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軽快さもありつつ、気持ちがすれ違う虚しさもありつつ、どこかぴりっとした辛さを感じるような作品でした。自らを老け専と称す祐吾。そうなったきっかけは特に悲劇的ではないけれど、それからの彼は年配の同性相手の恋愛に苦労する。もちろん相手にも大人の狡さがあった。けれど、逆に祐吾には子供らしさがなくて、自分の欲求のままに相手に縋らず、物分かりの良い振りをして自分を偽る癖があって。佳月の前ではそうする必要はな…
完結おめでとうございます。新と宗純の不安定だった恋愛がようやく落ち着きましたね。ギターという同じものを愛する者同士、才能はもちろんのこと、続けられる、のめりこめる力、センスなど、比較できるものがたくさんあって、それらと向き合いながら恋愛するのって結構ハードだと思うのだけど。お互いギターはきっかけに過ぎなくて、ギターがなくたって相手への愛は変わらない。ようやくそれを理解して、本当の意味で愛し合うこ…