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先ず最初に謝罪しておきますが桜海さんファンの方には不快と思わせる記述もあります、ですがこれが率直な感想です、ごめんなさい。
※ラストコミックである「ラディカルシークレットロマンス」と「桜海作品集・追想」2冊合わせてのレビューになります※
商業的活動は殆ど知らず、大手同人サークルの漫画描きメンバーの1人の方という認識しかなく、更に亡くなったという事も全く知りませんでした。
あとこれも正直に書きますが、中古で安かったので何気無くまとめ買いをました。
(出来る限り新刊を買う様に心がけてはいますが、絶版本等は中古で買います、関係者の方々申し訳ない)
帯もなく、他本とまとめ買いしたので裏のあらすじ等もノーチェックで読んでいて、先に読んだ「ラディカルシークレットロマンス」の方は途中からあれ?これはジャンプでのTガシさんですか?みたいなページ出て来て更に突発コピー同人誌?みたいな鉛筆書きになって更には○に×印のキャラ絵になって一体何がーーーー!!!!!よくこんなの単行本にしたなあと呆れてたんです、その時は。
あーあ、中古で安いとはいえとんでもない本買っちゃったなあと読み続けてたら桜海さんが作品執筆中に亡くなりこれが遺稿だと知り、全く予想をしていなかっただけに文字通りガーンと頭がぶん殴られた気持ちになりました。
そしてもう一冊の「桜海作品集・追想」のタイトルの意味を理解しました。
作品は本音を言えば好みではないし、あまり面白いとは思いません。
ですが病魔に苦しみながら最後の最後まで描かれたのだなあと思うと作品評価とは別の感情がこみ上げてくるのも確かです。
ご本人やファンの方々からすれば、そんな理由で神評価をして欲しくはないだろうなという事は分かります。
しかし萌ではないし、かといって本来のそういう感情を抜いた中立や趣味じゃないという評価を付けるのも戸惑いがあります。
ぶっちゃけ名作だとも良作だとも思いません、けれど同人時代から長くBLを描き続けたある意味同士への想いというのでしょうか。
そういう意味で神評価という花束を置きたいとやはり思ってしまうのです。
これまた邪道な意見ですが、漫画を描いている人にとっては壁にぶち当たった時、悩んだ時、また漫画を描いた事がある人は最後までBL漫画を描き続けた桜海さんという作家が居たという軌跡を追悼集として読む事は作品のレベルがどうこうではなく魂の部分で何かしら感じるものがある気がします。
誤解される言い方になりますが、飛び抜けて抜きんでた才能はなくても描く事自体に、それ自体に意味があるんだよ、とそう思える作品でした。