECIAL GIFT」は攻と同じ板金屋で働く後輩視点。

彼らが気に入った方は、藤井沢商店街シリーズ最終巻の「理髪師の、些か変わったお気に入り」にも彼らが参加してるので、合わせて読んでみると面白いかもしれません。

3

切なくて面白い

二重人格でクールビューティな歯科医と、元ヤンの鈑金屋、180度違う二人の恋のお話です。
地に足をつけて働いてるオトナばかりが登場するこの藤井沢商店街シリーズですが、この作品は、二人のそれぞれに方向性の違う不器用な個性が絡みあって、とてもあたたかくて切なくて面白い作品に仕上がっていました。
なんでこんなにカワイイんだろうと思うほど、クールビューティな歯科医の三和がカワイイ。相手のためを思ってやってる行動が常に空回り、悩んで後悔して、ドツボにハマって…その不器用さがいとおしくて微笑ましかったです。
攻視点→受視点の入れ替わりも良かったですねー。お互いの本心を知るのは読者ばかりなり、「志村後ろ!」みたいなノリで読めるw
つくづく榎田さんは上手いです。

2

安心して楽しめる

限られた本棚スペースなので、必然的に読後気に入った作品だけを残すしかない状態なのですが、この作品は今でも私の本棚にあります。
恋愛に自信のない健気な受けと、そんな受けを溺愛する攻めという組み合わせは大好きなカップリングなので何度も読み返しています。
派手なお話ではないのですが、すごく居心地の良い場所で一息つくような、ちょっと時間のある時に読みたくなる作品です。

1

シリーズの中で一番好き

喧嘩っ早い鈑金屋×二重人格気味の歯科医。年下攻。
いやもうこの歯医者さんがね、仕事中はクールなのに、白衣を脱いだら花のようなおっとりした青年で、患者として出会った攻が混乱しまくっていつのまにか恋に落ちているという可愛いお話です。
年下で学歴ないけど(仕事はできる)男としてのプライドを気にする攻と、人づきあいが苦手で怒ることも苦手な受。お互いに好きで好きでたまらないってところが。遊び尽くした攻でなく、上着をかけてあげられなかったり、贈物でさえ迷うような。
あー可愛いなあ。照れます。

0

白衣の悪魔はほわほわ天使?!(*´艸`)

三和先生のオンオフにおける差が物凄い(_≧Д≦)ノ彡☆ばんばん
白衣の悪魔が普段着になるとほわほわ天使になります!
でもオフモードでもやる時はやるのですよΣd(´∀`*)
元彼に医療器具片手に啖呵切った三和先生にはスカッとしました。
ってかお守り代わりが医療器具ってwww

穂高は言うまでもなくオトコ前!
昔気質のところがあるのでプレゼント格差で揉めちゃったりも~。
診療台で「もがっ!」となりつつ会話しているのが面白かったです。
ってか器用だな~…。
私も歯医者に行ったけど…あの状態で喋りかけられても「………( ̄□ ̄;)」だったよ。

おませなリズムちゃんも可愛かった(〃д〃)

それにしてもヒヨ…天使のような三和先生の治療を期待して行ったらとんでもない展開が待ってるぞ(* ̄m ̄)プッ

でもあれだねー…三和先生みたいな人に診てもらいたいなー。
めちゃくちゃキツイこと言われて、慣れないうちは涙ぐみそうだけど…ってか泣いて帰りそうだけど←
患者のこと真剣に考えてくれているんだものね。
そういうのいいなーって思うのです。

因みにコレ「藤井沢商店街」シリーズの2作目だったりします。
1作目読んでないけど無問題。
楽しかったから同シリーズ集めたいです。

0

愛おしくなります! 受攻のキャラが凄くいい‼

藤井沢商店街シリーズです。この作品は、五冊出版されている中の二作目のお話です。まだ、五作目は読めていないんですけど、今の所、シリーズの中で一番好きなお話になります

元ヤンキーの板金工・穂高×二重人格の歯科医・三和の年下攻め、格差愛?のお話です。
ストーリーは二部構成でできています。出会いから好きになるまでを穂高視点。恋人になってからを三和視点で書かれているので、2人の心情が分かりやすく入り込んで読めました。

白衣の時は冷酷な歯科医、白衣を脱げば温厚なお人好し美人‼ 最初、三和の悪魔と天使ぶりを目の当たりにした穂高は混乱します。でも、笑っているようで心の底からは笑っていない三和。普通はここで怒るだろう!という所でも絶対に怒りをあらわさない三和。あまりにも人が良過ぎる所がどんどん気になっていくんです。この気になる人から、愛おしい人だと気づくまでの過程が丁寧に書かれていて良かったです。頑固で短気な昔気質、いい意味では男らしく、悪く言えばやや時代錯誤な性格の穂高。告白も穂高らしいストレートな言葉で、三和の二面性な性格についても、どっちもあんただって分かったから…好きだと肯定するんです‼ 余り年下攻めで萌えを感じる事は少ないんですけど、穂高は萌キャラでした。でも、一見強面なんですけど、歯医者嫌いだったり、プレゼントの件で、子供っぽい意地が原因でギクシャクしてしまいシュンとしたり、意外と可愛かったりもします(笑)三和がかっこいい上に、可愛いなんて…なんて完璧な恋人って思うのも分かるなあと微笑ましく読ませて頂きました。

一方三和は、二重人格と言っても、本人は至って普通で無自覚なんです。医者家計のお坊ちゃまなんですけど、ここが結構複雑でした。母親が後妻で、愛人関係の時に出来た子供だったことから、子供の頃から周囲に気を使い苦労していたんです。だから、普段は温厚で笑みを絶やさない人になり、白衣を来て仕事モードになれば、妥協しない強面の歯科医になる…凄く真っ直ぐで真面目なゆえだったんです。どちらも真剣そのものの三和だったんですよね。少しせつなくなりました。
恋愛面でも、三和はゲイなんですけど、内向的な性格のため、恋愛経験も少なく慣れていません。数少ない恋愛経験にも全くいい思い出がないんです。だから、穂高みたいなタイプの恋人が出来て凄く嬉しいんですけど、元はノーマルな人‼ いろいろ臆病に考え、遠慮して一歩引いてしまう事で気持ちがすれ違うんです。でも、ありのままの自分を好きになってくれた穂高のお陰で、三和は怒りも笑も自然に出せれるようになっていきます。「愛は自分でもらうものではなく…自分の心で育てるもの」だと気がつくんですよね。凄く好きな言葉です。今までは、愛されなければ生きていても仕方がないと思い、必死に愛情を探していただけだったのに、穂高に愛され、初めて自分から愛おしい人を見つけれた事で変わっていくんです。それは、周囲にもわかるようないい変化をもたらします。三和の素直でいじらしくて可愛い所が大好きでした。やっと、お互いの距離が縮まった後のエッチシーンはあまあまで萌でした。

この作品は、2人のキャラが凄くよかったです。大人なのに何故か可愛くて魅力的な2人で、読んでいて心地がいい作品でした。全く接点がなさそうな2人が、藤井沢商店街繋がりでストーリーが展開していく所も、このシリーズの面白い所だと思います。他の作品のキャラも出て来たり、下町風の雰囲気もほのぼのしていて好きでした。このシリーズは続きものというわけではないので、どの作品から読んでも大丈夫です。イラストもすべて違うので、単独のお話としても気にせず楽しめるようになっています。
榎田先生は大好きな作家さんなので(笑)オススメです。

3

テンポがよく、読みやすい

シリーズ無視して、この一冊だけまず読みましたが、なんの問題もなく読めました。
内容は、
「歯科医の憂鬱」
「歯科医の秘密」
「THE SPECIAL GIFT」
の三部構成。「憂鬱」が攻め視点、「秘密」が受け視点、「THE SPECIAL GIFT」が攻めの部下視点でした。
「THE SPECIAL GIFT」はとっても短く、おまけという感じ。

前半、鈑金工のにーちゃんな攻め視点で語られる世界にとても親しみを覚えました。
男らしく誠実な本作の攻め、本当に好きです。
そして、仕事モードの時は仕事の出来る冷徹な美人なのに、プライベートではほんわか優しい人になる受けも、かっこ可愛いなと思いました。
ラストの方、その双方がいい具合に融合し始めているようにも感じて、すごくいい。

後半は受け視点。
不器用かつちょっと天然気味な受けがやらかしまくってるのが楽しいです。
またこちらは、ちょい役のキャラクターもとってもいい味出していて。
受けの患者さんのリズムちゃんは特によかった。
小学3年生なのにこまっしゃくれていて、でも色々苦労もしているのにそれをケロッと話せる、とてもいい子でした。
本作は色々な人が出てくるのですが、みんな個性的ながらいいキャラクター。

正直、ストーリー展開的にはさほどの意外性はないのですが、それでも読んでて面白く楽しい、そして何度でも読みたいお話でした。

1

相手に伝えたいことの半分もいえなくて。

車屋の男気×白衣のサド
年下攻めとしの差四歳(=゚ω゚)ノ
白衣の下は優しい天使。
白衣を着るとまるで別人のように優秀かつ怖い先生。


歯科医の憂鬱
穂高視点
二人の出会いからお付き合いにいたるまでのお話。
痛くて痛くてでどうしようもなくなった歯を食いしばり穂高が出向いた先は知人の話しでは人の良い女医がいる歯医者のはずだった。
治癒をしてくれるのはブツブツと自分の口の中を見て毒を吐く男の医師。マスク越しに鋭い目を向けられる。
短気な穂高も正論をぶつけられ口を開けたまま叱られるはめになります。まさか、この口の悪い先生が白衣を脱いだら普段はあやまるのが癖な美しい男と同一人物だとは思いもよらないわけです。
歯医者こわーい。私の先生もめっちゃこわーいのですが信頼があるので大人しく従います、穂高と同じ!
ただ、相手がおっさんなんですけどね。麻酔とか怖いす。
穂高の歯医者嫌いわかります。でも怒られても真剣なんだなとおもって通っちゃいます。患者はM属性にならねばならりません。
話しがづれた∑(゚Д゚)
なんやかんやで、ユキオ(サド先生)の二面性を愛してしまい穂高に口説かれ付き合うことに。なんやかんやが大分重要なんすが他のレビューみてください(笑)

歯科医の秘密
ユキオ視点
付き合い始めた二人に突然お互いの価値観の違いからすれ違ってゆきます。
エッチの最中に先生と言われることにも愛おしく思え自分の
体に欲情してくれることに喜び愛を囁いてくれることで幸せすぎて怖くなるユキオ。
自分なんかを、、、、ヘテロがいつまで男の自分にいつまで飽きないでいてくれるかそんな事を考えていたら変にギクシャクしてしまい穂高が拗ねてしまう。

すれ違いすれ違いすれ違い。うまい具合にすれ違いまくります。
穂高に振り回されて疲れちゃいそうなのにそれでも穂高だけを想うユキオが可愛い〜。
穂高の拗ねの理由も知ってしまえば愛おしく思えます。
ベッドの上じゃいぢわるな男も可愛い男なのだ。

シリーズものらしいのですがこれだけでも十分に楽しめます!

0

この商店街近くに住んで、歯医者に通います…

しばらくぶりに読み返してみたら、やはり安定の面白さの「藤井沢商店街シリーズ」2作め。めちゃくちゃ傑作とは思わないのですが、いつ読んでも一定の楽しさとキュン♡をくれるんですよね。さすが榎田先生。

今回の主役は、街のクールな歯科医・三和先生と凄腕板金工・新城さんという変則的な組み合わせのカップルですが、どちらもいいキャラ。白衣を着ると怖いくらいになる三和先生は、普段はほわほわした気弱な人だし、自動車業界では注目されている元ヤンの板金工の新城さんは、実は痛いのが苦手だし。

脳内でマンガ的なビジュアルが容易にイメージできるので、サラッと読めてしまいます。

榎田先生の書かれるこういう軽めのお話は、小説を普段読まない人にもきっととっつきやすいのではないかな?と思います。
キツイシーンや辛いシーンもほぼありませんので、気軽に開くのにぴったりな一冊ですね。「藤井沢商店街シリーズ」とは言っても、ひとつずつ独立していますので単独で読んでも全く問題はないですよ。

0

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