千地イチさんのレビュー一覧

許可してやるから 小説

千地イチ  石田惠美 

愛は与えても、押し付けるものではないんだな

うわわわ……表紙を開けた瞬間ビックリ!
口絵カラーのエロさよ……不意打ちの官能シーンに思わず時が止まりました。

絵の美麗さと局部のモザイクが、ああ……あんなにもあられもなく…(//∇//)\(//∇//)\
このチャレンジングな構図と作画をした石田先生を始め、この口絵にGOサインを出したショコラ文庫本さん、ナイスな決定です(笑)
おそろしいほどの色気と画面映えの圧がすごいイラストは…

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許可してやるから 小説

千地イチ  石田惠美 

「攻めの涙」にグッとくる。若手「顔だけ」年下俳優×硬派ヤクザ系マネージャー

先日発売の『小説 Chara-キャラ- Vol.53』で初めて拝読した、
千地イチ先生。
(「担当編集にテレパシーが通じない!」、笑いあり涙ありで
とても印象深かったです☺︎)

まず、リアル書店で購入予定の方、
口絵がとても…官能的ですので(モザイクかかってます)
カバーをかけていただくかどうかはご一考・ご注意を…!

石田惠美先生による濡れ感たっっっぷりの口絵、
強気硬派受…

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君だけが僕の奇跡 小説

千地イチ  奈良千春 

読後感が良く、心に残る作品

読後にタイトルに納得できる、面白い設定のお話。最後の展開は衝撃的な残酷さなのに、そう感じさせない爽やかで明るい読後感。メイン二人ともが救済されるお話で、とても良かった。

武は訳アリなお絵描き教室の先生。依頼を断りまくる理由は当然あるわけだが、過去を語る武の解釈には驚いた。武は自身の絵を過小評価でも自信過剰でもなく、人を狂わせる危険なものと評価している。この作品、深夜テンションで読んだ方が良い…

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はるか彼方の心臓 小説

千地イチ  奈良千春 

ラストで爽やかさが爆発してた

メイン二人ともが過去に縛られているお話。ただしその対象はお互いというわけでなく、決着の付け方も一瞬後退に見えそうな前進だったりして、不思議な読み心地。ラストに向け、爽やかさを爆発させていく文章がすごかった。

古着屋の店長と美人な警察官のお話。登場時から何かありそうだと思わせた晴人は、つまりは初恋を拗らせたのかな。晴人視点で語られる過去の英雄への想いはもはや崇拝のようで、理想と現実の違いを受け…

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キスは痛いくらいがちょうどいい 小説

千地イチ  奈良千春 

ハコイチに心を持って行かれる

まず主人公が本当にクズで、一歩引いて読んだ。結構終盤までやらかしており、それをヤクザに反省させられるという不思議な話。金貸しのボスの方が小菅よりまともに見えて気になる。ハコイチがとても好きだった。

ハコイチには“いいもの”を選び取る能力があるらしい。そんなハコイチに好かれる小菅の魅力がどこにあるのか分からなかったが、ハコイチにとってはイイヒトなのかもしれない。小菅の心理描写は、適当で情けない…

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誰がお前なんかと結婚するか! 小説

千地イチ  yoco 

面倒くささが良い

お互い出会ったときの印象は良くなかったし
音楽の趣味が合って意気投合したとはいえ
関係の始まりもわりと唐突だったので
本当に気持ちは交わるのか疑問に思いつつ
読み進めたところがあったけど
性格的にも相性が良いとは言えないからこそ
急速に縮まることがない距離感に萌えがあり、
そこがものすごく刺さりました…!

婚活パーティーで知り合ったということは
お互い『結婚したい』と思ってい…

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はるか彼方の心臓 小説

千地イチ  奈良千春 

初恋のやり直し

一言で言うと「初恋のやり直し」なのかな…

視点は2人の男性で、両方とも主人公です。
片や、古着屋店長の秀雄。
片や、交番勤務の警察官・晴人。
晴人は中1の時に絡まれていた所を中3の秀雄に助けられた事あり。その時の秀雄が忘れられず心に穴が空いたままです。
一方秀雄も、その後に起きたある事故で性格や行動が変わってしまい…
…という設定があっての、偶然の再会から始まるあれこれ。

と…

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恋なんてもんは。 小説

千地イチ  國沢智 

2人とも努力の人

モデル事務所でマネージャーをしている六之助が、撮影から逃げ出したわがままモデルの住良木を追いかけるシーンから始まるこの作品。
またその六之助を追いかける男性がいて、その男・青山が住良木に勝るとも劣らぬ長身イケメン。六之助は思わず撮影に連れていき…
2年前に一度助けられてからずっと六之助を忘れられなかった青山が、彼氏にして下さい!と懇願してくる、六之助は彼をモデルにして売り出したいから口先で承諾…

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君だけが僕の奇跡 小説

千地イチ  奈良千春 

「屈折する星屑の上昇と下降」…

煌めく才能の光と影…
望むと望まないとに関わらず、世界にスターダストを降らせる「アーティスト」という業…

ミュージシャンと画家。2人のおずおずとした近づき方は、恋模様というより運命。
正に、君だけが僕の奇跡。僕だけの奇跡は、君。
そこには、説明のつかない現象があるけれど、確かにこういう奇跡もあるのかも、と思わせる。
作品を世に出さずに隠遁している画家の武。「色」が見えない人気バンドの…

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下北沢カフェ・エモート~恋の味も知らないくせに~ 小説

千地イチ  奈々村花世 

ストーリーが騒がしい

事前情報ナシであらすじと表紙絵だけを見て読む。
表紙絵では楽しそうなワチャワチャ系?
ところが読んでみるとシリアスじゃん。なのに、あとがきを読むとラブコメとあって、ん?となった。
主人公の創は短気で口も悪いシェフ。
ありがとうもごめんなさいも言葉にできない創が、ひとりの男と、事件と、仲間によって弱さを曝け出し…
…みたいなお話だと思ったんだけど。

しかし、とにかく設定が渋滞している…

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