一穂ミチさんのレビュー一覧

ムーンライトマイル 小説

一穂ミチ  木下けい子 

今度はあの子が…

今回のお話の主役は、『オールトの雲』の太陽の弟である大地と、流星の先輩である昴です。

 
 女性とのおつきあいがなかなかに派手な大地ですが、昴の働いているプラネタリウムで
女性と派手にやらかしてしまいます。(笑)
 
 どこまでも真面目な昴と、ちゃらちゃらしてる大地は、初めこそ仲が悪いのですが、昴が経営する星の博物館でアルバイトをするようになってからお互いの距離が縮まっていくのです。…

4

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

ハードルを上げすぎたかな

そろそろ新しい作家さんの作品も読んでみようかなとレビューで高評価だった一穂さんの作品に初めて挑戦してみました。
が、ちょっとがっかりです。
確かに言葉遣いも丁寧で書き込んでいらっしゃるんですが、それが周りくどくて私には合いませんでした。
高評価の作品だから面白いだろうという前提で読み出したからかもしれませんが、なかなか萌にいきつかず疲れて読むのが嫌になりそうでした。
違う作品も読んでみて無…

4

Tiny Boat 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

時の河を共に渡る……

夏コミ新刊、「off you go」「ステノグラフィカ」番外編。

表題作は、作者のブログにこの春アップされていたSSに加筆したもの。
他に二編、合わせて三編のSSが納められているのだが、
たった30ページの冊子とは思えない読みでがあるのは、
今までの作品を通して、彼らの存在が確かなものとして
読み手の心に息づいているからだろう。



『ハイファイ・ローファイ』
誰からも佐…

7

2013 Summer 小説

一穂ミチ 

なつやすみのすごしかた

『アイズオンリー』番外編。
お盆進行の繁忙期、一足先に乗り越えた縁の元に、疲れ果てた和真がやってくる。
シャワーも浴びさせない縁と、疲れるとしつこい和真(笑)

翌日、ようやっとのお休み、和真が縁を連れて出かけたのは
昔小学生だった二人が初めて出会った図書館。
あの頃の目が見えなかった和真と、彼に本を読んで上げた縁。
会えなかった長い時間と、再び出会えた喜び、そして今一緒にいられる幸…

1

アイランド 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

アラシの不思議な旅

浜辺で出会う若い男と島の娘、という
まるで映画の一シーンのような場面から幕が開く。

え?これは一体誰?……嵐……じゃないよね?と思いながら
ページをめくると改めてタイトル、そして話が始まる。

ある日嵐が家から持ってきた砂時計が一つ、前触れもなく壊れる。
落とした訳でもぶつけた訳でもなく、まるで勝手に破裂したかのように。
不思議なことだと、製作者の父親に訊ねてみようと思っていると…

4

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

初めて読んだBL小説

友人にお勧めされて読みました。
私はそれまでBLに触れる機会がなかったのですが、この作品を切っ掛けに変わりました。
失礼ですがBLといえばエロが中心で、内容なんてないんじゃないかという偏見を持っていました。
(ごめんなさい!過去の私を殴り飛ばしたいです。今はエロも大好きな立派な腐女子になりました)
『 雪よ林檎の香のごとく』は私の固定概念を見事に打ち壊してくれました。
優しくて綺麗な文章…

11

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

初めて好きになったのは…

 5歳の太陽が住む家の隣に越してきた、流星ですが、太陽が最初に好きになったのは、流星の母なのです。流星の母が好きでも、5歳なのに、ハーフという流星を守ろうとしている太陽が本当に可愛いです。
 
 お互い別々の高校に進学し、すれ違いの毎日の中、流星の母が入院したことから、二人はさらにすれ違っていくのです。このすれ違いの日々はしばらく続き、流星の学園祭でも、二人は会えないのです。

 やがて、…

4

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

年下攻めの言葉一つ一つに泣けました‼

評価の高い作家さんだけに、ずっと気になっていました。
好きな北上先生のイラストの作品を見つたので、初めて読んでみて納得です。
内容は昼ドラを彷彿させる様なお話なのに、全くドロドロ感を感じさせません。
逆にさらりと読めたくらい‼
その位文章が印象的で上手く、特に攻めの言葉には、ホロリと涙するくらいに胸を鷲掴みにさせられました。

フードスタイリストの卵・知明は×翻訳家•慈雨のお話。
そ…

3

ベイビーリップス グッズ

愛しい四十男!

のっけから、静・佐伯・西口で飲むってシチュエーションだけでも
「っわ♪」になるのですが、
相変わらずの佐伯で笑ってしまいますw
おっさんが口にすべきではないであろう言葉、
『まじ』『超』『かっけー』『やばい』…諸々を
自然と口にしてしまう西口に突っ込む佐伯。
容赦がありませんw
「言葉が人格を作る」まさに、その通りでございます……(耳が痛い;)
それに対して反論しようとするけれども…

5

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

料理・ご隠居老人・心理描写が秀逸でした。

『ふきのとう、みそを入れたおにぎり、甘くない玉子焼きと、だしがらの煮干を天日で干してからしょうゆで炒りつけたもの。しょうがをきかせて煮つけた金目鯛。ほうれん草のピーナツ和え。梅酢につけた大根。』
昼ごはんにこんな気の利いたお手製弁当を持って来ている碧(受け)に対して軽くムカついた。
男のくせにこんな手の込んだ料理を作るなんて女子として負けた気がして許せないっ、今すぐ私のところに嫁に来なさい!!…

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