ぱるりろん
依田先生は若葉のような独特のキャラを描き出すのが本当に上手いなぁ、と改めて感じました。ちょっと天然ぽくて、不思議ちゃんと評される若葉。会話する時に相手と目を合わさなかったり、基本受け身の姿勢だったり、人との付き合い全般的に消極的な彼。私自身はここまでコミュニケーション能力が低くはありませんが、彼の心情にはとても共感することが多かったです。自分の領域に他人がいるとリラックスできないし、気の置けない…
1巻だけではこの作品の醍醐味を味わえないですね。これは是非2巻まで読んで頂きたい。相手に本気で恋していることをお互い自覚しつつも、先の見えない同性愛や噂がすぐ回る田舎での恋愛に少し腰が引けていた章造と、自分が女性でないことに引け目を感じていた七海。そんな2人がこの閉じた場所で、どんな風に自分に恥じない恋人関係を築いていくのか、2巻ではそれが丁寧に描き出されていました。
章造の家に来ていた…
七海のキャラクターにもしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は大好きになりました。単なるおバカとか、ただのお人好しみたいなタイプとは少し違う気がします。作中で明記はされていないし依田先生はそこまで意識して描いたわけではないかもしれないけれど、自閉症に近いものを感じました(あくまで私個人の意見です)。数字に強く仕事は出来る。でも、普段の言動は同年代に比べて幼い。彼を可愛がる人は同時に彼を…