小中大豆さんのレビュー一覧

アルファ王子の愛なんていりません! 小説

小中大豆  みずかねりょう 

まどろっこしい

非常にまどろっこしいです。
すれ違いものは大好きですけど今作は2人がすれ違う要因となった事件のこともなかなか明かされないし、攻めがどうして受けを見捨てるような行動を取ったのかは終盤まで明かされません。それが今回は悪手のように感じました。ずっと気持ち悪いヤキモキが続いて読んでいてあまり気分は良くありませんでした。
もちろん攻めの心情は予想できていたし、実際予想通りでした。しかし予想通りすぎて拍子…

8

異世界しあわせ恋食堂 小説

小中大豆  鈴倉温 

異世界で幸せに暮らす、という王道モノ

異世界の領主、ルシアン侯爵✕料理人の留依。
表紙の絵がかわいい。
きっと甘いお話であろうと予想し、手に取りました。
甘い…んー、甘かったといえば甘かったような…なんとも言えない読後感。
なんだろうな、これ。

まず、留依が異世界に行ったのって「逃避」だよね?っていう思いが最初にありました。
現実世界で、仄かに恋心らしきものを抱いていた相手に裏切られ、借金だけを背負わされてしまいます。…

1

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運命の番とは

アンジェリンの婚約が決まった時。

ずっと子供の頃から片想いしてたのにデニスは安堵して、やっとアンジェリンが幸せになれるとすっきりしてて。

思えばデニスの片想いはそのままアンジェリンのヨハネスへの片想いの歴史と重なるんですね。ヨハネスに恋するアンジェリンに恋したのか?

最近仲良くなったサシャと事件の話をして、運命の番は血液診断じゃない、好きになった人が運命だ!と思い至るデニス。なん…

3

アルファ王子の愛なんていりません! 小説

小中大豆  みずかねりょう 

アンジェの精神性が幼い

挿絵担当がみずかね先生だし、今作も面白いかと期待したけれど、
主人公の魅力がイマイチで 読む事に苦痛を伴った。

王子と宰相の孫。
幼い頃から后候補として期待され、オメガであると分かった時、
世間知らずのアンジェは、自分にどれほど敵が多いのか気づいていなかった。

友達が少ないアンジェは 友達を疑わない。
そんなアンジェが心配でヨハネス王子が忠告をしても、アンジェは意味を理解できな…

6

意地悪しないでお兄ちゃん 小説

小中大豆  陸裕千景子 

なかなかのクセ強

もう一捻りほしかったなと思いつつ、肩の力を抜いて楽しんで読める明るいコメディ作品です。
年齢差8歳の義兄弟の再会ものでもあり、身代わりものでもあるのですけれど…義兄のキャラクターが強くて、身代わりものを読んでいた記憶があまりありません。
常軌を逸した攻めとまではいかないのが残念なのですが、なかなかにクセが強いお義兄ちゃんが愉快でした。

幼い頃、自身を溺愛してくれていた義兄・千流に、思慕を…

0

アルファ王子の愛なんていりません! 小説

小中大豆  みずかねりょう 

タイトルに途中までは完全同意

アンジェリンがお人好しすぎる!!
アンジェリンが傷つくのが可哀想で共感して読むのが辛かったです。

お人好しで素直なのに意地っ張りでプライドが高いキャラを描くのが本当にお上手ですね。

お話は途中までは、もうなんなん?どっちなの?と正直途中で読むのを止めてしまいました。

王子ヨハネスが意地悪言ってきたり構ってきたり、アンジェリンの最大の危機を見捨てたり。そりゃあアンジェリンもますま…

10

異世界チートで転移して、訳あり獣人と森暮らし 小説

小中大豆  Ciel 

異世界建国ファンタジー ヘボな召喚魔法と水晶の誤訳

出だしからコメディ、とても気の毒な主人公

・異世界の王の依頼で魔法使いが召喚実行、元の世界に戻せないヘボ魔法。
・ヘボ魔術師の水晶玉が示す、陽色が召喚で得た力は「チート」の誤訳

和製英語・ゲーム用語の「cheat」は「狡い/裏切り」ではなく、
「狡いと思えるほど強い」「強力無比」の、なんでも出せるチート。
誤訳で始まる陽色の異世界人生。
野望を抱く王に捨てられ、結末はハピエン …

2

アルファ王子の愛なんていりません! 小説

小中大豆  みずかねりょう 

アルファ王子の本気は氷の心も溶かして癒す

あらすじでは分からなかったけど、私の好きなヤツっっ!
"運命の番"が大きく関わっていくお話です。

これね、あらすじの印象と作品の内容とでちょっとギャップがありますね。甘さ・溺愛ベースのお話かなと思いましたが、切なくて胸がジクジクするシーンが多い。
特にアンジェリンのトゲトゲパンチが随所に光ります。
ヨハネスは基本優しいけど、彼もまた嫌味を言ったり意地悪スパイス効かせる性格なんで、思った…

17

異世界チートで転移して、訳あり獣人と森暮らし 小説

小中大豆  Ciel 

わくわくだけではない深みがあります

普段あまり読まない設定とタイトルの1冊でしたが、小中先生ならきっと面白いはず!と、手に取りました。
結果、非常に面白かったです。
読みやすい文章でさらりと読めて、難しい設定もないので世界観にも入りやすいですし、萌えもあれば後味も良い。
陽色のチート能力に関しては少々盛りすぎな気もしますが、彼の能力の使い方と優しい人間性がとても良かった。

本当に便利すぎるほどに便利な能力で、陽色が魔法の…

3

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人生最良の日?

村作りが落ち着いた頃のお話。
陽色が一生思い出す記念の最良の日。

エルがお休みをとって3人で過ごすことになり、あの大森林の家が気になるとの陽色の言葉でそれならばあそこで過ごそう!と3人でワープ。

ビーも大はしゃぎでみんなで砂遊びやバーベキューなど楽しく過ごし。でも村の友達やみんなの事が気になり、もう自分の帰る場所はあの村なんだと感慨深い陽色。

そうだよね、根無し草的な一人ぼっち…

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