心を半分残したままでいる(1)

kokoro wo hanbun nokoshitamamadeiru

心を半分残したままでいる(1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神149
  • 萌×253
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない10

79

レビュー数
25
得点
991
評価数
224
平均
4.5 / 5
神率
66.5%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
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イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
心を半分残したままでいる
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784403524523

あらすじ

記憶喪失の静良井は、かつての恋人を探していた。
行きつけの喫茶店のマスター・中上と共に恋人探しを始めるが?
3ヵ月連続刊行スタート!!

表題作心を半分残したままでいる(1)

中上衛・カフェマスター
静良井真文・記憶の無いカフェライター・27歳

同時収録作品心を半分残したままでいる(1)

久遠光彬・カフェチェーン社長・35歳
静良井真文・会社員・28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数25

なるほど、多くの方がおすすめするわけだ!

先生の「言ノ葉ノ花」が好きな作品。
こちらは談話室で何度もおすすめされていて、ずっと気になっていた作品。とうとう読み始めました!
ネタバレ少なめでレビューします。

1巻のあらすじだけ読んで、レビューなどは読まずに読みました。謎のあるお話なので、ネタバレなしで読まれた方がいいと思われます。

このレビューを書く前に、2巻の試し読みをチラ見したのですが、冒頭から物語のヒントが出てきました。
1巻を読み終わる前に、2巻を読むのは避けた方がいいと思います。

私は作品の世界観に入り込むのに時間がかかるので、初めの方はなかなか読み進まなかったのですが、静良井と中上の距離が近づいていくにつれ、どんどん引き込まれました。

そしてACT2からは、夢中になってしまいました!
特に終盤、あることが明かされる場面には驚かされました。う〜ん、面白いです!
なるほど、多くの方がおすすめするわけだなぁと思いました。

前半、静良井と中上が惹かれあっていくのにはキューンとしました。
後半は切なさ多めで、胸がギュッと苦しくなるシーンが多かったです。

濡れ場は2回、とても丁寧にエロチックに描かれていて素敵でした。後半は切ないんだけど(泣)

結局Mは誰かという謎を残して、1巻は大変気になるところで終わりました。
それで2巻冒頭をチラ見したら、頭からそのヒントが出てきたので、わーーー!となりましたw
1巻の読み途中で2巻見ないでよかった〜。

ちなみに1巻はずっと受け視点です。


【マスターの恋人を探せ】
中上のお店のバイト佐藤くん目線の短編。
さすが一つ質問したら5倍の返事が返ってくる佐藤くんらしい文章。読みたいのは、中上と静良井のことなのに、どうでもいい話が7〜8割くらいはあるので、少々読むのに一苦労でしたw
中上の可愛い姿がちょいちょい読めて楽しかったです。読後はほっこりでした♪


さて我慢できないので、すぐに2巻を読もうと思います!
また素敵な作品に出会えて嬉しいです。
おすすめされていた方に感謝です!


シーモア 挿絵付き(葛西先生の挿絵、素晴らしいです!こんなイメージピッタリな挿絵は久々でした。素敵です〜♡)

0

続きが気になりすぎて

こちら、3巻まであるんですよね。
今1巻を読み終わったところですが、今晩、眠れそうにありません。寝落ちするまで続きを読んじゃいそうです…

ちょっとした衝撃で記憶喪失を繰り返してしまう真文。自身が日記に過去残していた恋人「M」を探し出そうと奮闘します。そんな彼を取り巻く2人の男性との三角関係ストーリーに、文字通りハラハラドキドキし、切なさに少し涙ぐみました。

著者の砂原先生があとがきで「洋ドラのような続き物を書いてみたかった」と書かれていますが、まさにアメリカドラマを見ているようなスリルと臨場感でした。

愛を交わしたことを覚えていてもらえない中上の絶望、嘘をついてでも真文を自分のところに繋ぎ止めておこうとする久遠の執着と苦しみ、そして何より自分自身のことが分からない真文の不安と孤独感、、3人が3人ともそれぞれ苦しんでいて、読んでいるこちらまでぐっと苦しい気持ちになりました。

この先に明るい未来が待っているはず…!と信じて、次巻を心して読んできます。

0

続き…続きを…!

挿絵買いです。

記憶喪失モノって辛いかなぁ…って思い
なかなか読めてなかったのですが
いざ読んでみると、うん。辛いです。


記憶を失っている静良井視点でお話が進んでいくんです。
カフェのマスターである中上といい感じになっていって
あれ?もしかして彼が静良井の探していた人なのでは…?と思うのですがー…。

とにかく先が読めず、途中から久遠さんまで入ってきて
胸が痛い痛い…。
久遠さんの気持ちを考えても辛いし
中上の気持ちを考えても辛いし
自分のことがわからない静良井の気持ちを考えても辛い。

そこに辛さしかなくて、胸が痛くなりました。

続きモノなので、これからどうなっていくのかわからないのですが
最後まで彼らの物語を見届けたいと思います。

0

まだ謎が多く、ミステリーを読んでいるよう

記憶をなくし、自分が何者か分からない静良井。自分の素性よりも、自分の日記に残されたかつての自分の恋人「M」の手がかりを探しながらライターとしての仕事を細々と続けていた。

偶然見つけた坂の上のカフェ、カナリー。そのオーナーの中上。毎日のように通っても常連扱いをされず、毎回決まった接客を受ける静良井。ある時から自分の記憶の手がかりを探る手伝いをしてくれることになり、静良井は中上に惹かれていることに気付く。そして一夜を共にすることになるのだがその夜、また静良井は記憶をなくしてしまう…。


複数巻出ていて、まだ1巻なので謎が多いです。何故静良井は自分の素性を探ろうとしないのか、静良井の脚に残された火傷の痕は一体何があったのか、静良井の所持している大金は何なのか、それからもちろん中上と静良井の関係は…?カナリーで静良井好みのコーヒーが出るのも何か過去が関係しているのでは?気になるところが沢山あります。

久遠と静良井の出会いは1巻の最後で久遠が語っていますが、果たしてそれが全てなのか、まだ謎は多く残されています。1巻でここまで引き込まれてしまったらすぐに2巻を読まずにはいられません!

1

切ない

3巻と電子の単行本未収録集全てを読み終わっています。

全編通して心が痛くなったり、大切に思っている人の言葉に救われたり、そして?と!の展開にページをめくる手が止まりませんでした。

0

教えて

 展開構成すべて綿密に練られてて、伏線と伏線回収がすごいとしか言葉が出てこない。
 中上衛と久遠光彬と静良井真文のやり取りで、何度も騙される。
 章が変わってから、時間軸がわからなくなってめちゃくちゃ悩みます。
 もしかして真文と同じ気持ちを味わわせているのか。
 後半は心臓ドキドキどころがずっとバクバクしてた。三角関係で取り合いの規模がすごい。
 Mの正体は、久遠に見せかけて衛でしょwマスターと衛のMだし! って思ってたら、あれ本当に久遠だったの? ってなってまた、あれやっぱり衛!? って混乱。砂原先生に振り回されてるー!

 3つ目の『マスターの恋人を探せ!』という、カナリーのバイト・佐藤一男視点の話。
 序盤で心掴まれた。佐藤エピソードがわかりみ深すぎて。
 一巻目でこの凝縮加減。ボリュームもすごい。

2

読んでいて涙が止まらない、本当の名作。

間違いない名作です。
買うかどうか迷っても絶対にネタバレを見ずに読むことをおすすめします。

記憶喪失になった青年がカフェのマスターとともに、過去の恋人を探すお話なのですが、少しづつ過去が明かされるたびに衝撃でした。
どんでん返しの応酬で、読み返すたびに伏線の多さにビックリしました。

ストーリー展開の素晴らしさもさることながら、キャラクターの心理描写やセリフ選びも秀逸で、何度読んでも泣けます。

文章も美しくて読んでて心地が良いです。本当に名作です。

3

ミステリアスな耽美

タイトルが意味深で気になりすぎて、1巻だけ買っててずっと積んでました…(1年くらい)。そしていま、コミコミさんのD+フェアで2-3巻をポチったタイミングで、読み始めたら、、、

めっちゃくちゃ面白いです。好き。。

続刊あっても巻毎にまぁまぁまとまってるんじゃないかな、、と思ったら、
続刊を渇望させる終わり方…、3巻まで揃えてから読み始めたほうが精神衛生上いいと思います(笑)。

寡黙、男前攻が好きなので中上が萌です。海が見える丘の上にある喫茶”カナリー”でカウンター越しに男前眺めながら美味しいコーヒー飲みたいです。もう、本当に切なくて、Act2の展開は悶絶でした。(要所要所で転倒する静良井をもどかしく思いながら…ww)ここまで耐えて見守る中上の目的ってなんなのー?この愛のモチベーションはー?ってすごくしんどかったです。

静良井が抱える謎(過去)に近づいたと思ったら、また遠のく、というじらしプレイが続くんですけど、そのドラマが最高に面白いので、小説好きな方全員にお勧めしたい作品でした。コミカルほのぼのパートの砂原先生もいいんですが(書き下ろしで楽しめます)、個人的には断然シリアスクールな作風のほうが好き!と確信しました。

失った記憶、過去の自分に翻弄される主人公の行動にハラハラし、ときに恐怖さえおぼえるのですが、その有様をみて、自分を自分たらしめているものとは?という深遠なる問の答えを探しながら、、砂原先生の繊細で美しい、そしてちょっとひんやりとしたような文体に暑さを忘れるようなお耽美なひとときを過ごしました。葛西先生の絵がこれ以上ないくらい世界観を表現しています。

(追記) 3まで読了してから、改めて読み直すとまた違う視点で読めて面白いです!切なさともどかしさがプラスされて、1回目より細部の描写の印象が強くなりました。

1

名作ですよね

1〜3巻。そして「心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~」まで一気読みしました。

正直言うと何を書いても陳腐になってしまう気がして、レビューに何を書けば良いか分かりません。

自分の中では中上も静良井もそこで生きていて、彼等の生涯の物語を見た思いなんです。


砂原糖子先生って凄い作家さまだと思いました。

内容に戻りますが一巻はまだまだ謎も多くて、久遠が静良井に秘密にしていた内容が分かってさえも、まだまだ疑問が残っています。

全部読んだからこそ言えますが、構成の見事さに唸りました。

まだ読んでいない方がいたらもったい無いとしか言えないです。

1

最高の一冊

三冊で完結している続刊ものですが、私は1巻目が一番好きです。

本当にただの気まぐれでちるちるを開いて、気まぐれで小説のランキングを覗き、この作品の2巻目が目に入り、あらすじを読んだ途端に柄にもなく衝動的に全巻買ってしまいました。全てはこの一冊に出会うためだったのではないかとか思ってしまうほど、気まぐれの積み重ねで購入に至りました(笑)。


読み始めるとグイグイと話に引き込まれ、砂原先生の圧倒的な表現力で静良井の心にスッと入っていけたような不思議な感覚でした。静良井の住む町の情景といい、カナリーの雰囲気といい、中上の人格といい、なんか全てがすごく懐かしく感じられるような文章で書かれた、いい意味で独特な雰囲気の物語です。読んでいる最中のあの不思議な感覚を表せるほど自分に語彙力がないのが残念です(笑)。

ストーリーもとてもしっかりとしていて、常に先が気になり率直に面白かったです。1巻目では、Mであろう中上の気持ちを考えると本当に泣けてきました。

とにかく、めちゃくちゃ好きでした。この作品を完読してから私はbl小説にハマり、色んな小説を買っては首をひねっています。多分、この作品(の特に1巻目)のように好きになる作品にはもう出会うことはないんじゃないかな、と思います。今はまだ実家暮らしなので電子書籍しか購入できていませんが、いずれは紙の書籍を買いたいです。

3

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