帰郷

kikyou

帰郷
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
ベッカ・シーモア 

作家さんの新作発表
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イラスト
Dite 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

8年間のNASAでの海外生活を終えて故郷に戻ってきたショーンは、幼なじみのミッチと再会した。ミッチはかつてショーンが救いようもないほどに恋していた相手。そしてNASAに行く直前に忘れられないキスをした相手。ショーンはNASAで夢だった仕事に情熱を燃やすか、愛する人の近くで暮らすかの選択を迫られる――。オーストラリアの田舎町を舞台に、自分の気持ちに正面から向き合うことの大切さを教えてくれる物語。

表題作帰郷

ミッチ・ハリス巡査部長、2才年上の幼馴染
ショーン、NASA勤務の地質学研究者、30才

レビュー投稿数2

“彼の口が僕の口と同座標に存在する”

短編の良さが最大限に発揮された作品だと思った。とある一瞬を迎えるために、モヤを一つ一つ晴らして進んでいくような、丁寧な描写に引き込まれる。
現在軸で見ればほんの短い間のことで、失恋相手に再会してくっつく話、と一言で終わってしまう内容。だがその瞬間を感動的にしてくれる構成で、そこに辿り着いたときには、到達感に似た感覚があった。

八年ぶりの再会を果たしたショーンとミッチ。現在と過去のさまざまな事情が明かされ、小さな駆け引きめいたものを楽しみつつ、お互いが同じ場所に向かっていく。親族が全面バックアップ体制なのが微笑ましい。

ラストはエロと連動した心理描写で、両方が一番盛り上がったところでスパっと終了。そして読後には邦題の「帰郷」からたくさんの意味を感じ取れる、この余韻も良い。
何度か出てきた「座標」という単語の使い方もとても好きだった。

0

愛か夢か。オレかオレ以外か。

ってまた言ってしまった。
モノクロームロマンスの電子短編小説。

8年ぶりに2週間の休暇で故郷のオーストラリアに帰郷したNASA勤務の地質学研究者・ショーン。
故郷で再会するのはずっとずっと恋している相手・幼馴染のミッチだ…

さて、この作品の空気感はやはり日本の小説群とは大きく違いますね。
ショーンの家族は全員、両親姉弟甥っこに至るまで全員が、ショーンがゲイでミッチが好きなことも知ってて、おせっかいにも大応援までしているのです。
日本的感覚から言うとこんな風な「公認」は痛し痒し…

当時ミッチは他の男性と付き合っていてショーンは告白せずに諦めていた、またNASAでの勤務はショーンの夢だった。
そんないきさつがあっての今の再会なんだけど、ミッチはすでに恋人とは別れ済み、ショーンが地元の企業から引き抜きのオファーがある、という設定で、ミッチがショーンにNASAに戻らず自分と付き合って欲しい、と口説いてくるわけです。
ミッチだけでなくショーンの家族もみんながショーンが地元に帰ってきて欲しいと願っている。
この辺の家族愛ってやっぱり外国の感覚なのかなぁ。
ショーンが愛かNASAか、さあどうする⁉︎…というのは読んでもらうとして。

私はこの家族観がなんか合わないし、夢はもう8年働いたしいいだろ?みたいに思われてるのも引っかかった。
救いは引き抜こうとしている地元企業が高給という事ですね。

1

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