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波真田かもめ
kurinn
ネタバレ
吾妻との期間限定の同居生活で何とかあの素敵な家を残して欲しかったのですが、最後の日は想像より呆気なくて…吾妻が久慈の気持ちを代弁したような台詞にグッと来ました。 でも考えてみれば古い家は維持費だけでも大変だし、ゲイである彼には遺すとしても姪になんですよね。久慈の考えも理解できるけど兄には別の場所で暮らして欲しかったし、良いとこ取りで何だか好きになれなかったです。 お互いに久慈邸から離れ…
3巻を購入してさて読もうとしたところで2巻が未読だった事に気が付き慌てて読みました。 2巻では久慈の兄の登場で彼等の父親に対する感情の違いがハッキリとしていて、何とも言えない切なさがありました。誰も悪い訳でないところがやるせなかったです。 そして1番気になったのがあの素敵な家の行方でした。久慈がそのまま住めば良いのにと納得出来ませんでした。これは吾妻と暮らすことによって覆らないのかしら…
桜の夜
居候、というかもはや同棲。というかもはや新婚さんじゃん!っていうぐらいナチュラルにさりげなくイチャコラしながら暮らしてる二人。 でも、終わりの日は着実に近づいている。 同居生活も、想いの詰まった美しい家も。 いやもう……久慈家にまつわる部分を中心に再構成して実写映画化したら、一般作として普通にヒットするんじゃなかろうか。 1巻での父と息子の話に続き、2巻から3巻で描かれた兄と弟の話も素…
えすむら
相変わらずゆるやかな日常の中に徐々に変化が訪れる3巻でした。 愛だの恋だの大義名分がなくても十分特別な関係の久慈と吾妻。永遠に続いてほしい!と私も個人的に思っていた久慈邸での生活、吾妻のモラトリアムにも終わりが見えてくるのでした。 今回、久慈邸をめぐる人間模様がとてもよかったです。お手伝いの三上さん、アシモフを読んでた同級生、久慈兄、それぞれが持ち寄る、その家に対する想いがそのままドラマだ…
1巻で語られた久慈父の話に次いで、2巻で登場した久慈兄も良かった。 はじめは THE不穏!って感じだったのが……視点を変えたら見える景色が全く違うという教科書にできそうなエピソード。 兄は兄で、父と弟のことで傷とわだかまりを抱えていた。 でも、聡明な実兄さんは愛情に飢えた少年時代を昇華させて、新しい家族のために前に進んでる。妻の葉月さん、ほんのちょっとの登場だけど、実さんと支え合えてる良きパ…
カバー袖に作者様が書かれているとおり、アラフォー二人の Love も Life も詰まった作品。 家族、特に親との関係とか。 働くこととか。 年を重ねていくこととか。 そういうことを丁寧に描いた作品って、えてしてBがLする部分が弱くて、ものたりなく感じることが多いんだけど。 こちらの作品は、すべてにおいて満足度が高いです。 会社を辞めて6年間父親と過ごし、看取った静。 仕事人とし…
みじん子
会話がなくても、ただ傍にいるだけで心地良いと思う相手― まだこの関係に名前はないけど (主に朔ちゃんが素直じゃないからw) それでも「帰るべき場所」がはっきりと目に見えた2巻でした。 二人で「レックスの大冒険」を訳すシーンが特に素敵でした。 読者の視点とか色々考慮しながら文章を作るのが本当に楽しいんですよ。 将来は翻訳家になる!なんて、自分もそんなこと言ってたなぁ。 言葉の壁…
みくにちゃん
『ずっと大人のフリを続けてるだけな気がすんだよ』というモノローグがたまらないです。 いつもBLに求めているのは、ラブでありエロであり、自分とは関係のない世界で繰り広げられる壮大なファンタジーなのですが、こちらの作品はすごく近くに感じる。 学生時代に読んでいたのならば、「大人ってたいへんそう」くらいにしか思わなかったと思いますが、社会に出て、働いて、いろんなしがらみがあって、、という日々…
かりんていん
彼らのお話も3冊目、ますます多くのBLと呼ばれるマンガの中では異質な、そしてそれらとはかなり離れたところに孤立しているようにも見える。 たぶん彼らはお互いに面と向かって 「好きだよ」とか「愛してる」とかきっと言わないだろう。 たとえ第10巻を迎えようとも。 しかしながらそこかしこでお互いをこの上なく大切に思っている態度、行動、目つきなどで私たちにそれを教えてくれている。 それでもう充…
みざき
"BLはファンタジー"なんてよく聞く言葉ですが、こちらの作品はフィクションのはずなのにすごくリアル。 そんな言葉が似合うほどに、現実味のある日常と人生が本当に丁寧に描かれているなと思います。 久慈の家の台所からする生活音がとても好き。 人と家が生きている感じがするんです。 この世界観と作品全体に流れる雰囲気がとても心地が良いもので、時に懐かしさを感じたり、あたたかみを感…