kurinn
まずは緒川千世先生、デビュー10周年本当におめでとうございます。すっきりした線のタッチが特に青春ものに合っていて、爽やかに汗が滴る少年や青年達の色気というものが魅力的な作家さんだと思っています。どの作品をとっても、キャラクター設定が素敵なんですよね。そんな先生がファンブックを出してくださったことに感謝です。
中身はざっくり、前半がカラーイラスト集、後半の2分の1が企画もの、残りが描き下ろ…
タイトルに書いた通り、私はこのシリーズ最大の醍醐味は受けである梓の強さだと思っているので、それが見れただけでもう大満足でした。校内にいる多数の男子生徒に狙われ、捕まったら輪姦という絶体絶命のピンチに陥りながらも、攻めの助けは借りずに自分の力で切り抜けてみせようとするところ、しかも自分より体力の劣る他人を庇いながら奔走するところ、捕まってしまった時も一切怯えや焦りを見せることなく毅然とした態度を崩…
かつて。他の作家さんの「ファンブック」なるものを買ったことがある。
その時は、それはそれで衝撃だった。
有名な作家さん達が実に自由に、その作家さんの代表作をパロディとしたり、勝手に番外編を描いていたり、寄せる気があるのか無いのか、キャラを創作してみたり。
その作品へのオマージュと、それを受け入れてしまえる作品と作家様に感嘆したものだ。
そうか、「ファンブック」とは。その作品、あるいはその作…
ダラダラと続く番外編。の様なものに、しばらく辟易していた。
3巻までの。あの胸を掻きむしられる様なヒリヒリ感が恋しい。
4巻からずっと。主流では無いキャラが増えて、別のカップルの話が続いて行く。
もう、いいよ。刈野と梓の話に戻して欲しい。ずっとそう願っていた。
周囲の思惑を超えて。物語は突然疾走し始める。
読み手側にはついぞバッレバレだったが、刈野は自分のキングという権力を使って、彼…