樋口美沙緒さんのレビュー一覧

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

とても面白いシリーズだった

とても良かった。
最終巻。忘れられた神エラドの真相が悲しかった。やはり人間は欲深くて愚か…神の力なんて身に余るよ…と思ってしまう。

そして受けの余命を攻めがどう乗り越えるのかというお話。苦しみ呻きながら涙する攻めの姿が切ない。なにをどうしたって、大切な人との死別が楽になることなんてないというセリフが印象的でした。ただ幸せに生き切ることが相手を慰めるものになるとうい考え方も好き。

全体…

3

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

素晴らしい愛と成長の物語

こちら大好きなシリーズです。再読したのでレビューします。ネタバレは少なめです。

受けの礼は12歳で唯一の家族である母を亡くし天涯孤独となりますが、母親譲りの愛情深い人です。
攻めのエドは、地位も能力も美貌も何もかもを持っている貴族ですが、家族の愛情だけは得られません。
そんな孤独な2人の愛を、十数年に渡って描くシリーズです。(4巻、6巻は別の主人公。)

1巻は主人公たちの子ども時代…

1

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

嬉しい誤算の続きに

前巻で完結するもんだと思ってたから、続きが早く読みたくて仕方なかった!!
自分の死を受け入れてほしいリオと、何としてでも生かせたいルストのすれ違いが苦しくて苦しくて切なかった。そのすれ違いこそが、お互いへの行き過ぎた愛っていう何とももどかしいし、読者が焦らされてる感じがすごく良かった。
物語に頻繁に出てくる言葉、『生きることに意味なんてないけれど、この世界には生きる価値がある。』このリオへ向け…

2

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

大満足です

3巻がまさかの終わり方だったので、あれからのハピエンが全然想像できませんでしたが、流石の樋口美沙緒先生ですね。すごく綺麗に着地したし、「王を統べる運命の子」というタイトルにも納得のいく内容でした。

最後まで読んで何でここまでねじれてしまったのを考えてみると、やはり立つ位置によって見えるものが違い、思い描く理想が変わるということでしょうか。ラダエ三姉妹によって守られ、振り回され、牛耳られていた…

6

恋する食卓 三月・蕗のとう慕情 小説

樋口美沙緒 

四月は菜の花

白泉社花丸文庫の2023/4月発刊の電子版を購入。

三月の蕗の薹の次、四月は菜の花。

土の香りがする季節の食材を素朴な調理で提供するユキ
悪意ないユキはとても魅力的で、罪作り。

隼の失恋で負った古傷がまたうずきだす。
鈍いユキは気づかない。

ユキへのお土産は、マカロン

料理上手のユキが隼に作ったのは、
味噌汁
さやえんどうの細切りの胡麻和え 味付けは塩
田舎…

0

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

苦しい旅を乗り越えた先に待っていた尊い結末

これまでは生まれてきた理不尽な運命に嘆き苦しんできたリオが、セスやユリヤとの別れを通して、生きる意味や価値にとらわれず今をどう生きるか、自分の心のままに生きようと新たな決意をもって前向きに進もうとする姿に、リオの心の成長を感じました。

今巻はリオ以上にルストの心のほうが見ていて辛くなりました。

ルストは王の身を捨てリオに真名を与えてしまった過去があるし、何度だってリオを蘇生させる可能性…

7

王を統べる運命の子③ 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

限りある時間への恐怖と絶望で苦しむ新たな旅路

2巻で記憶を取り戻したリオが真名をルストに返し自ら命を絶ってしまい、絶望的な気持ちになっていたのですが、リオが生きていてユリヤ殿下も目覚め、フェルナンと共に北の塔へ向かうという急展開が面白く先が読めなさすぎて、読み始めて早々に物語に入り込んでしまいました。

北の塔は俗世とは離れた神秘的な描写が想像を掻き立てられ面白く、ファンタジー要素が強いところにワクワクしつつも、物見の賢者の背負うツラさを…

1

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

2頭の竜の謎と、タイトルの意味

少しだけネタバレしてますが、直接本で読んで欲しいお話でした。
4巻、ようやくです、ここまで来れました。もう、前半の部分からリオが今までの自己評価が低い考えから抜け出して、前向きに行動しているのを読んでいるだけでも爽快でした。
そして白い竜と黒い竜の秘密。様々な事件の黒幕が次々に明らかになります。

もう、あとはどんどん今までの謎を解明しながら読んでいく状態になってから、まさかの、タイトル回…

5

王を統べる運命の子② 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

生きる意味、生きる価値を模索した先の真実

王との謁見を経て、王の正体がユリヤだったということを知り、本当のユリヤがどんな人間なのかわからなくなるリオの葛藤が今巻の読みどころだなと思いました。

王の鞘として王のため、国のため、セスの為にもと、前向きに自分のできることをしようと努力するリオに、なぜか鞘の仕事をさせようとせず教養をあたえることには協力的なユリヤ。

ユリヤがどうしてリオを抱こうとしないのか、悶々と考えながら自分の仕事を…

1

王を統べる運命の子② 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

とても切ないラブストーリー…

 最近最終巻が発売されて完結した「王を統べる運命の子シリーズ」。
ようやく2巻まで追いつきました。各巻ともにかなりのボリュームがありますが、じっくり読ませる王道魔法ファンタジーものなので、安心して世界観を堪能できました。BLの方も切ないラブストーリーが描かれていて、どっぷり引き込まれました。

 樋口先生のおはこの突き放す攻めが健在でした!
ルストの苦悩する姿が魅力的で良かった。
昔の少…

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