笠井あゆみさんのレビュー一覧

気難しい王子に捧げる寓話 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

下剋上サクセスストーリー

いやーーー!素晴らしい作品に胸が熱くなりました。高評価も納得。
小中先生は天才じゃないかなと。
ストーリーがどうとか…じゃないんです。全方位にパーフェクトで完璧です。

バカで愚鈍な王子が、自分の未来・国の未来・大事な人たちの未来を危惧して、心を入れ替えて国を変えようと頑張る物語。

「寓話」とタイトルにあるように、作風はおとぎ話めいています。
王子が自分の置かれた現状を知る術になっ…

2

オメガになった王と剣闘士 ~ビッチング・キング~ 小説

西野花  笠井あゆみ 

攻めがカッコよすぎる。そして甘い!

いや〜もう、甘い!甘すぎる··!
表紙からしていつもの西野先生には似合わぬ静謐さ。(失礼)
あらすじから感じられるとおり確かにエロは多いんですが、受けが王様ということでそんなにヒドイ目には合いません。
カップリングの所に書いてあるとおり、モブ姦はちょっとありますが最後まではなし!
というか危ない所にさっそうと現れて助ける攻めがカッコイイ。
最強の剣闘士で顔もカラダも良い攻めに大事に大事に…

8

オメガになった王と剣闘士 ~ビッチング・キング~ 小説

西野花  笠井あゆみ 

男の色香にKOされっぱなし

作家買い。
作家買いですが、挿絵を笠井さんが描かれているということで発売日を心待ちにしていました。

西野さん×笠井さん、で、そこにオメガバースですと…?
ドエロい香りしかしないじゃないですか。

と思いつつ読みはじめましたが。
ちょっと斬新な、っていうんですかね。また新しい設定がでてきた、というのか。ほうほう、で、どうなるの?と一気にストーリーに引き込まれてしまう、そんな出だしの1…

11

視姦に沈む 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

弥上参上

前作の視淫に溺れる、から間が開いてしまい、この作品を読んだときに弥上の立ち位置を忘れてました…
全く素の状態で、和基と弥上のお話に入ってしまい、悪役だったことを思い出せないまま読み進めました。そういう意味では前作読んでなくても大丈夫なのかも。途中、十市兄弟が出てきたり天人という言葉が出てきて思い出しましたが。

弥上の抑え込まれた記憶、抉られてしまった過去の記憶、そういったものが和基と居るこ…

0

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

女々しくない受け

視線で相手を如何ようにもできる能力を持つ受け、弁護士の篠束。なのに検事の西賀だけはそれが効かない…

意のままに操るつもりが、西賀には効かないのでなんとヤラれ損。西賀といえば薬盛りやがって、ってこれ睡眠薬ですよ、ヤッちゃったのは、単に篠束に欲情しちゃったアンタだよ。
オラオラな検事、ガサツ?というか漢らしい西賀と、色気で迫る篠束、なんて萌える二人なんでしょう〜。そんな西賀とのやり取りで、惹か…

0

ひと夏のリプレイス 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

高校生

遠野先生の高校生ものでした、あらびっくり。笠井先生の絵が麗しく、その二人のイメージで繊細な高校生のひと夏が脳内展開できて良かったです。ただ恋心きゅんきゅんというよりお話どうなる?の方が主だったので萌にしました。本編240P超+あとがき。

県議会議員を父にもつ若宮の別荘に出かけた攻め、受けとその取りまき等。山の中をハイキングしていたけれども、拗ねた受けが雨の中、一人でコースから外れていくのを見…

2

妓楼の軍人 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

世界観が素敵

表紙の艶めかしさ、軍モノに惹かれて読んでみました。
電子なのでイラストは表紙だけ、とても煌びやかな衣装を身にまとってるんだろうなということは理解できても中華系の衣装は想像しきれず残念…

蓮が辛い境遇の中でも気丈に振る舞い強い精神であり続けるところ、芙輝にどんどん惹かれていくところにグッときました!!

芙輝は鷹揚で頼りがいがちょっと意地悪なところもあって男前っぷりがとんでもなくてクラク…

0

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

エロくて、エロだけじゃない!

この作品から、この著者さまにハマりました…!
キャラのバランスも良いです。
時々ふと読み返しては、満足しています!

2

存在証明 夜間飛行2 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

安定したバディ兼カップル

2021年刊。
このカップルが初登場したのは2019年刊『夜間飛行』だが、中東・シャティーラにて無事にヨリを戻したようで。
この話でも続きが期待できそうな雰囲気だったので、シリーズ化したら嬉しい。

脇坂と深瀬は東京に戻ってからも表向きは何でも屋、実は警視庁公安部所属の捜査官として上司・野上の指示を受けてバディを組んでいる。
相変わらず深瀬(受け)のほうが脇坂(攻め)にベタ惚れで、彼の一…

0

あの夏から戻れない 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

オカルト要素あるBL大好き

とても面白かった。
神隠し、土着信仰、異郷訪問譚。
幼馴染一家と一緒に家族旅行中、幼馴染(攻め)が山で行方不明になってしまう。10年後、攻めの生存を諦めきれずに事件現場へ向かった受けは成長した攻めと再会する話。

現世とは隔離された異界の村の世界観が面白かった。時代に取り残されたレトロな田舎と土着信仰の組み合わせが最高。気味が悪くて惨い儀式や因習もホラーで面白かった。まるで信仰のためだけに…

1
PAGE TOP