冬斗亜紀さんのレビュー一覧

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

面白かった

翻訳ものとして比較的読みやすい文章だったかなと思います。
言い回しの独特さなどはありますが、スっと頭に入ってきました。

ミステリとしてシンプルに楽しめました。
雑にお前怪しいぞ! お前が犯人やろ! と思っていた相手が真犯人でちょっと嬉しかった(笑)

二人共に因縁のある事件で、事件を通してお互いのことが分かっていく展開が良かったです。

年下のジェイソンが少し子どもっぽくて、幼馴…

2

偽りの夜が終わる時 小説

ショーン・マイケル  スカーレット・ベリ子  冬斗亜紀 

心と体のぶつかり合い

ガツガツ オラオラ 矜恃と欲求のぶつかり合い!滾る~~

SMクラブにサーとボーイとして潜入捜査、解決して解放されたはずなのに疼く体、燻る想い。
それを昇華し、新たな関係を築く激しさは、役に囚われてるようで、今の2人だからの慈しみ合いが漏れてるのたまりません!!


潜入が過酷で、唯一頼れる・苦労を共有した相手だから、縋ってしまうのもあるだろうけど、それ以上に惹かれ合う相性があったから…

3

偽りの夜が終わる時 小説

ショーン・マイケル  スカーレット・ベリ子  冬斗亜紀 

SMクラブ潜入捜査、の後で

電子短編。

内容は、2人の捜査官が麻薬取引の情報を得るためにそれぞれの部署から選ばれてバディとなって潜入捜査をしたのだが、その後…
…というお話。
潜入先はゲイSMクラブ。
だから、一応ゲイの2人が選ばれてSM愛好者として潜入して。
無事に密売人の逮捕で2人の「任務」は終わったわけだけど、潜入のために心身共に没入した2人の心と体は以前には戻れなくなっている。

捜査が終わったあと…

4

BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

読後感がすごくよかった

M/M初登場の作家様ですが冬斗先生の硬質でエロさ滲み出る翻訳が素敵で、ウイットに富んだ軽妙な会話を堪能していたらあっという間に読み終わってしまいました。
以下ネタバレしています。




シドニーの大手不動産会社のやり手のセールスマンがある夜のバーで出会って5分で自分の部屋に連れて行った男と、お互いの名前も知らない割り切った関係として濃密な一夜を過ごした二人。そしてその一夜が凄すぎて来…

7

密計 小説

エデン・ウィンターズ  高山しのぶ  冬斗亜紀 

実に7年ぶり‼待望の続編!

前作「還流」にドハマリして、原書沼に飛び込み全9巻(+番外編3本&スピンオフ1本)を読破。とはいえ、やはり日本人ですもの日本語で読みたい!というわけで、この日を夢にまで見ておりました、ついにドラッグ・チェイス第2巻「密計」が発売されました!

翻訳では7年も空いてしまったが、前作のラストからひと月、SNBに「サイモン・ハリソン」として復帰したラッキーとボーは秘密の関係を続けている。職場内の恋愛…

14

BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

恋に落ちていく二人の様子が最高

とても面白かった。
優秀なビジネスマンな受けとホテル王の御曹司攻め。受けは仕事にやり甲斐を感じていて、プライベートは気楽な関係を楽しむ主義。攻めもその提案に乗り気で二人はベッドになだれ込むのだけれど、一度きりは勿体ないと二度目を提案してからどんどん雪だるま式に二人の感情が膨れ上がってしまうお話。

口では割り切った関係だと言いながらもヤキモチ妬いたり、お互いに恋しちゃってる様子が面白かった。…

7

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

おっとり平和主義なもふもふセントバーナード受け

マッドクリークに配送センターが出来て、財政が少しはマシになった後の話。

マット率いる捜索救助隊がアラスカでの地震災害に派遣される。そして隊員のジウス(セントバーナード)がティモ(ハスキー)と運命的に出会う。

ティモ達の群れは人間社会から孤立して、若者が数人街に出稼ぎに来る以外は山に隠れ住んでいる。あまり良くない生活水準と、濃くなり過ぎた血により群れの存続が危うい。そんな環境で育ったティ…

2

BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

くっついて眠る

マアタ先生挿絵だったので購入。好きな人とくっついて眠る事に幸せをたっぷり感じる方でしたら、めっちゃおススメしたいです。良かったー。ほんと冬のお布団の中、くっついて眠った時の温かみみたいなご本です。本編420P弱。BOSSY=威張り屋、王様野郎、そんな感じの言葉みたいです。

きりきり働き素敵な家で暮らしている不動産営業のマイケル。お仕事いっぱいなので面倒ごとはヤダヤダと、「さっくり体だけの関係…

10

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

ハスキーとセントバーナード

シリーズ5作目。群れの存続に関わる深刻な問題に立ち向かう話だが、鬱々とした雰囲気はなく、さくさく読めた。
今作のメインキャラは二人ともたぶん初登場で、ストーリーは独立している。とはいえ、前作までの登場キャラが何人も専門分野で活躍しており、軽くキャラの復習をしておいた方がスムーズに読めそう。あ、お騒がせリリーは今回お休み。

メインカプは内気なジウスと野生味あふれるティモ。アラスカの小さな群れ…

4

帰郷 小説

ベッカ・シーモア  Dite  冬斗亜紀 

愛か夢か。オレかオレ以外か。

ってまた言ってしまった。
モノクロームロマンスの電子短編小説。

8年ぶりに2週間の休暇で故郷のオーストラリアに帰郷したNASA勤務の地質学研究者・ショーン。
故郷で再会するのはずっとずっと恋している相手・幼馴染のミッチだ…

さて、この作品の空気感はやはり日本の小説群とは大きく違いますね。
ショーンの家族は全員、両親姉弟甥っこに至るまで全員が、ショーンがゲイでミッチが好きなことも知…

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