稲荷家房之介さんのレビュー一覧

華蜜の斎王 小説

谷崎泉  稲荷家房之介 

天空の蜂蜜国が舞台 

2010年 谷崎先生の初期の初ファンタジー。
関連作の 2011年9月発刊「瑠璃国正伝1-3巻」を先に読んで、今作を読了。
瑠璃国は、海子の家
華蜜国は、天空の浮島 
・・海と天の御伽噺は、どちらも未完の完結。続きを読みたい。


華蜜の国/ビーハイブ(養蜂箱の意):
伝説の空に浮かぶ岩国 竜巻と共に出現 粉蜜の原料の糖蜜は、華蜜の国で生産されている 

オロフ:華官長 イリス…

1

ザイオンの小枝 コミック

稲荷家房之介 

記憶に強烈に残る短編集

先日、本の整理をしながら棚の奥の方にあった1冊をふと手に取ると…「ザイオンの小枝」でした。
発売当時にこちらの作品を読んだ際、美しい絵でものすごい話を描く作家さんだと思った記憶が蘇りました。
10数年ぶりに手に取ったのにも関わらず内容がすぐに頭に浮かんだというのだから、きっと強く印象に残っていたのでしょうね。

このレビューを書いている2023年現在ではそこまで珍しくはないですが、当時はあ…

0

雪原の月影 満月 小説

月夜  稲荷家房之介 

寿命の違いがせつない。でも2人が生き生きしてる!

この満月の巻では、様々な問題があったメイセンの領土が少しずつ前に進み出す様子が描かれていました。

登場人物が増えていき、どんどんエルンストを支える人が増えていくのが読んでいて楽しかったです。人を長い目で育てる気持ち、適材適所を見極める目、本当にエルンストがカッコよく読めます。体は小さくても頼もしい領主になったエルンストのあらゆる施策がとても楽しく読めました。
まだまだ清貧な生活が続いている…

3

雪原の月影 三日月 小説

月夜  稲荷家房之介 

辺境地の開拓に奮闘する体格差カップル

上下巻で長かったですが、読んで充実感がありました。
皇太子でありながら病気で成長が止まり跡継ぎを望めなくなった事が理由で皇太子の位を排されたエルンスト。
王宮を出て、一貴族として与えられた領土は、雪深い辺境地。更には何の産業も無く貧しさから人々が疲弊しきっている土地でした。
エルンストの伴侶となったのは、王宮で皇太子だった彼の下男をしていたガンチェ。
この2人がとにかく、運命で結ばれた2人…

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百日の薔薇(2) コミック

稲荷家房之介 

旧版

今読むと、よくこの場面で続きが出なくなって耐えられたもんだという。タキの本心もクラウスの本心も、各国の本心もすべてがよく分からない。情報量が多いようで、割と雰囲気で何とかしてる部分も…戦争モノの作品はその作画の大変さも含め小説の方が作りやすいかと思いますが、漫画の方が雰囲気で押せるのか。
そんな中、クラウスのタキへの愛、タキの美しさだけは揺るがないと信じられるので読めるといった感じ。そう…タキが…

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百日の薔薇 コミック

稲荷家房之介 

旧版

新装版が出ましたが、旧版のレビューはまだ開放されてるんですね。旧版も持っているのでこちらにも。新装版には新装版発売の喜びを書き連ねてしまいましたので。
圧倒的な世界観と作画の美しさ!作品の評価は完結してから…が多い自分ですが、未完であっても素晴らしい作品には変わりないなとこの時点で思わせる。美人受けが大好きな自分は、タキの美しさと気高さがドツボです。そしてその横にはサイズが倍はあろうかという男が…

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百日の薔薇 Maiden Rose Ⅰ コミック

稲荷家房之介 

新装版

商業BL読者歴も長くなってきまして、このシリーズは完結しないんだろうな〜と半ば諦めている作品がいくつかあります。そんな中でもこちらはかなり好きで、かつ作者様の消息がわかっていて、続きを期待している作品でした。新装版発売となり、大変嬉しいです。
稲荷家先生が作画を担当されている『蒼空の絆』(作:かわい有美子先生)を読んだときは思い出さずにはいられなかったなぁ…
描き直しについては、あとがきでも言…

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雪原の月影 三日月 小説

月夜  稲荷家房之介 

静けさを感じる綺麗なファンタジーでした

初見ですが、同じ作品が過去に別の会社からも出ているご様子?

新しい方が良いのかなとこちらを選んでみました。
二冊あるようで、一冊しかまだ読んでないですが独特の静けさみたいなものを感じる作品世界でした。

攻めと受けが別の人種で
攻め=逞しい兵士さん。短命。大人だけど年下。
受け=見た目が少年(種族特有の病気で体の成長が止まった)の元皇太子。世間知らずで下々と大分感覚が違うけど思慮深…

1

黒竜の花嫁~異世界で王太子サマに寵愛されてます~ 初回限定特別ショートストーリーペーパー グッズ

レンが良い人で辛い

レンが全然良い人ですよね?勝手に側近が余計なことをして。罪に問われて流罪になって。

まあこんなレンだからこそ、側近が変な方向へ頑張っちゃったんでしょうが。

レンが辺境の地で猟師小屋で大工仕事や畑仕事をしてたくましく頑張ってて。
側近のことも思いやって。良い人すぎる!

ってことを昴も思ったようでレンに伝えちゃったら盛大に拗ねちゃって…。
お色気作戦で機嫌をとろうとしたら…。

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黒竜の花嫁~異世界で王太子サマに寵愛されてます~ 小説

橘かおる  稲荷家房之介 

説得力が欠けるというかスッキリしないというか

そもそもの設定の土台がえええ!!??

山歩きの途中でいきなり異世界トリップした昴は言葉は通じないし会う人会う人みんなに跪かれて、果てはすごい覇気のある黒髪黒眼の男前に抱かれてしまう…。

言葉が通じると番様と呼ばれて理由を聞くと…。番の証だという腕のミミズ腫れは消え、なんと兄レンが黒竜になれる王太子ランに偽物の番を召喚し陥れようとしたようだと。

うーん、なんかところどころ説得力が欠…

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