葛西リカコさんのレビュー一覧

恋してみませんか? 小説

西江彩夏  葛西リカコ 

恋を売る男

「私は主に、お客様に恋愛を売る商売をしています」
口元に薄く笑みを浮かべそう語る、やたらと綺麗な見知らぬ品の良い男。

リョウという恋愛屋を名乗る男と、そんな男に突然話しかけられた、彼女に振られたばかりの大学生・鈴木。
全編攻め視点で綴られるなんとも奇妙な出会いから始まる物語。
恋愛屋と傷心中の大学生が擬似的恋愛関係になったら?
出版社あらすじ通りのお話なのですが、始まりが始まりなもの…

0

下僕の恋 小説

高尾理一  葛西リカコ 

大企業後継を巡る騒動

2001年の作品を再編して2011年に文庫化したもの。
葛西リカコ先生のイラストは、表紙だけ。

お家騒動を仕掛けた悪役が捕まり、落着するまでのお話。

総合商社 榎並コーポレーション
安達:社長代行の専務取締役
横田:副社長 

一島隆生・25歳 秘書 泣き虫のりゅうちゃん
朋宏の安全を確保し、命と財産を守ることを先代から言いつかる

榎並朋宏・26歳 
両親が事故死 …

0

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

何これ、めっちゃ面白いけど、怖い

初読み作家さんでした。
文章も丁寧で読みやすく、とにかくストーリーが面白くて!
一気に読んでしまいました。

で!!
何これ、なにこれーー!?なんですよ。
めちゃめちゃ面白い。
フードライターと料理人の恋、なのですが、ひゃあ~っとなるほど、仄暗いんです。
お料理モノなのに、どうしてこんなに仄暗いの??
怖いんですけどー!ってわけわかんないぐらいです。

サスペンス色がありつつ…

0

夜へと急ぐ二人 小説

水原とほる  葛西リカコ 

「純愛」 この続きを読みたい

理不尽な暴力場面が無い恋愛小説。
内容は、過去と決別する再生。夜の次に訪れるのは夜明け。
以前の作品テーマは「執着」 この作品からテーマは「純愛」に変わる。


北原憲介:34歳,弁護士 ゲイ
昔、恋人を二輪事故で失う。
ポルシェのバッテリーアガリを翠が治したことで、知り合う。

遠野翠:20歳、華奢な美貌。元暴走族の姫。事故で族を辞め、高校中退。 
昼間は自動車整備工、夜は夜…

1

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

3部作の中では1番好きな攻め様♡

題名が「好きに~」と続く、葛西リカコ先生イラストの3部作のラスト。
スピンオフではないですけど、何となく雰囲気は通じるものはあるなぁ。
葛西先生のイラストの力も大きい(≧∇≦)


受け様の笙は、仕事と遊びの顔を使い分けて過ごす日々。
ある日、見学のつもりで行ったゲイバーで絡まれていた所を1人の男性に助けられる。
こちらが攻め様である守川。
以来、飲み友達として楽しく付き合ってきた…

0

好きになりなさい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

もうちょい糖度が欲しいかな~。

「好きにならなくていい」のスピンオフなのかと思って読んだけど、全然別の物語。

受け様は、母親思いの青年、史哉。
シングルマザーだった母親の庇護者で、籍こそ入れてなかったものの、ほぼ夫婦関係だった宮原を亡くした高校3年の時。
それまで何くれとなく世話をしてくれていた宮原の秘書、有木がそのまま後継人となる、と遺言にあり。
くちさがない親戚一同から有木と母の噂を聞いていた史哉は、母に手を出さ…

0

好きにならなくてもいい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

ズルい大人というか( ̄▽ ̄;)

静かな、大人の恋模様。

受け様は、叔父のギャラリーで働く大和。
コミュニケーションが苦手で、感情の幅が狭く、恋をしたことがない。

ある日、叔父とコンタクトをとりたそうな、訳ありっぽい客がギャラリーを訪れる。
こちらこそが攻め様である田宮。

恋愛に不向きで不感症だと言う大和に「好きにならなくていいから、恋愛の真似事をしないか」と、田宮が持ちかけ、2人はカラダの関係込みの契約恋人…

0

白狼王の幸妃 小説

櫛野ゆい  葛西リカコ 

死んだはずの双子の兄

葛西リカコ先生の挿絵がとても綺麗。特にルトが可愛い!

兄が生きていた。
そして兄は、王位をウルスに要求して、争いになる。

父と伯父の戦いを観て、動揺するルトの神通力が暴走。
暴走するルトの神通力を吸収して、制御しきれなくなったウルスが暴走。
それを愛で解消するアディア。
危うくルトは両親を一度に失う所だった

ウルスとダラスが真意を酌み交して、ウルスはジャラガラに出兵するこ…

0

白狼王の愛嫁 小説

櫛野ゆい  葛西リカコ 

出会いから婚姻まで

白狼王シリーズ、上中下の一巻目は愛嫁編。
葛西リカコ先生の美麗な挿絵入り、電子版は絵の拡大ができるので満足。
でも、あとがきが無かった。

2015/6発刊で、某巨大サイトのレビューは108件もある人気作だけあって、
面白かった。

白狼の獣人王ウルスと、100年に一度現れる神子のアディヤ
① 白狼王の愛嫁 出会いから婚姻まで
⓶ 白狼王の恋妻 不穏な噂とアディアの懐妊
③ 白…

0

ラ・テンペスタ 小説

水原とほる  葛西リカコ 

題名でほぼネタバレ・・美への執着愛

水原先生のややソフトな狂気溢れる執着愛。
題名と内容を象徴する美術品が二つ登場。

一つは、タイトルのラ・テンペスタ 原題 “La Tempesta” 「嵐」
母乳を与える座る女性の右の地面に、乳児が座る
背後の雷雲、周囲の大地、水、大気、火
・・謎の多い「聖なる会話」と言われる作品。

もう一つは、作品中に登場する美術品、”Vergine delle Rocce” 「岸壁の生母」…

1
PAGE TOP