井上ハルヲ(オハル)さんのレビュー一覧

狼耳の魔王に求愛されています 小説

井上ハルヲ(オハル)  れの子 

受けの性格が受け付けられなかった

 Kindle Unlimited

 出だしは、子供の頃に助けた子犬が、15年後に人間の姿になって現れたところから始まる。
 今は繁殖期で、伴侶となる律にタマゴを産んでもらいたくて魔界からはるばる会いに来た。しかも魔王。

 律の拒否り方が異常。
 ツンデレや気が強い受けはまあまあ好き寄りですが、律はそれにプラスで、否定・拒否特性持ちだったので好感が持てなかった。

「一瞬でもゴ…

0

哂う月の夜 総集編(改訂版)下巻 小説

井上ハルヲ(オハル) 

性癖が変えられた一冊

Kindle Unlimitedで読みました。

実のところUnlimitedじゃなかったら多分読まなかっただろうな…と、あらすじを読んだ時は思ったんです。だって何だか重そうだし、ヤクザ物って苦手だし、挿絵ないしで。

でも他の甘めのヤクザBLでヤクザに対する抵抗感が薄れている時に一念発起して読んでみたら……上下巻読み終わった時にはすごい満ち足りてました。それからはもうヤクザBLばかり読ん…

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サンドリヨンの黒い革靴 小説

井上ハルヲ(オハル)  斧田籐也 

朗読CDの補足には良いのかも

初読み作家さん。朗読CD用シナリオのノベライズで短め。CD未聴。
最初のうちは受けと攻めで一章ごとに視点が切り替わっていたが、後半になるにつれスイッチ頻度が高くなり、細切れに視点が切り替わる。名前だけ出されて不自然にセリフも描写もないキャラが複数いて、二人用の劇シナリオそのままの仕上がり。
ノベライズといってもそんなに加筆修正してないのかな。CDを聴いた人の補足には良いかもしれない。

警…

2

愛は金なり 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

ハードボイルドBL、サイコーー

井上ハルヲ先生の作品、大好物です。
小山田あみ先生のイラストも、エロくて素敵。筋ばって骨ばった良い男の身体も大好物です!

主人公の湊は、美人でビッチな受け。その上、訳ありな生い立ちで、裏社会で闇金業をやってるなんて、ハードボイルドの登場人物としては非の打ち所がありません。とっても魅力的です。
自由も体も愛も、何でも金で買えるんだと信じていたけれど、結局、自分の欲しい物は何にも金では買えな…

2

狼耳の魔王に求愛されています 小説

井上ハルヲ(オハル)  れの子 

俺様なのに、受け一筋の純情健気な攻めがいい!

攻めの属性が「執着」「俺様」とあるので傲慢なイメージを抱きがちだけど、「天然」が入ってるのがツボでした。
ナチュラルに大真面目に頭が痛い発言を繰り広げちゃうところが、なんだか憎めなくてかわいかった。
というのも魔界育ちの魔王様なので、人間世界との常識とは大いにズレてしまってる。

例えば「首輪」。
律が犬姿の魔王にあげた首輪を「律からの愛の証」とし、人型に変身した時ですら「愛の証を外せる…

0

哂う月の夜 総集編(改訂版)下巻 小説

井上ハルヲ(オハル) 

痛みを乗り越えた先にあるもの

上下巻の読後感想。
痛いグロいエロを書く作家、と評される著者が、この作品で書きたかったのは、
「痛みを乗り越えた先にあるもの」=試練を超えた先の愛

人より優れた容姿と頭脳を持ち、難関国立大法学部卒、公務員上級職試験に在学中に合格した大崎。
大崎は、闇金に騙された親の自殺、親の借金の返済、拉致され凌辱や暴力を体験する。
男娼のアルバイトを強制され、搾取されながら生きていた大崎は、
黒…

4

哂う月の夜 総集編(改訂版)下巻 小説

井上ハルヲ(オハル) 

二人の男の10数年の軌跡

上下巻読み終わっての感想です。

この作品は作家様が15年以上も前に初めて書いたBL作品だそうです。
改訂版の実本版を出したのが2013年で、今回再修正をしての電子書籍化だそうです。
同作家様の作品は幾つか読みましたが、自分にはこの作品が1番刺さりました。
文庫本にすると4冊分程だそうで、かなり読み応えがあります。
現在、Kindle Unlimitedにて上下巻とも読めるのですが、他…

6

狼耳の魔王が永久の伴侶を探しています。 小説

井上ハルヲ(オハル) 

蒼狐エラードの片思い

井上ハルヲさんの作品には、恐ろし気なイメージを抱いていたけれど、これはとても面白い軽めのファンタジーだった。
本編を未読のまま、短編の本作、「狼耳の魔王が永久の伴侶を探しています」を読了。

魔王テオドールが幼体の時期からずっと恋焦がれていた、青狐のエラードが、
テオドールが発情したと知り一生懸命アピールして関心を得ようとするけど、空回りする様子がとてもおかしい。

エラードの告白が、…

1

永劫の束縛 小説

井上ハルヲ(オハル)  笠井あゆみ 

絶望度は高め

ですが、辛すぎるぅ…!とまではいかない程良いさじ加減でした。
誰もが救われるようなご都合展開にはならないところも良かったです。

この作品も受けが売られる美味しいシチュがあります。
600万…結構妥当なのでは?と根拠もなくしっくりくる自分。
ノンケの子だったので嫌がるさまが激しく、諸々刺激的でした。
度重なる仕込みと客との行為に体は反応していきますが、快楽堕ちには見えないところも良かっ…

2

金獅子と氷のオメガ 小説

井上ハルヲ(オハル)  れの子 

男ぶりを読ませるお話

あとがきによれば『ちょっぴり架空戦記っぽさのあるお話』とのことですが、あくまでも『っぽさ』なんです。思い切ったことに、戦闘部分はまるっと書かれておりませんし。
かと言って血沸き肉踊らなかったかと言えば、沸いたり踊ったりしたのね。
読んでいてワクワクしたんです。
このワクワクの正体なんですけれど、主人公2人の男っぷりの良さに対して芽生えちゃった感情の様な気がするんですね。

王太子となる直…

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