あさだ2枚
桃子先生の描く表情の素晴らしさが溢れていた作品でした。要となるシーンがいくつかあるのですが、どこをとっても、心がぐっと掴まれるような臨場感を与えてくれる表情なんですよね。想いが堪えきれない切実な表情だったり、ぱっと華やぐような笑顔だったり。BLとファンタジーを絡めた難しい題材を描く中で、作品の魅力を作り上げる1つの大きな要素になっていたと思います。時々見かける入れ替わりネタだけど、こんなに心に訴…
攻め受け両方家庭環境にトラウマを抱えているのだけれど、それがメインで重々しく描かれるわけではなく、あくまでこれからの未来に希望が持てるような爽やかな雰囲気で進行していく作品でした。両親健在だけどまったく顧みてもらえなかった美市と、祖父と賑やかな家庭で暮らしているけど両親を早くに亡くした優。最初は美市が、自分がいなくても平気そうで常に明るい優を、眩しそうに羨ましそうに見ていることが多いんです。でも…
◆8月のロスタイム(表題作)
大学の夏休みの1ヶ月限定で付き合う2人ということで、途中までは儚さや切なさを感じる作品でした。誰かと付き合う時は毎回誠実に接しているけれど、この子はないなと思ったらすぐ振って見切りをつけるのが早い蓮。ずっと蓮に恋していた翔馬は一番近くでその姿を見てきたので、自分が傷付かないよう1ヶ月だけでいいから、と恋人になってもらいます。セックスはするけどキスはしない、恋人ごっ…