最新レビュー一覧

FLESH&BLOOD(24) 小説

松岡なつき   

全員が主人公

もう何度目になるでしょうか。
新刊発売を機におさらいをしようと、ここ数日夢中になって読み返していたFLESH&BLOODシリーズも24巻目。

いやはや、なんという読み応えなのか。
臨場感たっぷりに描かれる戦闘描写に手に汗を握ります。
カイトを含め、史実を知る読み手側はこの戦いの結末を知ってしまっているものですから、より気持ちが入るといいますか…
イングランド側が勝利するとわかっていて…

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愛を知らないヒューマノイドの恋愛奮闘記 小説

片岡  yoco 

切ないお話のはずなのに

なんだか淡々と読み終えてしまいました。。

決して、面白くないわけではない。
…なのだけれど、特に受け・遥佳の心情に、共感よりも「うーん...?」と
首を捻ってしまう部分が多かった気がします

綴られる文章も、なんて言うんだろう…
温度感が低く、グッと心掴まれる部分や共感を覚えるところが
個人的には少なかったかな、と..

常にセフレ扱いしかされない遥佳(受け)が人間との恋愛を…

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毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

優しい気持ちが溢れるお話でした

表紙買い。ふんわりした柔らかい表紙がとても素敵で。期待以上でした。お互いを思いながらも立場の違いで受け取り方が違ったり自ら距離を作ったりして切なくて泣きながら読みました。一緒に暮らし始める時も可音が家を出る事を決めた時も、もう読んでて苦しくて。すれ違った気持ちが通じた時はもう、涙が滝でした。
子供の頃のキャンプで怪我に発展したエピソードや大切なテディベアが無くなった思い出も、なんか自分も昔こんな…

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ロマンチックバージョン 小説

安西リカ  羽純ハナ 

切なさの先の幸福感、たまらん

電子発売まで待とうと思っていたのですが
安西先生のXにあがっていたウェブCMを観て
もう待ちきれない…!という気持ちになり紙本で購入。
ものすごく好みのお話だったので、衝動に従って大正解でした。

最初から綾瀬との関係に敦史は"終わり"を想定していて、付き合って1年経ってもその考えは変わらず。
告白にOKをもらえると思っていなかったところからの始まりなので仕方がない…

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キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙 [パブリックスクール] 番外編 小説

樋口美沙緒  yoco  円陣闇丸 

50ページの至福の続編。ファン必読かと

このシリーズSSだと思っていたのですが
購入してびっくりの50ページ超え。
ものすごいボリューム、そして内容。
yoco先生の扉絵がまた神です。

ギャラリーパルムができてその後のお話。
礼が新しいアーティストであるミルトンを任されそうになりますが、彼はエドの寮時代の「セフレ」で..。
(セフレという言葉が初めて出てきて驚きました)

礼が初めて嫉妬という感情を持ったこと、
そ…

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ラスト・メッセージ 結婚生活をはじめから 小説

小中大豆  二駒レイム 

SF風の異世界での死に戻り

愛のない結婚生活を送っていたスバルの夫が亡くなったところから物語がはじまる、死に戻りとしてはとても珍しいスタートのしかた。
夫のエイダンから愛情を向けられたことはなく、愛人もいるはずなのに「愛する妻へ」というカードと指輪を見つけて、なぜ?どういうこと?と思っている内に死んでしまう…走馬灯のように過去を思い出していく中に、読者にいろいろなヒントが散りばめられていきます。散りばめられているだけで、犯…

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古書店夕海堂〜色褪せないかつての楽園について〜 小説

とらのとら 

文章がキレイ。

情景が浮かぶ描写が素晴らしく、古書店にまつわる過去ストーリーも素敵。BLとしては、最初から恋愛対象内だった二人が出会い、するするっとくっつく。人の縁を感じる数々のエピソードがとても良く、BL部分は刺さらなかった。

古書店を舞台に、淡々と進むお話。静かな世界に浸りながら読める感じで、文章から醸し出される空気が心地良い。ただの客でありながら店を継いだ小鳥と、先々代経営者の孫である宗一。この二人の…

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ランチボックスに恋を詰めよう ~ツンデレ俳優、唐揚げ最強伝説~ 小説

綺月陣  みずかねりょう 

キラキラあまあま芸能人BL

唐揚げが食べたくなるお話。他にも出てくるおかずが全部美味しそうでお腹がすく。ストーリーは全部が驚くほどするするっと上手くいき、ストレートにくっつく。ノーストレスで読めるし、たまにはこんなのも良いかな、という感じ。

日向太は弁当屋でバイトする大学生。俳優としてブレイクした学生時代の友人がバイト先に訪れて再会し、流れるようにBL展開へ。ハウスキーパーとして雇ったり濡れ場の練習をしたりお忍びデート…

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非BL作品

スケートラットに喝采を 非BL 小説

樹島千草  松浦健人 

一人の天才に囚われた町の話

特に匂うとも思えなかったが、ちるちるに登録される要素はどこなんだろう。一人の天才を伝説にするためだけに十五年をかけた男、というのが萌えポイントだったのかな。でもその点も含めてすっきりしないお話だった。

スケボーの天才アラタを生み、専門施設があったりと、スケボーが盛んな町が舞台。その町は分かりやすい悪役の竜玄が仕切っている。事故死したアラタを憎む竜玄の周りには、黒い噂がいっぱい。

主人公…

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幼なじみの彼がアイドルになりまして 小説

楠田雅紀  楢島さち 

BLとしては良く言えば安心

途中で脱落しそうになった作品。女児向け雑誌に載ってる漫画っぽい。メイン二人ともにドン引きしてしまった。相手の気持ちが見えすぎるので、BLとしては良く言えば安心して読める。芸能界ものとしてはナニコレって感想。

悠太は幼なじみに誘われて劇団に入り、後に演技の才能を開花する。だが自分の練習より櫂に付き添うことを優先したがり、芸能活動にやる気もない。ネガ思考で、櫂の気持ちを憶測で決めつけ、勝手に距離…

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