笠井あゆみさんのレビュー一覧

嫁入り先は坂の上の白狐 小説

鳥谷しず  笠井あゆみ 

主人公が魅力的

すごく好きなお話だった。

雪原は真面目で気遣いの人。だからこそ人生を諦観してるような印象だったけどあんこを可愛がる様子は微笑ましいし白鷹に出会って喜怒哀楽が全面に出るようになるとすごく可愛かった。白鷹に感じるもやもやを恋だと気づかないのは初々しくて、嫉妬する様子は切ないけどそれもまた可愛くて、とにかく可愛かった。

白鷹も年の割にアプローチが下手で笑った。両片想いが焦れったいけど想い合う…

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嫁入り先は坂の上の白狐 小説

鳥谷しず  笠井あゆみ 

可愛い!!!!!!!!!!!!!

お久しぶりな気がする鳥谷先生。どんなお話かなあと表紙の一反もめんにワクワクしていたら、まあ予想を上回る可愛さ!超cute!二人の恋話はちょっと長くじれったいんですけど、サブキャラが予想以上に好きで、あー忘れないわコレ、と思うため萌2にしました。「紅狐の初恋草子」が好きだった方にはめちゃおススメしたいです。本編370P超+あとがき。一反もめんも管狐も可愛いんだわ・・・

弁護士事務所に勤務してい…

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嫁入り先は坂の上の白狐 小説

鳥谷しず  笠井あゆみ 

作り込まれた世界観は必見

BLを読み始めた当初、狐モチーフの作品が多いんだなと驚いたものです。そして、狐題材作品の多くが名作ばかり。
それまで、「狐と言えば怖いお面」の印象くらいしかなかった私が、いまや狐って言ったらBLだよね!とまで狐の印象がガラッと変わりました。狐の神格性や神秘性に触れる大きな要素は、私にとってはBL。狐とつくタイトルに強く惹かれてしまうのです^ ^

さてさて。
そんなわけで、こちらの作品も非…

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蜜華の檻 ~堕ちた麗人~ 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

戦後混とんとした時期の退廃ロマン

戦後の戦犯狩りがあった時代。

華族家の長男・千秋は、父が自殺。
病弱な姉と屋敷を守る為奔走するが、守り切れない。
そんな時に同級生の眞鍋が支援を申し出てくる。
眞鍋の真意を測り切れな千秋。
必死で藻掻くけれど、大事な姉が呆気なく病死。
独りぼっちになって、生き甲斐も失った千秋には、真鍋しかいなくなる。

色々ナンデモアリだった戦後の混乱期が背景。
退廃的ムードの中で光る存在の…

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隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

瀬戸の「心の穴」を埋める人

前作で、嫉妬と正義感から、式見が溺れる相手を消そうとした瀬戸。
式見に恋人ができて天使から地上の人となり、崇拝する対象を失う。

虚しさを抱える瀬戸に、破れ鍋に綴蓋的な恋人ができる。・・良かったね。

以下、私の要点マトメ。

乃木映爾:40歳,
大人気の画家, 観察眼が鋭い。
嗜虐性のはけ口として瀬戸に目をつける

瀬戸佳槻:30歳,元子役 M気質。
母の為に9才から枕営…

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天使の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

欠けた者同士の重苦しい恋

①兄弟の定理 :2018/11/10 津向總一郎,32歳x津向要斗,26歳
⓶天使の定理 :2021/03/10  貞野弦宇,27歳,x式見 槐,29歳
③隷属の定理 :2022/08/10  乃木映爾,40歳,x瀬戸佳槻,30歳,

さすが「スキャンダル」を書いた作家の作品、といった読後感。
恋人を失い外部遮断をする者と、自分の中が空白の者。
欠けた者同士の共依存のような恋。

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処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

期待以上の面白さでした!

執着攻め好きとして以前より気になっていたこちらの作品、答姐の掲示板で先生の作品がおすすめされていたので読んでみました。初読み作家様です。

まずタイトルの処女執事って何だろうと思ってました。よくわからないけど淫靡な響きだなと笑。読んでみたらそういうことだったのか〜。ちょっとSFっぽい内容なんですね。普通のファンタジーはよくありますが、BL小説でこういう感じの作品を初めて読むので新鮮でした。

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僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

絶妙なタイトルです

今回は死の匂いを纏う職人とおにぎり店オーナーのお話です。 

受様が攻様と関わった事で偽りの家族関係を正し、
攻様が"死の匂い"から解放されるまで。

受様には死の匂いを嗅ぎとる能力があります。

その香りは不快ではなく、心地いい爽やかさすら感じた為
受様は母から漂う匂いを感じた時に父に話しますが
気のせいだと断じられてしまいます。

その時の母は受様の兄…

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僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

相変わらず読ませる力が凄い

最後まで読み終わるとタイトルの持つ意味が分かりました。ファンタジーというよりはとてもシリアスな内容でした。
なので、読んでホッコリしたいと思っている方には合わないかなと思いますが、最後まで読ませる構成力と文章力はピカイチの作家さまなので、食わず嫌いは勿体ないと思います。

文章からも伝わって来るのが佐埜の格好良さなんですよ。りくの目を通して彼がどんな顔をしていて、肉体をしているのかが骨格から…

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愛を棄てた金糸雀 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

めちゃくちゃ語りたくなる作品


これはレビューやネタバレなしで読んだ方がいいです、絶対。

かくいう私は購入を躊躇い、ネタバレ覚悟のうえでレビューを読んでしまったのですが、本編を読んでいる最中にレビューの内容がチラついてしまい、思い切り楽しめませんでした…。

犬飼のの先生を信頼して読まなければ良かった…!
信頼できずに本当に申し訳ございません!!と土下座の勢いです。

それくらいやっぱり面白い。

また、…

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