本気で俺の犬になりたくなった?

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レビュー数
3
得点
42
評価数
14
平均
3.3 / 5
神率
28.6%
著者
八神あき 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
価格
¥739(税抜)  
ISBN
9784801965805

あらすじ

住所不定無職、ヒモで、クズ。
人間として最低な生活をしている狛は、
ヒモとして暮らす先の女の子に結婚を求められ、あっさり出ていくことに。
無一文で路頭に迷う中、土砂降りの雨の日に出会ったのは、
偉そうで生意気な美しい少年・竜宮。

「風呂ぐらい入れてやる」と連れられついて行った先に居たのは
竜宮の家で使用人として働く、高校時代のかつての恋人・喇叭だった。
"ワケアリ"な過去のせいで狛に対して嫌悪感むき出しの喇叭は
必死に追い出そうとするが、そんな喇叭をよそに竜宮は狛に首輪をつけ、
「犬」として飼うことに――。

偉そうで生意気な男に〈犬〉として拾われたワケありクズの、
更生と愛の芽生え。
不完全で歪な、センシビリティーストーリー


「人として最低」の俺は この日とうとう 人間をやめた――。

表題作成れの果てアーカイブズ

狛 無職のヒモ
竜宮 狛を拾った少年

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下(キャラ紹介)

レビュー投稿数3

うーん、もう一歩二歩

え?
ここで終わり?
ちょっと物足りないですねー
散々引っ張っておいて途中で置いていかれた感じです……

ヒモ男・狛と高校生社長・龍宮
ホームレスの狛が偶然出会った龍宮に拾われ、
犬として同居するところから物語は展開していきます。

いつの間にか二人が惹かれあっていくのですが、
どのタイミングで?というのも分かりにくかったです。
龍宮の秘書的な二人はとても優秀でいい人たちでしたが、
出てくる大人がほとんどクズですね……
狛にしても、竜宮を愛人にしてるタマという男も……

最後は狛が犬をやめて人間になるべく就活し、
竜宮は狛を待つという約束をしてエンドでした。
もう少しその後が見たかったなぁ……

なんか色々中途半端だったので、
少し残念な読後感になってしまいました。

1

え??おわり?

クズが未来に向かって一歩前進するお話。かな。

ネグレクトからの実父指示による売春。そんな過去から「住所不定無職のヒモ」というクズっぷりを築き上げた狛が、同棲していた女性に結婚を匂わされたことで家を出る。
雨の中公園で雨宿りしていたら同じく雨宿りしてきた金持ちの竜宮に家に迎えられ竜宮の”犬”として軟禁状態の生活になる。
竜宮と暮らすうちに竜宮に惹かれ、竜宮の為に「ちゃんとした人間になりたい」と思うようになり竜宮の元を去る。。。。

狛が初めて成長したいと頑張る姿は良かったのですが、その他の面でモヤット感が残っちゃいました。
竜宮の家にいた執事(?)の喇叭がコマの元カレで、竜宮の家を出た後「住所不定だと就活できないから」と喇叭の誘いで喇叭の家に住むけど、結局ラストまで就職できなかったから未だに狛は喇叭の家に住み続けているの??
あと、駒が家を出るきっかけとなった竜宮の変態セフレ(パトロン?)の玉鋼は、竜宮に今後仕事を教えるってことは体以外の関係は続くってことだよね??そもそも体の関係を終わらすって会話は一切していないけど・・・?
と、なんとも人間関係の謎が残ったままでスッキリしませんでした。

1

読後のスッキリ感がいい

訳ありクズの更生と愛の物語…発売から気になっていたんですが、画が好みでなくて躊躇…。
読んでいる内に気にならなくなるタイプの画だったので、読んでよかった!
しかも、この画だからこそ、独特の世界観ができあがっている気もするなぁ…。

ヒモ→犬→人間へと更生?再生?再起する。
それぞれが抱えるものが重いので、どんよりして終わりそうなのに、
読後にスッキリ感があるのは未来があるからでしょうか…先がもっと読みたい作品です。


人として最低の訳ありクズ…ヒモをして食つなぐ狛(コマ)は、結婚を切り出されて家を出る。
次を探す途中で御曹司の竜宮に拾われ家に行くと、狛の高校同級生だった喇叭が竜宮の元で働いており、
因縁のある喇叭は狛を追い出そうとするけども、狛は竜宮に首輪をつけられ飼われることになる。

狛と喇叭…高校で喇叭に告白され、好きになって貰えるような人間じゃない、後悔させる…と返す狛に、絶対後悔しないと言った喇叭を信じて付き合うが、狛がお金で女子と肉体関係を持っていると知り激怒。それから話す事もなく終わってしまい、喇叭の傷になっている。

そして狛…人として最低のクズである自分という理由。父子家庭でネグレクトでの生育、
狛がイケメンに成長した13歳から18歳まで父の指示で売春させられ、以降はヒモとして生きていた。

飄々とした狛が独特の存在感を出していて、ヒモをしていても誰かを不幸にしているのではなく
相手が心配して気遣う感じで、狛に悪意がないようすを上手く描いている。
周囲から求められることは沢山あるけども、狛が求めて愛したことがないような、そんな感じ…。
そして、生きる代価としてヒモから犬へ。

竜宮は有名な御曹司で3年前に父が亡くなり社長経営の勉強中。
しかも13歳から金持ちのパトロンがおり、父の友人で会社の為に自分から頼み関係が続いている状態。
狛の素性は調べており、自分と同じようなことをして生きてきた狛を見限らない、
死ぬまで飼ってやると言い放つ竜宮に対して、狛はもっと知りたいと感情が動き出す。

竜宮と身体の関係を持ち、好きだという感情を持つ狛…竜宮からの愛情は犬としての愛であること、
自分が犬である限り恋人にはなれないと気付く。
恋人になる為に家をでる決意をする狛に、犬じゃなければいらないと言い竜宮は捨ててしまう。
パトロンのヤキモチや、狛への執着…狛が出て行くという選択に対して、一人ぼっちになる、
捨てられた感の想いのある竜宮の複雑な感情もせつないなぁ…。

狛の過去を知った喇叭に助けられ、言えなかった想いを伝えあい…
かわいそうな子どもでいるより、クズな自分でいる方がラクだったと言う、
狛の言葉が妙にリアルでなんだか胸に刺さります…なけなしのプライドですよね。

犬から人間へ…竜宮と生きたい想いが狛を支えるんですが、狛の就活が何かと笑えます!!
そして竜宮も今までの自分を振り返る…離れてそれぞれに前進する二人。
年下の竜宮の成長が著しいことに驚き!やっぱり若いってすごいのね…。

人生に生きる理由を見つけた狛、孤独だった心の隙間を埋めて貰えた竜宮。
支えあう相手がいることを実感できたことが何よりうれしいです!
30歳にして人間になった狛…カッコイイ!

狛のモノローグ、心の声がテンポよく、ほどよく面白いのが作品の質を上げている。
全体的にサラッと深追いしない描き方も、この作品にはよくあっているのかな。
エロは少ないながらもガッツリ濃いめで、パトロンのタマがオヤジ臭い言葉責め…><
狛と竜宮のHシーンも、もちろんありますよ~~~。

1

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