砂原糖子さんのレビュー一覧

月は夜しか昇らない 小説

砂原糖子  草間さかえ 

しっとりドキドキ

草間先生の表紙が素敵なちょい近未来もの!

何事にも動じない監視者×真面目堅物監視対象者

モニター越しで一方的に知るだけだったのに、関わり合ってはいけない2人なのに、知る程に惹かれ合う…
しっとり穏やかの中のドラマチックさにドキドキしました。

スーツと眼鏡で武装した人からこぼれる可愛さは格別すぎました!!
純なのに感じやすすぎるって反則!
優しくしたいと泣かせたいの押し方がす…

1

或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

光をもたらす者

文句なしに読み応えのある作品でした。
異国情緒溢れるストーリーは私の語彙力は褒め称えられないほどの描写力。出てくる料理や民芸品をググったりして、現地の景色を想像しながら読むのが楽しかった〜!

特に好きだなと思ったのは、ジャレスの元恋人の女性の描き方。
BLだと『過去に付き合った人はいるけれど、こんな気持ちになるのはお前が初めて…』的な描写が定石かと思うんですが、そうではなくて、過去に誰か…

2

或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

心理描写の畳み掛けと疾走感が神!

久々に泣いた小説。長くこの物語の空気に浸っていたかった。めちゃくちゃ良かった!

日常の中に発砲音が溶け込んでいるような、遠い異国が舞台のお話。古道具屋の店主と捨てられた元殺し屋の少年、かと思いきや店主も実はワケありで――?という、メイン二人はどこかが欠けた者同士だった。

ジャレスが心に負った傷はとても分かりやすいものだったが、そこにしっかりフタをして生きているために、ルカ視点で見ると内…

3

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

心に沁み入る神作品としか言えない。。

電子で番外編集まで読み、ちょうど昨日からコミコミさんの文庫フェアが始まっていたため3冊まとめてカートに入れ、注文しました。
紙でも保管し、何度でも読み返したい本です。。
絶対に泣いてしまうと分かっているけど、読み返さずにはいられない作品。
読んだら絶対に誰かと語り合いたくなってしまう…

なんだか色々言いたいことはあるような気がするのですけれど、心が揺さぶられすぎてうまく言えないため、箇…

1

心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

切なくも愛に溢れた2人に心救われる

7つのストーリーが入った、電子限定の短編集です。本編を読んで、初めてBL小説を読んで号泣しました。。「切ない」がこんなにもピッタリ当てはまる作品に、出会ったことがありませんでした。

こちらの短編集では、30代になった中上が見られ(文章なので私の頭の中の想像ですが)感激しました。2人が一緒に時を重ねてる姿が愛しくて…

覚えていない過去の自分に嫉妬してしまう静良井に共感して胃がキューっとな…

1

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

胸が締め付けられる愛

1巻を昨夜読み、こちらの2巻を明け方近くまで徹夜して読みました。

衛と真文の過去回想編です。

砂原先生の構成の巧みさに、ため息しか出てきません…。
ああ、回想編でのこのシーンがあの時のあの場面に繋がっているんだ、とか、
衛視点のあの出来事を、真文はこんな気持ちで捉えていたんだ、とか。

1巻では明かされなかった、真文の足の火傷跡の真相も明かされ、きっと何か重い重い事情があるのだ…

0

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

続きが気になりすぎて

こちら、3巻まであるんですよね。
今1巻を読み終わったところですが、今晩、眠れそうにありません。寝落ちするまで続きを読んじゃいそうです…

ちょっとした衝撃で記憶喪失を繰り返してしまう真文。自身が日記に過去残していた恋人「M」を探し出そうと奮闘します。そんな彼を取り巻く2人の男性との三角関係ストーリーに、文字通りハラハラドキドキし、切なさに少し涙ぐみました。

著者の砂原先生があとがきで…

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或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

美貌の脇キャラに萌え…

砂原先生の無駄のない美しい文体が、タコスの国の乾いた街角の情景を浮かび上がらせるような、異国情緒あふれるラテンBLです。稲荷家先生の美麗なイラストがまた眼福でもありました。青空を背にして車のボンネットに乗るふたりの表紙は、めっちゃくちゃかっこいいですよね!

古道具屋のジャレスが、ガラクタと一緒に引き取った”特技=殺し”な青年・ルカとの奇妙な共同生活。組織の中で育ってまともな教育を受けたことの…

1

或るシカリオの愛 小説

砂原糖子  稲荷家房之介 

作者買いですが…

雑誌掲載の表題作より書き下ろしの「恋を学ぶシカリオ」の方が好きでした。というかそれくらい途中までこのお話が好きになれるのか不安でした。
それというのもジャレスの事がなかなか好きになれずに困ってしまったんです。

もちろんとても魅力的なキャラなんですよ。ただ後に明かされる彼の過去を知れば成る程と納得出来るのですが、そこがなかなか明かされないのでルカがただ不憫にしか思えませんでした。

砂原…

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猫屋敷先生と縁側の編集者 小説

砂原糖子  笠井あゆみ 

成長の攻め〜〜

砂原糖子先生、初読みです。
「心を半分残したままでいる」が気になるな〜とずっと思ってるけど手を出せておらず(3巻くらいあるし)
同じ作家先生か〜、とこちら読んだところ、地の文が読みやすいのがます心地よくて。。。
没入しすぎて、電車で乗り過ごしそうになりましたよ。危ない…

あらすじから、ゲイバーで攻め・本屋敷サンと編集者の受け様・晶川サンが出会うってことだったので、互いにゲイだと隠してい…

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