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17/48(合計:478件)
波真田かもめ
桜の夜
ネタバレ
カバー袖に作者様が書かれているとおり、アラフォー二人の Love も Life も詰まった作品。 家族、特に親との関係とか。 働くこととか。 年を重ねていくこととか。 そういうことを丁寧に描いた作品って、えてしてBがLする部分が弱くて、ものたりなく感じることが多いんだけど。 こちらの作品は、すべてにおいて満足度が高いです。 会社を辞めて6年間父親と過ごし、看取った静。 仕事人とし…
みじん子
会話がなくても、ただ傍にいるだけで心地良いと思う相手― まだこの関係に名前はないけど (主に朔ちゃんが素直じゃないからw) それでも「帰るべき場所」がはっきりと目に見えた2巻でした。 二人で「レックスの大冒険」を訳すシーンが特に素敵でした。 読者の視点とか色々考慮しながら文章を作るのが本当に楽しいんですよ。 将来は翻訳家になる!なんて、自分もそんなこと言ってたなぁ。 言葉の壁…
みくにちゃん
『ずっと大人のフリを続けてるだけな気がすんだよ』というモノローグがたまらないです。 いつもBLに求めているのは、ラブでありエロであり、自分とは関係のない世界で繰り広げられる壮大なファンタジーなのですが、こちらの作品はすごく近くに感じる。 学生時代に読んでいたのならば、「大人ってたいへんそう」くらいにしか思わなかったと思いますが、社会に出て、働いて、いろんなしがらみがあって、、という日々…
かりんていん
彼らのお話も3冊目、ますます多くのBLと呼ばれるマンガの中では異質な、そしてそれらとはかなり離れたところに孤立しているようにも見える。 たぶん彼らはお互いに面と向かって 「好きだよ」とか「愛してる」とかきっと言わないだろう。 たとえ第10巻を迎えようとも。 しかしながらそこかしこでお互いをこの上なく大切に思っている態度、行動、目つきなどで私たちにそれを教えてくれている。 それでもう充…
みざき
"BLはファンタジー"なんてよく聞く言葉ですが、こちらの作品はフィクションのはずなのにすごくリアル。 そんな言葉が似合うほどに、現実味のある日常と人生が本当に丁寧に描かれているなと思います。 久慈の家の台所からする生活音がとても好き。 人と家が生きている感じがするんです。 この世界観と作品全体に流れる雰囲気がとても心地が良いもので、時に懐かしさを感じたり、あたたかみを感…
藻とカレー
波真田先生はなんでこんなに日常をステキに描けるんだろうといつも思います。 季節、温度、光、音、食べもの…それこそ五感を刺激されるような描写をされるからかなと感じます。 リンゴをたくさんもらって、それをどうするかのくだりの久慈のやさしさがさりげなくて好き。 「他人に迷惑かけないで生きるのが正しい生き方なのかな」のセリフも。 私も生きている限り誰かに迷惑かけるしかけられるし、それこそ程度も…
ななぎさ
いつ読んでも、何度読んでもこの空気感、リズムがとても心地よくて好きです。
いやあぁ~ 初めて「30超えてて本当に良かった」って感じたよw この作品はね、社会人なりたてほやほやの自分が読んでたらあんましっくりこなかったと思う。 曖昧な関係性の二人なんですけど、それでもちゃんと「大人の恋」ってのがたまらなく好きでした。まあ、素直になれないのも大人なんですけどね (^^;) ちなみに初読み作家さんです。カプの見た目に釣られて購入しました。 若い頃より38歳の方…
この作品全体に流れる空気と生活感がたまらない。 家と人、そこに刻まれている記憶や思い出。 家族について。自分について。歳を重ねるということ。 名前のない2人の日々を追いながら、自分自身の人生を振り返る自分がいました。 年相応のリアルな生活を丁寧に描いた作品だなと思います。 中でも、久慈と吾妻の家族にまつわるエピソードが印象的でした。 久慈の父親が口にした何気ない一言でも、久慈兄と久…
Syo13
全力ネタバレです↓ ついに久慈家の取り壊しに至る切ない巻です。三巻までの繊細な積み重ねが功を奏し、静にとって全てである家は読者にとってもまた離れがたく。最善の選択とわかっててもそれが近づくのがとっても悲しい…。最後の夜におんぶされたまま泣きじゃくる朔太郎の「あの家はお前によく似合ってた」が良かったです。静が今まで守ってきたものを肯定して、静に響いたと思う。二人の仲も徐々に近づきこの巻では気持…