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saigo no shouzou
今回は、お話が二つ収録されています。どちらも切なくて泣けるけど、二つ目のお話の方が好きです。
『最後の肖像』『楽園を探して』
画家志望だった大和が好きなのは、姉の婚約者で上司の坂口です。初めて人を描きたいと思ったのは坂口が初めてで。
でも、父親に反対されて夢を諦めていました。絵を描いていたスケッチブックも以前に捨ててしまって。
そのスケッチブックを拾ってくれた人がいるのですが、それが知り合う前の坂口だったのです。
空白の最後の1ページを完成させて、もう一度見せてほしいと坂口からスケッチブックを返されますが、大和はもう描けないと断ります。
でも、本当は描いていた坂口の似顔絵。絵の中の坂口は偽物でしかないと悲しくなる大和は、つい坂口に気持ちを伝えてしまいます。
そして、坂口からの真実の告白。
二人のどうしようもできない相手への気持ちが切なくてキュンキュンします。特に、結婚式の準備をしている姉を見つめる大和の表情に涙が出ます。
最後の、二人の幸せそうな同棲生活が見れたのは、胸が温かくなって良かったです。
『天国への階段』
七日後に死刑が決まっている、元FBIのキースと雑用ばかりしているFBIのナルミは、ある事件でペアを組みます。
キースと一緒に過ごす内に、死刑になるようなことはしていないとナルミは確信します。
寝る間も惜しんで、キースの事件を調べるナルミ。一生懸命なナルミにキュンキュンします。
キースもナルミに惹かれているのに、ナルミのために冷たい態度を取るのが切なくなります。
死刑の前日の二人のエッチでは、もっと一緒にいたいという未来のない悲痛な心の叫びが伝わって涙が出ます。
キースの事件もまさかの展開を見せるし、最後までハラハラさせられます。
読後の、サスペンスドラマを見たようなドキドキ感と爽快感がたまらない作品です。
あとがきによると、本間アキラさん3冊目のコミックだそうです。
表題作は好きになってしまった人が姉の婚約者になってしまったお話、そして同時収録されているのが死刑執行日まであと7日しか残っていない死刑囚とFBI捜査官とのお話という、2作品とも切なさ高めの作品かと思います。
どちらの作品も気に入ったんですが、欲を言えば表題作の方が受け視点で描かれているのですが、攻めがどの辺りから受けを好きになったのかという過程がちょっと分かりにくくて、その辺がもう少し知りたかったような気がします。
どちらの作品も結末にサプライズというか、私は予想していなかったどんでん返しがあったので、お話としても楽しめました。
姉の婚約者・坂口に密かな恋心を抱いている主人公・大和。
ある日、阪口に自分が絵を描く事が好きだと言うと、阪口はスケッチブックを渡すのです。それは昔、雨の日に落とした自分のスケッチブック。それを拾ってくれたのは坂口さんだったのです~。大和は欲しいものや手に入らないものをスケッチブックに描いて満足している子だったようで、そのスケッチブックに阪口を描いてしまうけれど、捨ててしまいます。それを阪口が拾い、そこで自分の想いを告白するのです……。
そこで阪口の思わぬ告白を聞かされるのですが…。切ない…ものすごく切ない。
耽美作品っぽい仕上がりで少々劇画タッチ?なので嫌いな人は嫌いかなぁ。
ただちょっと、一言。ラストそれでいいのか?と厳しい意見ですがそう思ってしまったので萌作品です。
同時収録の「天国への階段」はFBI捜査官のナルミと元・FBI捜査官の死刑囚、キースとの7日間の話です。キースは7日間の自由と引き換えに爆弾事件の捜査に取り掛かり、監視役としてナルミが抜擢されます。この爆弾事件の首謀者がキースが殺害したFBI捜査官のサニー。
事件を解明していくにつれ、キースが起こした事件の真実、聡明で天才的な能力を発揮するキースにナルミが、キースの事件を1から解明しようと必死に頑張るナルミに互いが惹かれていきます~。ナルミがワンコで可愛いし、土下座してまで爆弾事件を早く解決してほしいとお願いする様は潔くて素敵です。
二人の想いが重なりあうも、明日はキースの死刑執行日…。なので少し切ないラブシーンです。その後、事件の全貌が明らかになるのですが、真犯人に本当に驚きました~!
アンビリーバボーみたいだった(笑)
おまけの「幸福の時間」はナルミとキースのその後の話です。
ラブラブだよー///本間先生の作品は「瞳で殺す」の印象があるのですが、ナルミを見つめるキースがヤバい程カッコいい!!!!!!!!色っぽいシーンがお上手ですねぇ本間先生w
一つ一つのコマがサイレントムービー調で描かれていてとても美しいです。
このキースは本間先生の作品の中で一番好きなキャラだなぁ~。
刑事モノにちょっとハマりましたwこちらの方が好きです。こちらだけだったら神作品です。